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4章 4 裏話、ライ・ハワード

出来ました。

今回は、裏話になるので、前回の裏話と違い、少し短いです。


『Dブロック予選、勝者ライ・ハワード』


 俺は五十名の選手達を倒し続け、予選を勝ち抜き、審判から勝者宣言を貰った。


 予選が始まる前、リシェルから念話を受け、『先に戻る』と意気消沈な気配を感じる念を飛ばし、何が有ったのか尋ねても、そのまま閉じやがるし、俺は念話を受けるしか出来無いから念話で連絡出来無いし、イライラしながら出番は回ってくるし、審判には了承を受けている棍と手甲足甲を、武器が二種類有るとイチャモンつけて来る奴がいるし……まあ、ムカついて、棍を審判に預け場外に出して貰って、試合始まって、直ぐにソイツは速攻でボコボコに殴ってやったし、他の奴らも実力はどっこいどっこいで、あっという間に全員同じ様に倒してしまったけど……少しスッキリしたな。


 とりあえず舞台を降り、控え室に戻ろうとすると、場外にいた救護係の兵士が近寄って来た。

「あの、すみません……これ」

 差し出したのは、先程、審判に預け場外に出して貰った木製の棍だった。

「ああ、そうだった!

 忘れていたわ。

 ありがとう。

 ……そうだ、一つ尋ねても良いかな?」

「何でしょう?」

「明日の本戦って、抽選で戦う相手を決めると聞いていたけど……それって、今日、やるのか?」

「いえ、明日、この大舞台の上で、勝ち残った八人が集まって、抽選くじを引き、対戦相手を決める事になってます」

「そっか、有難う。

 んじゃ、今日はもう帰って大丈夫か?」

「はい、大丈夫です。

 本日はお疲れ様でした」

「ども……あ、これ、有難う」

 ライは、棍を持ち上げ、礼を言い、その場を離れた。



 ライは荷物を纏め、〈黒山羊の宿亭〉に帰って来た。

 自分が借りている部屋に荷物を置き、隣の部屋を借りているリシェルが気になり部屋を出て、リシェルの部屋をノックした。


「……ライ?

 ちょっと、待ってて」

 どうやら、リシェルは眠っていたらしい。

 目元を擦りながら、ドアを開け、ライを中に向かい入れた。

 備え付けられている椅子に、ライは座り、リシェルはベッドに座って、リシェルに何が有ったのか尋ね、色々と話を聞いた。

 リシェルが、本来、この国の王女だったかも知れない事は、特にビックリした。

 しかも、この後、国王達と会うだと?

 ……リシェルが、此処まで気落ちしているのは、此れだな?

 出来れば、着いて行ってやりたいが、向こうは断るだろう。

 それに……

「……リシェル」

「ん、何?」

 城に行ったら、もう戻らないつもりか?」

 ……無意識で、言葉に出してしまった。

 これじゃあ、俺が寂しがっているみたいじゃないか?

 リシェルを見てみると、驚いた顔をしていたが、次第にニンマリと、からかう気満載な笑顔に変わった。

「……何で、そうなるの?

 あ、もしかして……私が居ないと、さ、み、し、い、とか?」

 ニマニマと笑う、リシェルにどうにかしてやり返そうと思い。

「悪いかよ……」

 と、言ってみたが、明らかに失敗だった。

 目線も合わせられない……が。

「「……」」

 ……どうやら、お互い地雷だったみたいだ。

 気不味い。



 コン、コン、コンッ


「……お客様、よろしいでしょうか」

 ……宿の亭主みたいだ。

 助かった。

 リシェルが対応し、話を聞くと、迎えの兵士が来たみたいだ。

 俺も下まで付いて行ったら、入国した時に、リシェルに色々、尋ねていた熟年の兵士だった。

 どうやら、俺も、今日予選を勝ち抜いた事を知っているみたいで、祝いの言葉を受けた。

 ……全然、心がこもってなく、只、述べたみたいな感じだったが。

 嫌な感じがしたので、付いて行くと言ったら断られた。

 リシェルは、そんな俺を安心させる為の言葉を言ってくれたが、今一安心出来なかった。

 ので、何か有ったら許さねぇぞ、っと言ったら、兵士に怒鳴り返された。



 リシェルは行った。

 そういえば、サウルを出てから、こうして一人でいるのは初めてだった。

 宿を取る時は、勿論、部屋は別々だが、それ以外は大抵一緒にいたから、変な気分だ。

 とりあえず、する事が無いので、下に降りて夕食を取りに行った。

 ここの飯は、ギルドで聞いた通り、旨いが何時もより、何か味が落ちる感じがした。

 ……俺って、どんなけ女々しいんだ?

 ますます、凹みそうだ。

 ため息を吐き、食事を終え、少し王都を散歩しに出た。



 ……誰かに見られている。

 何時も感じる気配だ。

 サウルを出て、暫くして、この気配を感じる様になった。

 最初は、リシェルに対してだと思った。

 リシェルも気付いていたので、リシェルに聞いたら、俺にだと言う。

 思い当たる事は無い……丁度良いので、暇だし、誘い込んでみるか?

 そう思ったら、人気の無い場所を探しながら歩いた。

 適当に歩いていたら、良い場所に出た。

 と、思ったら罠?だった。

 人避けの結界か?

