生徒会
今回は出来ました。
「それでは、最後に生徒会長からの一言です。」
ウトウトとしながら、普通ここは校長先生なのでは?と思いながら見上げると、一気に意識が覚醒した。
「えー、こんにちはー生徒会長の藤ヶ峰 朔夜です」
それはさっき時先輩を迎えにきた人達だった。
時先輩も一緒に生徒会長の後ろに並んでいる。
「この学校は他の高校とはすこーし変わってますがいい高校です。"人を殺す"ことに最初は抵抗があるかもしれない。
けれど、それをしなければ自分が死ぬ。
君達はこれからそんな世界に飛び込まなくてはいけません。幸いここの先輩方は優しく、強い。だからたくさん学んで1人前の暗殺者になってくれ!」
ニカッと笑いながら、挨拶を締めた生徒会長・・・朔夜先輩は後ろへ下がった。
それと同時にスッと白い髪の人が前に出て、
「新入生の更科くん・・・この後生徒会室に来てください。お話があります。」
無表情でそれだけ言って後ろに下がり、生徒会の人達は舞台から降りていった。
・・・どうしよう、無茶苦茶怖い。やっぱり暗殺の学校で人の命どーのこーのって言っちゃダメだったよなぁ・・・
ふと、僕は重大な事に気づいてしまった。
「生徒会室って・・・どこ?」
渋る担任の先生を何とか説得し、生徒会室まで案内してもらえる事になった。
・・・が
「先生、これどこまで続くんですか?」
「一番上に着くまでだ、更科・・・」
生徒会室へ続く階段。それは入学式前に登ろうとしていた階段だった。
そして永遠に目的地に着かないのでは?というくらい長かった。
まさか何となくで登ろうとしていた階段がこんなに長かったとは・・・
登らなくて良かったと内心ホッとしながら足を動かし続ける。
そしてようやく生徒会室と思われる扉が見えたとき
「動かないでください。少しでもおかしな動きをしたら殺しますよ?」
後ろから声がして後頭部に固く、冷たいものが当たった。少し遅れて僕はそれが銃口だと気づいた。
「俺は新入生が案内してくれって言うから案内してやっただけだぜ?副会長さん」
「おや、そうでしたか。それは失礼しました。てっきり貴方がここに来たがったのかと」
「誰が好き好んでこんな場所に来るか」
先生と生徒のやり取りとはとても見えないやり取りをした後副会長さんが銃口を外して前に回ってきた。
「更科くん・・・ですね。それでは中に入りましょう。」
「おいおい、先生をここまで来させといてお茶の一つも出してくれないのか?」
「当たり前でしょう?貴方は招いてませんし。これで帰って下さい。」
そう言って副会長さんは何かを先生に投げた後僕をこっちに引き寄せ、パチンっと指を鳴らした。すると、今まで階段だった場所が・・・下り坂になった。
「おい待て・・・うおっ!お!覚えてろよー!!!」
先生は副会長さんに渡されたそれ・・・ソリに乗って滑っていった。三流の悪役が言いそうな捨て台詞を残して。
「ふう・・・めんどくさい。さぁ、早く中に入りましょう?」
そう促されて僕はガクガクとうなずきながら生徒会室に入っていった。生徒会本当に怖い。
次から説明回です。