歌ヲ吐ク
なんで、詩(歌詞&自由詩)を描くのか、自問しました。
誰ガタメニ など尋ねるな
己ガタメカ と問い糺せ
金色の沈黙を打ち破り
赤茶けた この喉を鳴らすんだ
縦へと走る亀裂なら
滲み出す雫もあるだろう
打てば鳴るよな太鼓を背負い
両の翼に弦を張るのさ
歌ヲ吐ク獣
歌ヲ吐ク刃
歌ヲ吐ク芥
歌ヲ吐ク虚空
何処ヘ などと血迷うな
己ガマエニ と喚んで召せ
虹色の雑音をくり抜いて
不揃いの モザイクを嵌め込もう
背すじを走るイナズマに
名前のひとつもくれてやる
打てば響くと太鼓を担ぎ
白と黒との羽根を編むのさ
歌ヲ吐ク月夜
歌ヲ吐ク汚泥
歌ヲ吐ク鎖
歌ヲ吐ク鉛
歌ヲ吐ク笑窪
歌ヲ吐ク歪み
歌ヲ吐ク果実
歌ヲ吐ク 腫瘍
こんな理由。