プロローグ
プロロ―グ
なぁ、キミ。ちょっといいかな?
ごめん。いきなり話しかけて。
でもキミも一人でいたし、見たところ学生だよね。
俺と同じなのかなって思ってさ。
一人でこんな場に来たの、初めてで、なんか不安でさ。
悪いね。急に話しかけて。同年代の人なんていないから、つい声をかけちゃったんだよ。
お互い、凄いとこにきちゃったね。
後、こういう場でのル―ルとかよくわかんなくてさ。キミ、わかる?
わかんないよね。まぁ、基本まわりの人の真似してればいいんだよな。
ホント、有名な人ばっか。
なんか外タレまでいたよ。
キミは、ババアの親戚かなにか?
違うの? じゃあ、俺と同じ感じかな?
……ちょっと、時間いいかな?
自己啓発セミナーとか、なにかを売りつけようとかしてるわけではないよ。
いや、ここババアの会だから、変な人かなって、警戒するのはわかるけどさ。
要はちょっと俺の話を聞いてくれないかな? って事。
暇じゃないとは言わせないよ。大体、こんな会に来ていること事態、キミは暇だってことだ。
このよくわかんない会も始まったばかりだし。
誰かに凄く聞いてもらいたかったんだ。でも誰でもいいわけじゃない。少しでもわかってくれる人に聞いてもらいたかった。
わかってくれる人ってなかなかいなくてさ。
でもこの場に来ているキミになら、話しても大丈夫な気がする。
少し、長くなるかも。
でもキミも喋りたい事があるだろ? 俺も後で必ず聞いてあげる。
ババアなら喋るだけ喋って、フラワーロック置いてどっか行っちゃうだろうけど。