5日目、6日目①
戦いのない2日がすぎる。
魔術師が戻った事で戦いは一旦とまる。
その間に帝国側と独立派による会談が行われる事になる。
国際会議等昔から変わらない。
より強い魔術師を多く連れてきた側の意見が通りやすい
帝国側にはウォルター氏と弟子のうち400人が控えている。
独立派にはそこまでの魔術師はいない。
数だけなら、魔術師協会が全面協力すれば越すことは出来るが、数よりも強さがより重要であり、ウォルター氏が威圧すれば下を向くしかない魔術師では意味がない。またそんな前例を作らないためにも魔術師協会は最低限しか魔術師を貸し出さない。
今回の会談は停戦の条件であり、帝国は120のうち35の国となるまで支配権のある領土を減らしたがそれでも35である。
独立派としては停戦後の再侵攻の禁止を条件に加えねばならない。
帝国としても再侵攻の意思はなくとも、しないのと出来なくされるのでは意味が違う。
弟皇帝、宰相をはじめ帝国側の要人は魔術師により結界の張られたホテルに泊まる。弟皇帝と宰相は兄皇帝の死により和解した。
大公、大王、有力貴族による独立派側はそれぞれの魔術師でそれぞれに結界をはった。
いつ彼等は敵対するとも限らないのだ。
弟皇帝と宰相だって疲れ果てていなければそうしたかもしれない。むしろ勝った側と負けた側の差なのだろう。
ウォルター氏の弟子は500人全員が手練れだがこの戦争で50人が行方不明になっている。
特にサラ、ポーラ、ディエゴ、3人の高弟の行方不明は動揺を生んでいる。次世代の最強候補の10代の若者達。
ウォルター氏は暗躍を知っているが動揺が更に広がる事を恐れ皆には伝えなかった。
私はそう思っていた。
真夜中の事、ポーラとディエゴによるウォルター氏襲撃は2対1ならウォルター氏勝てると考えた2人の作戦であったが、ウォルター氏は400人の弟子と待ち構えていた。




