第二十話 王都直前
「ご主人様―!!はやくはやくーーーっ!!すっごいよ〜っ!」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。すぐ行くから。」
えっちらおっちらと緩やかな上り坂を登っていく。ムイ達の家を出発してもう二日。トウマ達はようやくグランベルトの王都へ到着しようとしていた。
「すいません、ご主人様。・・・大丈夫ですか?」
「いや、俺は大丈夫だよ。ただ・・・。」
「・・・うう・・・。」
「こっちが、な。」
そう言って背中の野々香を見る。休み休みとはいえひたすら歩きつづけていた為、すっかりダ
ウンしてしまったのだ。そのため、今朝からずっと野々香を背負って歩いているのだが・・・
「ご、ごめんね、お兄ちゃん。」
「い〜よ。お前が体力無いのは今に始まった事じゃないし。しかしまぁ、ムイほどにとは言わないが、もうちょっと鍛えてもいいかもな。」
「ううう・・・。」
ムイは初めての旅が楽しくて仕方ないのか、終始はしゃぎっぱなしだった。トウマの周りをぴょんぴょん跳ね回り、だぁーーーーーっ、と遠くまで走っていったかと思えば、まただぁーーーーーっ、と走って戻ってくる。そのまま背中に野々香がいることなどお構いなしで飛びついて来て、しっぽをパタパタ振りながらえへへ〜と笑う。そしてそのたびにユイにたしなめられていた。まぁまったくと言っていいほど意に介してはいないようだったが。
「ご〜しゅ〜じ〜ん〜さ〜まぁ〜っ!」
「わかったわかった。わかったからちょっと待ってくれって。」
「・・・すいません。」
あまり背中を揺らさないように注意しながら小走りにムイのいる坂の天辺へと向かう。
「む〜っ!お〜そ〜い〜!!」
「悪い悪い。で、すごいって、なにがすごいんだ?」
「うん!ほら、アレ!」
「うん?」
ムイが指した方を見てみる。
「おお・・・。」
広大な竜神の山のふもと、緩やかに長い下り坂の終着点に、その場所はあった。まだ結構な距離があるようだが、ここからでも十分にその王都の繁栄振りが見て取れる。この場所は丁度裏手に当たるらしく城の正面は見えないが、山と山に挟まれるようにして城が建ち、
その奥に山の斜面に沿って王都が続いている。
「ね、すごいでしょ!」
「ああ。こりゃすごい・・・。」
「ねね、はやく行ってみよ、ご主人様!」
「あ〜、ん〜〜〜。」
と、少しだけ後ろを振り返る。
「・・・ご主人様?」
「あ、いや・・・野々香、もう立てるか?」
「え?あ、うん。後は下り坂だけみたいだし、もう大丈夫だと思う。」
言ってトウマの背から降りる。足の感触を確かめて、むん、と力を入れる。是なら大丈夫そうだ。
「そうかそうか。大丈夫か。・・・・・・クックックッ。」
「お兄ちゃん・・・?はっ!ま、まさか!?」
突然含み笑いを始めたトウマに対し、身構える野々香。
「え?なになに??どしたの?」
「そうか。ムイ達は初めてだったな。家にはな、密かに行われている定例行事があるんだ
よ・・・。その名も、日野家二凶爆闘・・・!!」
「にきょーばくとー??」
「ま、名前なんざどうでも良いんだが。用は俺達はテストやらなんやらがあるたびにその結果で競争していたりするわけさ。」
「で、勝ったほうは負けた方に一度だけ何でも命令できる権利が手に入る、ってわけ。」
「なんでも・・・ですか?」
「そう。まあ、その人が出来る範囲で、良心にのっとって、ね。今回は全部で四人だから・・・
一位の人が、最下位の人に、でいいかな。」
そう言って、ぐっぐっと体を動かし始める野々香。さすが長年のカンか、今回が体力勝負だと見抜いている。・・・もともと、この勝負は野々香の為にトウマが考え出したものだった。昔、まだ野々香がトウマのそばを離れられなかった頃、一度だけ、その事を同級生にからかわれた事があった。それを聞いた野々香は、恥ずかしかったのかトウマのそばを離れた。そして付かず離れず、一定の距離を保ってうろうろと歩き回りはじめた。とても、不安そうな顔をして。それを見かねたトウマが、
「野々香、じゃんけんだ。」
「・・・え?」
「いくぞ。じゃーんけーん・・・」
