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恋の話は、ほどほどに

「ふぅー!!」


今日も何だか、色々あったが、こうしてゆっくり風呂に入ると何だか、どうでも良くなってくる。


「海斗ー!ちょっといい?」


まったく舞の奴、俺の癒しの時間を邪魔しやがって。


「何だよ?一緒に風呂でも入りたいのか?」



こう、軽くからかってやれば、舞も慌てるだろう。


「何言ってんのよ!そんなわけ無いでしょ!」


この瞬間、俺と舞は、ばっちり目があった。なぜなら、舞が風呂の扉を開けたからだ。


「ちょっとやめてよ!」


舞が、顔を真っ赤にしながら扉を勢いよく閉めた。


やめてよ!ってこっちのセリフだろうが!と言ってやりたかったが、ここは兄として大人な対応にでることにした。


「悪かった。所で何だよ、急に?」


「そうよ、海斗のせいで言うの忘れちゃってたじゃない」


その人に責任を押し付ける性格…どっかの政治家みたいだな。


「勉強でわからないところがあって、教えてほしいのよ」


まあ、その言い方は、人に物を頼む態度じゃないが、それよりもまず、麗奈が居るのに…


「麗奈が、居るだろ!俺なんかよりあいつの方が、頭いいだろ!」


「…数学…数学なの」


なるほど、全ての謎が解けたぞ。全教科のテストをほぼ満点をとっている麗奈だが、1つ秘密がある。それは…昔から数学だけは、苦手で俺が教えているという事だ。


俺は、というと数学だけは、まったく勉強しなくても満点を取れる。昔から数学だけは、得意だったからな!仕方ない、ここは、引き受けよう!


「わかった!風呂でたら、お前の部屋行くから待ってろ」


「ん、わかった」


そう、返事をすると、舞は、自分の部屋に戻って行った。


はぁー!めんどくさい、さっさと教えてパパッと寝るか!


でも、明日になれば、麗奈にどこに連れて行かれるかわからん。…まあ、なるようになるか、いや、なってほしい!いや、なってください! 誰かは、分からないが、なんか神様的な人に俺の切実な願いを祈り、何か知らんが、こんだけ、祈れば大丈夫という根拠のない自信を得て、俺は風呂を出た。


俺は、めんどくさかったので髪の毛も乾かさずに舞の部屋に向かった。


「あ、海斗!やっときたの?ちょっと髪の毛乾かしてないの」


あーあ!だらしないなぁ!という目線を俺に向ける。髪の毛も乾かさず、妹のために一刻も早くきた!という考えは、できないのかお前は!


「わかった!それなら、髪の毛乾かしてそのまま寝かしてもらうわ」


「何言ってるの?数学は、あんたが一番分かるんだから、あんたが教えるしかないでしょうが、拗ねてないでここに座りなさい」


麗奈が、自分の座っている隣をポンポンと叩いている。あそこに座れってことか、ここで反論したらガキみたいだし、ここは、大人しく従おう。俺は、麗奈の隣に座った。俺が座ると何故か麗奈が俺とは、反対側に顔を向けた。え?機嫌悪!一体なにが?


「パジャ、…タン…閉め…」


麗奈が、何を言ってるのか、全く聞き取れん…


「おい、一体何が?…

「だから、パジャマの前のボタンを閉めなさいよ!!」


おっと麗奈が言ってたのは、これか、麗奈はだらしないの嫌いだもんな。我慢できなかったのだろう。


「悪い、お前そういうだらしないの嫌いだもんな!」


「はあー!」


舞がため息?しまった、まさか気づかないうちに地雷を踏んでいたのか?麗奈の方を見ると普通に勉強していた。あれ?怒ってないぞって…じゃあさっさの舞のため息は?まあいいか!さてさっさと教えて終わらしてしまおう。とりあえず一通り問題は解いたらしく、わからない所は数問しかなかった。しかし、見事に難しい問題ばかり残ったな!まあ、当たり前か!麗奈だって苦手といっても、それは麗奈の基準であって、普通の奴らと比べたら、できる方である。


「えーと、ここは、3じゃなくて2だ。ここの計算が、間違ってるぞ!」


「あ!本当だ。でも本当海斗は、数学は、できるよね」


なんだよ!数学はってとこだけ強調しやがって!あれ?これ!うちの高校の、紅高校の過去問じゃん…


「舞、お前、うちの高校くるのか?」


「今の所、第一志望ってだけ、まだ変わるかもしれないし!」



えーと、今、舞が中2で俺が高1だから…そういうことか、なるべく早く舞の志望校が、変わることを祈ろう。


しばらくして、おれが、一通り問題を解いてしまったので当然、麗奈の役目もなくなり、お互い暇になってしまった。居づらい、そうだ、俺の役目も終わったし、そろそろ、自分の部屋に戻ろう!


「じゃあ、これで、俺は自分の部屋に戻るからな!」


「待って!もしわかんなくなったら聞きたいから、まだいて!」


舞、見てなかったのか?さっさの雰囲気を…よし、いちかばちかアイコンタクトだ。俺は麗奈をじーっと見つめた。(お前からも何とか言って俺を部屋に帰してくれ)


届け俺の言葉!………

「なに、さっきから、じろじろみてんのよ!気持ち悪いわね!さっさとここに座りなさいよ!」


さっき、あんなに気まずかったのに、再びあれを繰り返すのか…あ、麗奈が、睨んでる!俺は、大人しくさっき座っていた場所に戻った。

カリカリカリカリカリ!


「…………」


「…………」


ひたすら、シャーペンの音しか、聞こえない。やっぱり、こうなったか、俺と麗奈は、しばらく無言のままだ。


「…………」


「…………」


ドン!!!!舞がいきなり机をたたきやがった。何なんだよ!


「なんで、二人とも、黙ってるのよ!」


いや、だって改めて話すって言ったって…


「別にこれと言って話すことないよな、麗奈?」


「…………」

あれ?無視?まさか、俺間違ったことを言ったのか?


「話題は、私が決める、テーマはずはり、好きな人よ!」


うぉぉぉぉー!わけわかんねぇよ!ばか舞!

「麗奈、お前からも、ガツンと叱ってくれ!これは、兄として頼む!」

「…………」


あれ?再び無視?今俺と麗奈、味方じゃないのか?


「…………」


「…………」


また、気まずいな、一体どうしたら…うぅー

何か知らないけど、麗奈めっちゃ、こっち見てる!なんとか、この空気を変えなければ!

「麗奈、あの…」


「海斗、あんた好きな人いるの?」


しまった!麗奈は、舞の意見に賛成だったのか!ひとまず、戦線離脱!


「俺、お茶持ってくるわ」


勢いよく、立ち上がりドアを目指す!その瞬間、麗奈に腕をつかまれ、無言で座らさせた!そうか、最初から、無理だったんだな。俺は逃げるのをあきらめ、自分の運命を受け入れることにした。

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