Viewpoint_美紗季
ある日の夜、あたしはママに聞いた。
「最近パパに会っていないんだけど……、どうしたの?」
「パパはね、お仕事が忙しいみたいなんだ」
ママは言った。
「そうなんだ~、今日……帰ってくるまで待ってみようかな?」
「じゃあ、私も」
と言うことで、パパが帰ってくるまで起きていることにした。
夜11時過ぎ、パパが帰ってきた。
「パパ~、お帰りなさ~い!」
「あぁ……、ただいま」
するとパパは、かばんを置き、着ていた服を脱ぎ、お風呂に入った。
「パパ……」
あたしはどこか寂しい。
5分後、パパがお風呂から出てきた。
「パパ~」
今度は、口を開いてくれなかった。
そして、寝た。
パパ……、もしかして、あたしのこと嫌いになっちゃったの?
ねぇ……、パパ……。
学校終わりに、
友達と遊んで、寂しさを忘れようと思ったが、寂しさが増していくばかり……。
パパが家に帰ってきても、すぐ寝てしまう……。
パパなんて大っ嫌いだ!
ある日の学校終わりのこと。
友達と別れ、家に向かっていると
「お嬢ちゃん……、ちょっといいかな?」
声をかけてきたのは、女の人……。
「はい?」
「お嬢ちゃんって、これ読める?」
見せてきたのは、なにか線がいっぱいある。所々に四角いものがある。
「なんですか……、これは?」
と、あたしが聞くと
「これはね、ちずっていうんだよ」
と言ったと同時に白い布を口・鼻につけてきた。
「ん? んんん……」
目の前が真っ暗だ……。




