表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WordraW  作者:
62/77

062.見つかった

Wordle 282 5/6


⬛⬜⬛⬛⬛

⬛⬛⬛⬛⬛

⬛⚪⬛⚪⬛

⚪⚪⚪⚪⬛

⚪⚪⚪⚪⚪





 見つかったぞ!

 

 その声で辺りは騒然となる。泣き出す者もいれば、叫び声を上げる者も。私はこうしちゃいられないと手近のジャンパーを羽織り、部屋を出る。

 

「また見つかりますよ!」


 私を引き止める幾人もの声が後ろから上がるが、知ったことではない。これ以上閉じこもってビクビクしているなんて考えられなかった。

 どことなく周囲からの視線を感じる。私はジャンパーを頭から被って、そそくさと歩く。

 見つかるもんか。見つかってたまるか。

 鳩尾のあたりがじんわりと震えた。

 ──もし。もし、見つかってしまったらどうなるだろう。きっとただではすまない。

 

 瞬間、背後からにわかに叫び声が上がった。

 

 見つかったのだ。

 

 どんどん足早になる私を、生徒が抱きとめた。

 

「今回の隠し物勝負は僕たちの勝ちだね、先生」




FOUND

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