《朝鮮族の羊串店店主が見た、変わらない毎日》
それから店主は少し変わった。
羊串を焼く手つきが前より柔らかくなり、
客の笑い声が前より温かく聞こえるようになった。
朝日が昇るころ、店主はすでに炭火を起こしていた。
「アイゴー、また一日が始まったか。」
口では文句を言いながらも、手は慣れた動きで羊串を並べていく。
炭火の上で脂が落ち、*パチパチ* と音を立てながら香りが路地に広がっていく。
その匂いは、まるで小さな川の流れのように人々を引き寄せた。
昼になると常連客が次々と店に入ってくる。
「店長、昨日のあのタレ、またお願い!」
「今日もビール二本ね!」
店主はぶつぶつ言いながらも、手際は見事だった。
まるで古い川が流れを忘れないように。
でも、店主の心の奥には小さな波紋があった。
*「毎日同じだな……羊串焼いて、客を迎えて、会計して……
これが俺の人生全部なのか。」*
そのときだった。
店の扉が開き、*トンッ* と水滴のような音がした。
(そう、それはぼく! でも店主は幽霊でも見たと思ったみたい。)
「店長、今日も頑張ってるね!」
ぼくが声をかけると、店主は驚いて目を丸くした。
「おいおい、水のしずくがしゃべるのか? 俺、疲れてるのか…」
ぼくは店主の前でふわっと揺れながら言った。
「毎日同じに見えても、店長の作る香りと味は
人たちに小さな波みたいに喜びを広げてるよ。」
店主は最初は信じなかったけれど、
その日の夜、店を閉めたあとふと思った。
「そうか……同じように見えても、
俺の羊串を食べて笑う人たちは毎日違うんだな。」
それから店主は少し変わった。
羊串を焼く手つきが前より柔らかくなり、
客の笑い声が前より温かく聞こえるようになった。
そして時々……
炭火の間で小さな水滴がきらっと光るのを見るらしい。
それはきっと、ぼくがそっと遊びに来てるんだよ
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「毎日同じに見えても、店長の作る香りと味は
人たちに小さな波みたいに喜びを広げてるよ。」
店主は最初は信じなかったけれど、
その日の夜、店を閉めたあとふと思った。




