魔法使い(笑)
真面目な主人公が一生懸命生きてます。
俺には婚約者がいる。
名前はリーナ・ラ・キャラウェイ。
2歳下だ。
親同士が決めた婚約者。
お互いに利益あるものなんだろうが…
はっきり言ってありがたい。
ほんっっとありがたい。
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俺には前世の記憶がある。
高校まで女子とは普通に会話していたし、グループで遊んだりしていた。
みんなが大学に行く中、就職した。
小さなゲーム会社だった。
社員30人ほどの会社で安月給。
残業は当たり前で、朝出社すると会議室の床で人がしん…いや、寝ていたりする。
泊まりが続くとユニク○で服を買って着替えた。
仕事は楽しかった。
深夜、デバッグしていると社長がたくさんおむすびを差し入れしてくれたり、変なテンションで格ゲー大会したり、新作ゲームについて語り合ったり、お菓子でタワー作ったり、カマキリが机にいたり、夏は窓から蝉が乱入してきたり。
変なバグ見つけるもの楽しかった。
壁をすり抜けたり、おっさんキャラのセリフを美少女が話したり、ポリゴンが裏返ったり、バグチェック用のキャラを消し忘れてリリースしたり。
ただ、総務のおばちゃんと社長夫人以外女性がいなかったから…
女性との出会いは無かった。
マジなかった。
そして、気がついたら30歳を迎えて無事魔法使い(笑)の仲間入り。
お見合いなんてあるわけもなく、結婚相談所に行くのも騙されそうで嫌だったから独身街道まっしぐらだった。
高校で彼女作っておくべきだったなぁ。
そんなある日、大きなプロジェクトのβ版調整中、三徹していたら意識を失った。
そして、目が覚めたら転生していた。
なんとなく思いついた設定で書き殴りました。
色々書いて行きたいと思います。