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呪いの詩

作者: ponta

 さて、この文章をあなたが見れているということは、

 このサイトに上手くアップできたということだ。

 何分、初めてのことなので、文章などおかしな点が多いかと思う。

 その点は、平にご容赦いただきたい。


 なぜ、私がこんな文章を上げようと思ったかというと、友人の事件を風化させないためだ。

 友人は、先日、自室で変死してしまったのだが、警察は事件性がないということで、

 突然死ということで処理してしまった。


 だが、断じて、突然死ではない。


 彼とは、中学からの友人だが、健康体そのもので、社会人になってから、

 3年、25歳になったいまでも、健康診断でどこも悪いと言われたことはなかった。


 そんな彼が、突然死など不審すぎる。


 友人は、死の一週間まえ程から、死の恐怖に怯え、

 私に頻繁に電話をかけてきていた。

 パソコンに詳しくないというのに、死の直前まで動画をYouTubeにアップしようとしていたようだ。


 結局、ビデオカメラに撮った映像を、圧縮しているうちに、彼は死んでしまった。

 私はそのビデオを観てみたけれど、変な詩と映像が流れるだけで、

 特におかしなところは見当たらなかった。


 詩は以下のようなものだ。詩には詳しくないので、何をいいたいのかよくわからない。

 友人の自作だろうか?


 こんやは、月が綺麗だし、

 れんげの園にいってみよう。

 でんでん虫や、猫たちが、

 のめや、歌えの大騒ぎ。

 ろじ裏にいた犬たちも、

 いろいろ持ち寄り、

 はしり来る。

 おまけに、近所の

 まえださんも、

 ええ匂いやとやってくる。

 にんげんを見た動物たちは、

 うんとこどっこいしょと、掛け声かけて、

 つんざく太鼓を叩きつつ、

 るんばを踊るよいつまでも。


 動画は、この詩が繰り返し表示され、詩の一文にでてくるものが、

 表示されるという作りだった。


 パソコンに疎い友人は、動画圧縮の時間を計算に入れておらず、

 対象物なんて撮っているから時間切れになってしまったのだ。


 私みたいに、WEBに文章だけアップすれば、時間切れなんかにならなかったのに。


 あははは。ここまで読んでくれて、ありがとう。

 おかげで、私は助かった。


 今夜がタイムリミットだったから、ちょっと私も焦っちゃったわ。


 何のことを言ってるかわからない?

 じゃあ、ヒントをあげましょうか?


 詩を縦読みしてご覧なさい。


 ふふふふ。これね、同じことを10人にしないと助からないらしいの。

 私、最初は信じてなかったんだけど、友人が次々に死んじゃって、信じたの。


 じゃ、私の話はこれで御終い。

 あなたが1週間後、無事なのを祈ってるわ。

 じゃね。


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― 新着の感想 ―
[一言] ぎゃー!! 俺死ぬんですかね!? 呪いには勝てない気が・・・
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