消える魔法使い
まだ内乱が始まる数カ月前の事。
魔法使いが消える事件が続いている。この事はよほど抜けている魔法使いでなければ気付いている。
これは2つの説がある。
・女神正教が誘拐している。
・月の民と呼ばれる民族が帝国撹乱のため身を潜めている。
どちらかは誰もわからない。
月の民とは魔術師の生まれ安い民族ではあるが離散傾向のある民族で各国にいるのだが、過去のある魔術師の起こし事件により迫害を受けている場合がある。帝国では特にその傾向が強く。彼等は自らの国を持つことを望んだのだ。
魔法使いの多い月の民がなぜ反抗しないかといえば、魔法使いがいくら生まれ安いとはいえ10000人に1人が3000人に1人かの差であり、やはりそうでないものが圧倒的に多い。
女神正教は女神の意思をより正しく伝えるのは自分達だと女神教から独立した宗教でありまだまだ少数ではあるが、大公の庇護により帝国で広まりつつある。
女神教、女神正教の崇める神は、生まれながらの才能と思われてきた魔法使いを、生み出した事にあり、彼らも一部それに成功しており、普通の人間ではけして敵わない力と不老不死か能力の低いものでもかなりの長寿となる魔法使いには誰だってなりたいだろう。
何より魔法使いがその気なら簡単に滅びるのなんて嫌に決まっている。
この内乱について歴史を後から見れば月の民は自らの国を手に入れている。
「ウォルター氏にはここ数年で優秀な弟子が集まってますね。本人が現役最強の魔術師だけど3人の高弟は成人前だから、最強と言われてないだけでウォルター氏に匹敵するかもしれない。そしてその3人は月の民という噂です。」
友人はそのように語る。




