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異世界転生スライム研究  作者: ユラユラ
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暴風竜―その9 ウィンドドラゴンVSリリアン&シシリー

少しあっけなかったですかね。

もう少し粘ってほしかった気もします。

暴風竜:「おのれ人間どもめ、わが配下のドラゴンを2体も潰しおって・・・このままで済むと思うなよ。だが、まだウィンドドラゴンがいる。ゆけウィンドドラゴン!人間どもを捻り潰せ!」


リリアン:「ウォータードラゴンに続いてサンダードラゴンも討伐できたのはよかったけれど、今度はウィンドドラゴンだなんてついてないわね。」

シシリー:「リリアン、私たちもみんなに負けてられないよ。一緒に奴を倒さない?」


リリアン:「あら奇遇ね。私もあなたに同じことを提案しようと思っていたの。先制攻撃を仕掛けたとはいえ、まだ少し物足りないものね。作戦は何か考えているのかしら?」

シシリー:「ええ、リリアンには火炎障壁を展開して奴の移動を邪魔してほしいの。そのうえで火炎旋風で奴を追い詰めてうまく誘導してほしいの。」


リリアン:「わかったわ、任せなさい。シシリーは何をするの?」

シシリー:「私は薬草学と錬金術で身に着けた毒を使ってみようかと思うの。」


リリアン:「なるほど。でも液体だと雨の中で薄まってしまったり風で吹き飛ばされたりしないかしら?」

シシリー:「その通り。だから今回は気体の毒を使うわ。その毒をウィンドドラゴンに吸わせるためにリリアンの使う火炎魔法で上昇気流を作ってほしいっていうわけ。」

リリアン:「そういことね。わかったわ。じゃ、早速行きましょう。」


リリアンとシシリーはさっそくそれぞれのワイバーンを駆ってウィンドドラゴンの元を目指した。

ウィンドドラゴンはその名の通り風を操ることにたけた竜種である。

暴風雨の中、縦横無尽に無秩序に吹き荒れるかに見える暴風を乗りこなし絶え間なく攻撃を仕掛けている。


ウィンドドラゴンは暴風竜が巻き起こす嵐の中にさらに竜巻をいくつも発生させ気流を乱している。竜巻の破壊力はすさまじくあらゆるものを天空へと巻き上げている。

近寄る敵や障害物に対してはウィンドカッターを矢継ぎ早に繰り出し攻撃を寄せ付けない。


そんなウィンドドラゴンにリリアンとシシリーは髪をなびかせて急速に接近した。


リリアン:「炎の精霊らよ、かの邪なるものを封ぜよ、ファイヤーウォール!」

リリアンの詠唱とともにウィンドドラゴンの進行方向に深紅の燃え盛る巨大な魔方陣が現れ火炎障壁が展開した。

ウィンドドラゴンは衝突を回避するべく身を翻し急上昇した。


リリアン:「炎の精霊らよ、かの邪なるものの身を灼熱にて焦がさん。火炎旋風!」

ほぼ垂直に上昇したウィンドドラゴンの今度は真下に再び深紅の魔方陣が現れそこからウィンドドラゴンの竜巻を凌駕する破壊力と熱を持った火炎旋風が現れた。

リリアンは吹き上がり渦巻く炎の柱を操りながらウィンドドラゴンを誘導してゆく。


シシリー:「かの邪なるものの身をわが毒にて蝕まん!ポイズンスモッグ!」

シシリーは懐から毒々しい色の液体が詰まった細長い紡錘形のガラス容器を取り出して矢に装填するとリリアンが誘導したウィンドドラゴンに狙いを定めて放った。


矢は風に流されることなく狙った軌道を描いてウィンドドラゴンのそばまで到達し、容器が一瞬光ったかと思うとあたりに紫色の霧が立ち込めた。


シシリー:「リリアン引くわよ!」

リリアン:「ええ!」


2人が毒の霧の有効範囲から逃れた後もウィンドドラゴンは毒の霧に包まれ姿が見えない。


霧の中からは体表の柔らかい部分のみならず霧を吸い込んだことで体内をも毒に蝕まれ悶え苦しむウィンドドラゴンの断末魔の叫びが聞こえてきた。


その後絶命したウィンドドラゴンは毒の霧の中から海へ向かって垂直に落下していった。


リリアン:「シシリーやるじゃないの!」

シシリー:「リリアンと協力できたからよ!」

2人:「イェイッ!」


2人はウィンドドラゴンの討伐を完遂しハイタッチしたのだった。



残すところ敵は暴風竜のみ

果たしてドロシュの運命やいかに?


いつも応援ありがとうございます。

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