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1人の魔法使いは10万の兵に勝るが5000人に1人位いる。  作者: sisousi.kenta


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獣の神

間違った道を進んでいる。

魔術師協会の私の所属する派閥は何を思ったか、女神正教と通じている。

魔術師協会の中枢には女神教がおり、帝国内での地位拡大の為帝国の拡大期に女神教と魔術師協会が暗躍したことは確証の高い噂話として語られる。

その事は帝国内の反皇帝勢力、反女神教勢力からは勢力拡大の為の餌とされているのだ。

反女神教勢力の筆頭とはもちろん女神正教であり、まさに女神教の帝国拡大時の振る舞いこそが分裂の引き金になったのだ。

女神正教は女神教が女神の力によらない魔術師の在籍する魔術師協会と手を組んだ事を非難しているはずだった。

そんな女神正教と魔術師協会の一部が組んでいるのだ。


女神教から魔術師協会を取り戻そうと言うことはなのだろう。


魔術師協会はそもそも帰属意識がうすい。残念ながら、本人は所属している気がない。というケースがほとんどであり、明確に所属をしているという立場を取る女神教に乗っ取られたと言ってもよいだろう。

魔術師協会の会長は女神教から出るというのは決まりのようになりつつある。


古い考えだと言われるかもしれないが甘っちょろい女神教の奴らに任せては魔術師の地位は落ちまた利用しようとするものに目をつけられかねない。


「先輩は間違ってないですよ。」

部下であり友人でもある娘は力強く頷いた。

私は世界の事情自体が変わった今、やはり古い考えだと思ったが頷き返した。


今回の任務は神獣キムンカムイの説得である。

4足熊と呼ばれる獣の王であり、神々の世界からやってきた獣の神である。

本人がうごくとなれば現役世界最強の魔法使いウォルター氏でも敵うかわかはないとされる。人間達の世界にいる中で人間では勝てないとされる10の者の一柱。


3体の巨人 1体の熊の獣 1体のオオカミの魔物 2体の竜 1本の木 1体の精霊 1体の妖精

の1人がキムンカムイである。


天使は人間の世界を見下しており、あまり強い者は来ず。人食い鬼は苦労の末退治された。

今残っている者は比較的人間に対して友好的なもので、こちらの世界に部下が出来た為元の世界に帰らない者たちだ。


我々の説得にキムンカムイは

「我々4足熊は力をつけた。貴様らでいう魔法使いの、ような存在もあらわれている。それでも我はそれが必ずしも良い事とは思わぬ。」


キムンカムイはその後部下に人間の政治にまで興味を持つものが現れたことや、ウォルター氏と戦えば自分も無事では済まない事を嘆きはしたが10体の部下を貸し出した。部下のほとんどが死ぬ事は分かっている。そして人間との総力戦になれば勝てないと踏んでいる。それでも逸る部下を抑えきれなかった。


キムンカムイの部下は魔法を使えないが魔法がきかない。力を持つ獣に多く現れる特性であり、魔法使いに対抗出来る力を持つ。優秀な魔法使いの魔法であればその限りではないが、槍も銃も効かない魔法使いにまで噛み付く事ができる。

ほとんどの獣は今や魔法使いの敵ではないが一部にはこのような獣が存在する。


キムンカムイは私からは、とてつもない化け物にしか見えない。この者がその気ならば、いやこの者が思慮深くなければ世界はとうに滅んでいる。たかが魔法を使える程度の人間が何を思い上がっていたのだろう。

これはきっと普通の人間から見た魔法使いなのだろう。この者に匹敵する者が世界にはまだ9柱も存在する。

あれだけ力を求めた部下の娘は恐怖からキムンカムイに歯向かいキムンカムイは反撃さえしていないにも関わらずそれが最初から与えられた運命だったように消し飛ばされていた。

ついやってしまったと謝るキムンカムイに誰も何も出来なかった。


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