 だけど、その様な魔力を感じなかった。

 だけど、人一人居ない。

 警戒していたら、前方に小さな光が沢山集まり、人形になっていく。

 集まった光は、一瞬、大きく光が増して、輝き、姿を現したのは、背中に白い翼を持ち、大きく広げた天使?

 ……いや、神霊だった。


「やあ、初めまして、私は、神霊サマエルと申します」


 此れが、神霊サマエルとの初めての接触だった。


「……話しは聞いている。

 神霊とは、神の一部から生まれた存在。

 敵だと。

 まずはリシェルの側にいる、俺から排除しょうと出て来たのか?」

「違うよ。

 私は、この世界を創った神々とは、別口の神様に創られた神霊さ!

 別口と言うのは、この世界を創った神々の反勢力……敵対する神さ!

 だから、君を見ていた。

 ルシファーと契約し、融合し、一人の女の子となったリシェルと共に戦うであろう、君を!

 やっと一人になってくれた。

 本当、ずっと待っていたよ」

 ……何で、俺なのだ?

 とりあえず、話を聞いてみた。



 話を聞き終えた、俺は、どうしても信じられなかった。

 だが、本当ならリシェルや、ザーツさん達の手助けが出来る。

「……それが本当なら、証明する物を見せてみろ?」

「良いよ!

 ライ、私の手を握ってご覧?

 ……怖くないなら」

 サマエルは、俺に向け、右手を差し出し、挑発をしてきた。

「……良いだろう」

 挑発に乗った、俺は力一杯握った。

 握った瞬間、既に俺は別の場所にいた。


 真っ白い空間だった。

 床は鏡の様に周りを写すので、上下全体が白だった。

 俺が立っている足元に俺が写る。

 横から、誰かが見たら、俺が二人居て、足の裏が引っ付いて上下逆さまに写っているだろう。

 だが、手を握っているサマエルは写っていない。

「こっちに付いて来て」

 手を引っ張られる。

 床は見た目と違い、ツルツルではなく、しっかりと踏ん張りが効く。

 暫く歩く。

 やがて白い神殿が見えてきた。

 どうやら其処が、目的の場所みたいだ。

 中に入る。

 進む先には、玉座の様な椅子に一人、いや、一柱が座っていた。


「ご苦労様です、サマエル」

「いえ、主様。

 主様の手をわずらわせ、申し訳ございません」

「フフ、構わないよ。

 さて、魔族の少年、ライ・ハワードよ。

 我は、〇〇神である」

「?済まない、よく聞こえなかった」

「……ふむ、少年には我を理解出来ぬみたいだな?

 とりあえず、我の事は、サマエルの主と呼ぶが良い」

「……分かった」

「ふむ、それでは我達がどういった立場か、説明しょうと思ったが、この方が早いか」

 サマエルの主は椅子から立ち上り、ライの額に人差し指を当てた。


「くぅ……」

 ライは、いきなりの大量な情報に、目を白黒させめまいを起こし膝をついた。

 様子を見ていたサマエルが、心配して駆け寄って来た。

「ライ、大丈夫か?

 主、これは少し酷いです。

 場合によっては、精神が壊れます」

「サマエルは、面白い事言うなぁ?

 我は、何の神だ?

 少年が潰れたら、潰れたで、それまでだろ?」

「しかし」

「少年が無事なら、どうでもいいだろ?

 実力の無い者は、そこで終わりだ。

 ……しかし、サマエルよ?

 よっぽど、少年が気に入ったみたいだな?」

「え、いや、その……」

「まあ、良い。

 少年への、要件は済んだ。

 元の世界に戻ると良い」

「……分かりました。

 ライ、大丈夫か?

 もう一度、手を握って!」

「……ああ」

 震える手で、サマエルの手を握ろうとするが、目の焦点が合わず、よく見えていないので握れない。

 サマエルが、逆にライの手を握り、元の世界、 元の場所に戻った。



 元の場所に戻って来た、ライは、まだサマエルの人避けの結界が、まだ効いているのか、人が全くいなかった。

 未だに立ち上がるのが辛い、ライは、地面に寝転び、大の字に伸びた。

「ふぅ……」

 ライは目を閉じ、深呼吸を繰り返す。

 揺れる感覚が、ゆっくりと治まってくる。

 サマエルは、それを見ている。

 ライは目を開け、サリエルを見た。

「サマエル……契約を頼んでいいか?」

「……良いのか?」

「ああ、無理やりだけど、事情は分かった。

 只、リシェルや、父ちゃん達には内緒になるけど……サマエルの存在は、お前は切り札になる!

 だから、今度は俺から頼む。

 俺と契約してくれないか?」

「ライ……喜んで、契約するよ。

 今から、私達は相棒だ!」

「宜しく、相棒!」

 ライは、上半身を起こし握手を交わした。



 ライは、姿を消したサマエルとの繋がりを感じながら宿に戻った。


 暫くして、リシェルも戻って来て、国王達との仲は良好だと聞いた。

 行く時と違い、嬉しそうにするリシェルを見て、何事も無く、無事に帰って来て、良かったと思った。

 この後、俺達はお互い部屋に戻り、良く眠れた。



 朝、起きて、体調を確認する。

 万全だ!

 今日、誰が当たっても、試合は楽しめるだろう。

 まずは、朝飯を食べに降りるか


次回、本戦

サブタイトルは未定です。

いつも読んで頂いている方達に、感謝を!

ありがとうございます。

次回投稿も同じくらいになります。

よろしくお願いします。

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