暴風竜―その6 マジックスライムとユカワ
今回ユカワは裏方ですね。
マジックスライム超便利屋扱いしてます。
リリアンや、ミユ、パーカー、ルドルフたちが激戦を繰り広げていることユカワは何をしていたかというと、素材の回収をしていた。
ユカワ:「さて、マジックスライム君と僕とで今日はしっかり素材を回収しようじゃあないか。ね?」
マジックスライム:(ピクッ)
ユカワ:「スライムの配置は終わっているね。湾の中には網の目状にスライムが移動可能な魔力線を張り巡らせている。スライムたちは魔力線の上を自由に移動できるから海面をすべるように墜落してきたワイバーンやドラゴンを捕獲することになっている。マジックスライム、君にはスライムに指示を出すことでその作業がうまく回転するようにしてほしい。回収したワイバーンやドラゴンはもしまだ生きている場合は捕獲したスライムにうまく処理させてくれ。」
マジックスライム:(ピクッピクッピクッ)
ユカワ:「なるほど、魔力波動に直接干渉することで魔物を魚のように締めることができるのか。すごいな。それはどのスライムでもできるのかい?」
マジックスライム:(ピクッピクッ)
ユカワ:「なるほど、マジックスライムと魔力回路がつながっているスライムにしかできないんだね。今のところ周辺一帯に配置しているスライムはすべて君と魔力回路がつながった状態にあるからまだ死んでいないワイバーンやドラゴンがいたとしても確実に仕留めることができるんだね。素晴らしい。」
マジックスライム:(ピクッ)
ユカワ:「ふむ、確かに雷撃とかでマヒ状態にあるだけの個体はそのまま生け捕りにしてもいいかもしれないな。それは名案だ。それもスライムがやってくれるのかい?」
マジックスライム:(ピクッ)
ユカワ:「君が、魔力回路を介して昏睡魔法をかけることで生け捕りにできるのだね。それはよかった。ワイバーンやドラゴンを生け捕りにできる機会はそうそうないから、この際たくさん捕獲できるといいね。よろしく頼むよ。」
マジックスライム:(ピクッピクッピクッ)
ユカワ:「たしかに、生け捕りにしたものも、すでに死んでいて回収したワイバーンやドラゴンもすべてスライムステーションに送るということで大丈夫だよ。それに、生け捕りにした個体にヒールスライムによる回復を施すのも問題ない。それで昏睡が解けるっていうことはないんだよね?」
マジックスライム:(ピクッ)
ユカワ:「よし、じゃあそうしてくれ。」
このような感じでマジックスライムと俺はしばらくの間直接戦闘には参加せず全体を見渡せる鐘楼の上から状況把握と素材回収、生け捕り作業を遠隔で行っていた。
時々上空からこちらを狙ってくるワイバーンなどがいたがそういう時は以前開発した魔道ライフルで脳天を打ち抜いて対処した。
もちろん回収はスライムである。
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