世間の目
「嗚呼、私はよくあの日の事、あの人の事をよく思い出してしまう。」
2010年6月4日、今日で理央君と付き合って1年になる。
理央君とは友達が誘ってくれた合コンで出会った人だった。
私「今日で付き合って1年になるね!」
理央「そうだね、もう1年になるのか~。」
そう言って理央君はハンドルを回す。
今から行くのは遊園地で、私たちが初めてデートした場所、そして今から行こうとして後悔する場所……。
少し車が走った後、高速道路に入った。
もう少しで遊園地に到着する。
そう思って私は心を踊らせる様に着くのを楽しみに待った。
すると次の瞬間、前から車が突っ込んできた、一瞬だった気もしたし、ゆっくりと時が動く気もした。
理央「うわ~~!!」
理央君の叫ぶ声が聞こえた。
でもなぜだろう、不思議なことにその叫び声も一瞬だった気がする。
私は傷もなく無傷だった、しかし横を見てみると理央くんがいっぱい血を流しながらハンドルに横たわっていた。
すると私は頭が真っ白になり、ポーチからリップを取り出した。
私「だって、今日は記念日だもの、理央くんにも綺麗だねって言われたいもん。」
私はなぜかリップを口に塗っていた、少したってからも友達にメールしたり、電話したりしていた。
すると、おじさん「おい、大丈夫か!?」
おじさんが私に声をかけてくれた、その人は車を降りて私に声をかけてくれたようだ。
私「大丈夫ですよ。」
おじさん「そのとなりの人は大丈夫なのか!?」
私「え?」
…………そこから記憶がなくなっている。
私は病院の先生にあのときのことを話した。
先生は解離という心の防衛反応が起こったといっていた。
当然、この事はニュースにもなった。
しかもあのときのことをsnsで拡散されていたのだ。
snsでは「薄情な女」や「ヤバいやつ」とか言われていたらしい。
これから私はどうしたらいいんだろう。
私はまたあの人の事や、あの日この事を思い出してしまっている。
でも私はあの日に遊園地に行かなければあんなことは起こらなかったんじゃないかと今でも思ってしまう。
いかかだったでしょうか?
少し急展開でしたが面白かったですか?
また次の小説でまた会いましょう!
さようなら。