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004.何人までなら
Wordle 224 4/6
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「君が誰にもバレずに殺せる知人の数を考えてみたまえ。どれくらい人から信頼されているかがわかる」
先輩は時々、芝居がかった変なしゃべり方をする。演劇とか、オペラみたいな。周りに人がいないことはわかっていたので、そうするに任せる。
私は彼女の言うとおり、そらでそう思える人を思い浮かべてみた。
田舎の両親、付き合って三年目になるタクミ。先輩は──私のすぐ横でフェンスに身をもたれかけ、いつの間にか取りだした携帯電話を耳に当てるフリ。……難しそうだな。じゃあ、ユミに、マヤに、アリサがそうだ。その三人が協力してくれれば、ハヤトとナカヤマくんもいけるかもしれない。あれ? ナカジマくんだったっけ。
先輩はその小さな体にタバコの煙を一杯に吸いこんで、二、三秒息を止めてから宙に向かって細く吐きだした。ピュウピュウと吹きつける二月の風がすぐにその狼煙をかき消した。
「考えました」
「考えんなよ」
──そんなやつが人から信頼されるかっての」
COULD




