桜はなぜ人気なのか
新年度が始まって忙しいですね。
綺麗ですよね、桜。
ニュース番組を見ていたり、周りの河川敷を散歩してみると、花を見に大量の人が来ているのがわかります。花と言ったら桜のことを示すほどには桜は日本人馴染みのものとなっているようです。
桜の季節が近づくと桜前線といったものがニュース番組で大々的に報道され、初めて花が咲くだけで全国区のニュースとなってしまいます。梅前線、向日葵前線、椿前線はないのに何故桜にだけ日本人は過剰に反応するのか。これは来日した外国人のほとんどが感じるところです。
なぜ日本人に桜は人気なのでしょうか。満開を迎えるとすぐに散る様子が仏教の無常観を持つ日本人の気質にあったとか、日本人は宴会が好きな傾向にあるため、桜を見る花見も宴会と共に広まったとか、また精霊会のような古代の精霊信仰、祖先崇拝の文化の遺恨でもあるとも言われます。
私はこのような説の他に新しい説を提唱します。
私は日本人が桜が好きな理由は桜の根が密接に関係していると思います。桜は根が浅く花見客が踏みつけるので木が弱ってしまうなどというニュースを知っている方もいらっしゃるかもしれません。桜は根が浅く、場所によっては露出してしまっていることもあります。本来根は地面の下にあるもの。それが花見客の手(足)によって露出してしまう。
日本人は昔から変態です。Hentaiという言葉がアメリカで通じるように日本は有数のAV産出国であり、Hentaiアニメは多くの信者を得ています。葛飾北斎の時代から異種姦、触手プレイという概念があり、キリスト教が根付かなかったのは男色禁止があったからなどなど、日本人が変態である証拠はごまんとあり、それはもう否定することが難しいほどです。
察しの良い紳士諸君ならば私が何を言おうとしているかは理解できたでしょう。
日本人は本来は見えてはいけない根が花見客の乱暴な足によって露出していることに興奮していたのです。
これはチラリズム(根は少し見えているぐらいがいい。引っこ抜かれていると萎える)、サディズム(毎年花見に行って根に負担をかけているのに興奮する)、リョナラー(綺麗な花を咲かせつつ汚い根が見えているのがいい)、露出厨(桜の上半身は着飾っているのに下半身は露出しているのに興奮する)などなど様々なヘンタイ性癖に当てはまります。ちなみに私は冬の暖かい日に咲いてしまった一輪の桜の花を摘むことに興奮します。
これを桜性的欲求喚起説とします。
春になると変態が増えるのも桜に感化されてのことで、五月病の原因も桜が散った後の欲求不満によるものでしょう。
だからといって桜が悪いわけではありません。桜は春を告げ、花見客を無意識のうちに興奮させます。それを変態的行動を取るに向けるか、他の方向に向けるかはあなた次第です。
性欲は生きる活力になるとも言われます。春に咲く桜は日本人に1年を生き抜く力を補充しているといっても過言ではない、と思います。
これからの季節、新しい環境に慣れないといけない人も多いでしょう。そんな時は桜を見てください。そして桜を見て「あの桜見てる人たちみんな興奮してるんだなー」と思ってください。何故の連帯感と奇妙なおかしさがこみあがってきます。緊張ばかりせずに笑ってください。笑えば大丈夫です。
桜の花びら風呂の中で
このエッセイはジョークです。