ニジュウシセッキの戦い
「あなたはもう終わりよ?そのかわいい顔を潰してあげる」
魔法力が尽きた大寒の娘。どうする?
「あなたはもう終わりよ?そのかわいい顔を潰してあげる」
「それはどうも。でも、戦況はそこまで悪くないわ。だって、あなたの技は寒さを司る私には効かないでしょ?」
「青いわね。私の体は氷の結晶。あなたは生身。傷付くのは?」
「私でしょうね。でもね。あなた、大事な事を忘れているわ」
「何っ!?」
「私がニジュウシセッキの一人だと言う事よ!!」
すると、大寒の娘は両手に力を入れて、ゆっくりと雪女に近付いた。
「ま、まさか!! 有り得ない!!」
雪女は動揺した。何故なら大寒の娘の両手は熱気を帯びていた!!
『おおっと!?どういう事だ!?寒さを司る大寒が、熱を発生させた!!』
「ニジュウシセッキはね。繋がっているの。確かに、私は熱いのは苦手。だけど、何年か前に冬至に夏至が凍らされた時も、死にはしなかった。私も逆に、熱気で焼かれたらダメージは受けるけど、死にはしない。雪女、あなたはどうかしら?」
「くっ!!」
大寒の娘は両手で突きを連続した。必死にかわす雪女、しかし、次第に雪女の雪の結晶が溶けていく。
『これは勝負あったかぁ!?』
だが、大寒の娘も体力を急激に落としていった。そこで、雪女は最後の手段に出た。
「私は負けない!! お前も道連れだ!!」
雪女は雪の結晶に分裂し、大寒の娘の顔にとりついた。大寒の娘は息が出来ない!
熱で溶かすしかない。両手を顔の結晶にくっつける。音もなく溶けていく結晶。だが、まだまだ結晶は厚い。
息がもたない。そう思った大寒の娘は顔からも、熱気を発した。
……。しばらく地味な絵面が続き。観客はあくびをする者までいたが、両者生死をかけた戦いだ。
(もうダメ! どうしたら……。!)
大寒の娘は賭けに出た。寒さで結晶を固まらせ、顔から取り外してしまおうというのだ。
グググ、ググ、バキッ!!
全部ではないが、結晶の大部分が取れた!!
『おお!! 大寒は雪女を剥がした!!』
あとは、残った結晶の口辺りを集中的に溶かす。すると、なんとか呼吸はできた!!
だが、雪女は死んでいない。再び人形になろうとする。が!
「な、なにっ!?」
大寒の娘が溶かした部分が結晶ではなく、氷となっていた!!
大寒の娘は間髪入れずその氷の部分を砕く。雪女の右半身はバラバラになった。
「この勝負、これまで!!」
審判が試合に幕を下ろした。
「勝者、大寒の娘!!」
「この勝負、これまで!!」
審判が試合に幕を下ろした。
「勝者、大寒の娘!!」




