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星守の唄  作者:
2/4

02 星の妖精

星ヶ丘の入口に着いた2人。

大きな門に、金網に有刺鉄線が、張り巡らされていて、夜の薄暗さもあり、何とも言えない雰囲気だ。


守「ここで、良いんだよね。」

瑠奈「うん、ありがとう。」瑠奈は、持っていた鍵で、扉を開けた。

瑠奈は荷物を持ち、足をひきずりながら丘へと向かう。

守は、星ヶ丘の存在を知っているので、その場で立ちつくすしかできない。


夜空の星の1つが、煌めき出した。

守「星が光ってる。流れ星かな?」

瑠奈「えっ、やばい。」瑠奈は、他の荷物を捨て、虫あみだけを持って、足の激痛に耐え、必死に丘の頂上まで向かう。


守は、そんな瑠奈を見て、走り出していた。

守「どうにでもなれ。」守は、覚悟決めていた。

守は、瑠奈の腕を掴み、頂上を目指す。

瑠奈「えっ、入ったら・・・」瑠奈は、困惑していた。

守「罰なら受けるよ。」ひきつった顔で、笑顔を見せた。


守「もしかして、流れ星を、その網で、捕まえるの?」正直、そんな、おとぎ話みたいな事が、あるはずない、冗談のつもりで聞いてみた。

瑠奈「うん。絶対に捕まえないと、ダメなの。」真剣に答える瑠奈。

星の輝きは、強くなりだした。


瑠奈「間に合わないかも。」瑠奈は、焦りだす。

守「俺に任せて、必ず捕まえる。」瑠奈の手から、虫あみをとって、頂上まで、一気にかけ上がる。

星が落下しはじめる。


瑠奈は、星守の唄を口ずさむ。静かな

場所という事もあり、綺麗な歌声が響きわたる。

流れ星は、瑠奈の唄に導かれるように、落下方向を変えてきた。

星は地上に落下するにつれ、光を失う。


守「星をキャッチできますように」と口ずさむ。

守「やばい。」網じゃ無理と判断し、咄嗟に身体全体で受け止めた。その、衝撃で、守は丘を転がり落ちていく。

瑠奈は、守の方に駆け寄る。


守は、起き上がり、手を見ると、うっすらと光る妖精みたいなものが、確認できた。

守「間に合ったみたいだね。」と笑顔を見せる。

瑠奈「ありがとう。」瑠奈は、安心して笑顔を見せた。

瑠奈は、虫かごみたいな入れ物に、その星の妖精を入れた。

守は、あまり、詮索しないように、静かに瑠奈を見守る。


瑠奈「ひとまず、家に来て?今回の事を親に話さないと。」

守「うん、わかってるよ。」女の子からの誘いは、嬉しいけど、今回の誘いは、素直に喜べない守だった。





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