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Viewpoint_美鶴

いつもなら、帰ってくるはずなのに、まだ帰ってこない。

学校で遊んでいるのかな?

私は、小学校に電話した。

「すみません、うちの娘……伊村美紗季は、学校に居ますか?」

「生徒は全員2時過ぎに下校しております。ですが、一応確認してみます」

「ありがとうございます」

電話を切ると、うっすらあることが浮かんだ。


事件に巻き込まれた……。

考えすぎかな?

と思ったその時。


家の電話が鳴った。

「はい、伊村です」

「ママー!!!」

その声は紛れもない美紗季の声だった!

「どうしたの!?」

「助けてー」

「……娘さんは、私が預かっています」

突然大人の女性に声が変わった。

「うちの娘になにをするんですか!?」

「なにもしませんよ」

「じゃあ、返してください」

「はい、返します。……こちらの条件を飲んでいただけたら……の話ですがね」

「条件?」

「はい。その前にお父様はいらっしゃいますか?」

幸成なら仕事中だ。

「いいえ、今、仕事中です」

「そうですか。……ならお父様が100万円を私の所に持ってきてください」

「それが条件ですか?」

「はい」

意外にも金額が少ない。

犯人だったら、1億とか言うのが一般的……なのかもしれない。私の思い込みだが。

「どこに持っていけば?」

「メールで送ります。メールアドレスを教えていただけませんか?」

「なんで、あなたにメールアドレスを教えなければならないんですか!?」

「言葉では説明が難しいんです」

意味が解らない。

「……パソコンでいいですか?」

「構いません。むしろ助かります」

私は、パソコンのメールアドレスを教えた。

「ありがとうございます。もし、送信できなかったら……わかっていますよね?」

「わかっています。だから、娘を返してください」


6分後、メールが届いた。

「なによ……これ」


そこには謎の暗号が書かれた画像と、美紗季の写真が送られてきた。







Form:×××_○○○@△△△.co.jp

Subject:ココニイル

本文:03日以内にシカクを外しお父様が100万円を持って下記のところに来てください。

Xデーまで、24時間以上ある。せいぜい頑張りたまえ。


<i140939|14023>


画像の意味がさっぱりわからない。

幸成に聞くしかない……。電話してもつながらない。

帰ってくるまで待つしかない……。


夜11時 幸成が帰ってきた。

「ちょっとあなた」

「ん? なんだ?」

「美紗季が誘拐されたの!」

「そう……、警察に言ったのか?」

「言えるわけがないでしょ!」

と言いながら送られたメールを見せた。


「な、なんだよ、これ」

「美紗季がどんな状況かわかるでしょ! あなたが行かないと助からないの!!」

と私が言うと返ってきたのは、

「俺が行っても、お前が行っても、なにも変わらないだろ! ……俺は仕事があるんだ!」

「なによそれ……、美紗季を助けに行かないってわけ!? ってか、こんな状況なのに仕事のほうが大事って言うの!?」

「あぁ、そうだよ。人間は身を灰にするまで働かなければならない存在なんだよ!! 」

「早く寝れば? 明日……早いんでしょ?」

「あぁ」

幸成は着替えて布団に入って寝た。


遊園地に行って部長からの電話からおかしくなっている。

家族愛から仕事愛に変わっている……。確かに美紗季が学校に行くようになってからお金がかかるようになった。

だからと言ってあんまりじゃないか?

美紗季が可哀想だ。早く助けに行かなければ……。



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