Viewpoint_美鶴
誘拐された翌日、学校に相談に行った。
「……なんですか、これは?」
担任の松本先生を始め、いろんな先生に送られた画像を見せた。
やっぱり反応は、同じだ。
「……03日以内にシカクを外し……お父様が100万円を持って下記のところに来てください……。同じものは、ただ並んでいるだけでなにも意味を成さない可能性があります。
無駄なものを省き、残っているもので真実をつかんでください。
世の中は発想の てんかん です。Xデーまで、24時間以上ある。
せいぜい頑張りたまえ……かぁ。
犯人は、なんでお父様を指名したんでしょうか?」
「最近仕事のしすぎで、まともに美紗季と会話してないので、もしかしたらそれが理由なのでは?」
私はそう答えるしかない。もしかしたら、自分にも原因があるかもしれないが。
「とりあえず唯一わかるのが、この学校に通う人の犯行かもしれないということですね」
松本先生が言った。
「なんでそう思うのですか?」
私は訊いた。
「あくまで推測なのですか、星と城、文の絵を文字に変換すると星城小学校か星城中学校になる。この近辺に星城中学校と名の付く学校はありません、なのでこの学校に通う人の犯行かもしれないということになります」
「なるほど……」
最初の謎は解けた。
あとは数字の謎。「03」がやたら多い。
「同じものは、ただ並んでいるだけでなにも意味を成さない可能性があります。
無駄なものを省き、残っているもので真実をつかんでください。世の中は発想の てんかん です。……これが何を意味しているか……」
「もしかしたら、03に意味はないのではないでしょうか?」
すると、松本先生は
「確かに同じものは03しかない。これを外せば……01・19・15・21が残る……」
と言った。
「出席番号かな?」
と言う声が聞こえた。
「……でも、どのクラスの子たちなのか判明しないと、時間だけが過ぎ去ると思うのですが……」
私は言った。
「確かに……」
先生たちが、小さい声で言った。
すると、
ブー、ブー、ブー、
私の携帯電話が鳴った。
「ちょっとすみません」
そう言って、私は電話に出た。
「もしもし……」
「あぁ、今大丈夫か?」
相手は幸成だ。
「大丈夫だけど、なに?」
「美紗季を誘拐した犯人から送られてきたメールで気になったことがあって電話したんだ」
「なにかわかったの?」
「Xデーまで、24時間以上ある。ってところなんだけど、もし俺が犯人だったらXデーまで、残り70時間を切っているとか言うのではないのかな……と思って」
「なるほどね……」
「なにか参考になるかな?」
「恐らくね……」
と言ったとほぼ同時に幸成は電話を切った。
忙しいのかな……。
「あの松本先生……、今、主人から電話がありまして、Xデーまで、24時間以上あるというところが気になったみたいで、もし俺が犯人だったらXデーまで、残り70時間を切っているとか言うのではないのかな……と」
Xデーまで、24時間以上ある……と、Xデーまで、残り70時間を切っている……の違い、はたしてなんだろうか?




