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《朝鮮族の羊串店店主が見た、変わらない毎日》

作者: 百划土
掲載日:2026/05/02

それから店主は少し変わった。

羊串を焼く手つきが前より柔らかくなり、

客の笑い声が前より温かく聞こえるようになった。



朝日が昇るころ、店主はすでに炭火を起こしていた。

「アイゴー、また一日が始まったか。」

口では文句を言いながらも、手は慣れた動きで羊串を並べていく。

炭火の上で脂が落ち、*パチパチ* と音を立てながら香りが路地に広がっていく。

その匂いは、まるで小さな川の流れのように人々を引き寄せた。


昼になると常連客が次々と店に入ってくる。

「店長、昨日のあのタレ、またお願い!」

「今日もビール二本ね!」

店主はぶつぶつ言いながらも、手際は見事だった。

まるで古い川が流れを忘れないように。


でも、店主の心の奥には小さな波紋があった。


*「毎日同じだな……羊串焼いて、客を迎えて、会計して……

これが俺の人生全部なのか。」*


そのときだった。

店の扉が開き、*トンッ* と水滴のような音がした。

(そう、それはぼく! でも店主は幽霊でも見たと思ったみたい。)


「店長、今日も頑張ってるね!」

ぼくが声をかけると、店主は驚いて目を丸くした。

「おいおい、水のしずくがしゃべるのか? 俺、疲れてるのか…」


ぼくは店主の前でふわっと揺れながら言った。

「毎日同じに見えても、店長の作る香りと味は

人たちに小さな波みたいに喜びを広げてるよ。」


店主は最初は信じなかったけれど、

その日の夜、店を閉めたあとふと思った。


「そうか……同じように見えても、

俺の羊串を食べて笑う人たちは毎日違うんだな。」


それから店主は少し変わった。

羊串を焼く手つきが前より柔らかくなり、

客の笑い声が前より温かく聞こえるようになった。


そして時々……

炭火の間で小さな水滴がきらっと光るのを見るらしい。

それはきっと、ぼくがそっと遊びに来てるんだよ


---



「毎日同じに見えても、店長の作る香りと味は

人たちに小さな波みたいに喜びを広げてるよ。」


店主は最初は信じなかったけれど、

その日の夜、店を閉めたあとふと思った。

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