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Viewpoint 幸成_

お昼すぎ、謎が解けたので、教えてもらった住所に俺は向かった。

「浅生……ここか。待っていろよ……美紗季!」

俺は、インターホンを押した。


「はい?」

インターホンから声が聞こえた。

俺は単刀直入に、

「美紗季を返してください」

と言った。すると、

「謎が解けたんですね……、どうぞお入りください。鍵はかかっていないので」

俺は言われるがまま、家の中に入った。

靴を脱ぎリビングに向かうと美紗季と男の子がテレビゲームをしていた。


……すごく楽しそうだ。遊園地に行ったとき以来の笑顔だ。

もしかしたらそれ以上かもしれない……。


「美紗季!」

と俺が叫ぶと、

「パパ? どうしたの??」

美紗季は不思議な表情をしていた。

「帰るぞ、支度をしろ」

「いやだ。……もっとここに居たい」

まさかの返答だった。

「なんでそんなことを言うんだ」

「美紗季ちゃんは、この家のほうが、居心地が良いみたいですよ」

一人の女性が現れた。

「あなたは?」

「有希を申します。……私が美紗季ちゃんをここに連れてきました」

こいつが美紗季を誘拐した犯人……。

「100万は持ってきました。だから、美紗季を返してください」

と言うと、

「本当に持ってきたんですね」

「えっ?」

「私はお金が欲しくて、美紗季ちゃんを誘拐したわけではないんです。……浩太からよく聞くんです。美紗季ちゃんは、家に居てもなにも楽しくないからどこかに遊びに行きたいと」

「そうなんですか」

「えぇ、ちなみに、この際だから言っておきますが、美紗季ちゃんはあなたのことが嫌いだそうで」

俺は言葉が出なかった。

最近会っていないからどう思っているかな、と思っていたが、やっぱりそうだったか……。

薄々気づいては居たが、言われると余計キツイ。


「それでも美紗季ちゃんを連れて帰りますか?」


まるで究極の選択を求められている気がするが、俺は連れて帰ることにした。

自分の為ではなく、

美鶴の為に……。


「美紗季ちゃん……名残惜しいんだけど、自分のお家に帰ろうか……。また、学校で会おう」

浩太くんが言った。

俺よりずっと大人だ。思わず泣きそうになった。


「うん、また学校でね!」

美紗季は元気よく言ったあと、手を振って浅生君の家から出て行った……。


「美鶴か、美紗季は元気だ。これから家に帰る」

と俺は電話で報告をした。


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