「え?ええ?」
「ぽん。」
そう言ってグーをだす。野々香はチョキ。
「よし。俺の勝ちだ。」
「・・・?」
「罰として、野々香は今日一日俺の傍にいること。」
「・・・あ・・・。」
「仕方ないよな。罰ゲームだもん。ほら、早く来い。
「・・・・・・うん!」
一瞬驚いた顔をして、今度は嬉しそうにトコトコと近づいて来て。
「・・・ありがとう。お兄ちゃん。」
そう、小さく言った。
それ以来、何かにかにつけて勝負をしていた。まぁ二人とも最後に言う事は同じようなものだったので、あまり勝ち負けは関係なかったが。・・・そういえば一回だけ葉山が絡んできたときがあった。学校のテストの総合得点で競ったわけだが・・・結果は葉山の圧勝。最下位はトウマ。で、ひとしきり悩んだ後葉山が発した言葉が、
「・・・お義兄様。」
だった。勿論コンマ0.12秒で閃光のごときボディーブローから身を深く沈めてのカエルパンチ、上体が浮いた所で∞の字を描き、絶対的な破壊力を持つデンプシーロールで全身の急所を正確に射抜いてKOしておいた。・・・次の授業にはぴんぴんした様子で出ていたが。
「いよぉし。今回の対決内容は・・・ずばり、かけっこだ!」
「わ〜いかけっこかけっこ〜!!」
「かけっこ・・・ですか?」
「うう・・・やっぱり体力勝負か・・・。でも、負けないもん!」
競技内容に、三者三様の反応を見せる。
「で、ゴールはあそこに見える茶屋な。」
トウマの指差す先に、小さく、建物がある。もうほとんど王都の入口のあたりにあるようだ。
「って遠!?遠いよ!!?」
「遠いって。・・・一キロもないだろ?」
「う。で、でも・・・。」
「ま、そう言うだろうと思ったよ。よし、ハンデとして俺は皆がスタートしてから二分後にスタ
ートするよ。」
その言葉に、ムイが即座に反応する。
「ええ〜!一緒に行こうよ、ご主人様!」
「ダメ。一緒にスタートしたら俺の一位と野々香の最下位が確定しちゃうからな。」
「ぶーぶー。」
「ほら、ぶーぶー言わない。始めるぞ。位置について、よ〜い。」
「え、ちょ、ちょっとまって・・・。」
「待たない。どん!!」
ぱん、と手を鳴らす。その合図に最も素早く反応したのが
「わ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
ムイだった。道中ずっとはしゃぎっぱなしだったにも関わらず、恐ろしい速度で坂を下ってい
く。
「は、速い!速すぎるよムイちゃん!」
少し遅れて野々香。が、ムイとの差はみるみるひろがっていく。そして最後にユイは、
「・・・・・・・。」
「どした?行かないのか?」
スタートしていなかった。じぃ、っとトウマを見上げている。
「・・・ご主人様。」
「ん?」
「僕たちが傍にいちゃ、危ないですか?」
「・・・・・・・。」
少しだけ、トウマは驚いた顔をする。
「・・・気付いてたのか?」
「ちょっと前から、ご主人様の様子が少しだけ変でした。それが何なのか僕にはわかりません
けど・・・僕に、お手伝いできる事はありませんか?」
真剣な、それでいて少しだけ不安そうな表情でトウマを見つめる。そんなユイの真摯な態度が嬉しくて。
「ん。大丈夫だ。ちょっと気になる事が有るだけだし。・・・ありがとな。」
「わ・・・。」
わしゃわしゃと、頭を撫でる。恥ずかしいのか、ちょっとだけうつむいてしまったが、しっぽがパタパタと揺れているので、まぁ大丈夫だろう。
「ほら、早くムイを追っかけてやってくれ。あのスピードじゃ、転んじゃったりしたら大変だからな。」
「・・・わかりました。・・・お気をつけて。」
そう言ってきびすを返すと、たったった、とムイ達を追いかけて走っていった。
「しかしまぁ、いい子だなぁ。ユイは。ね、そう思いません?」
何も無い空間に突然問い掛ける。と、何も無いはずの空間がぐにゃり、と曲がり始めて。
「ああ、そうだね。男の子にしとくにはもったいないね。」
そんな返答が帰ってくる。曲がり始めた空間は、ゆっくりと、形を変えて。人の姿へと、整っていく。
「で、なんのご用ですか?家はセールスお断りなんですけど。」
「そうなのかい?まぁ、そう言わず話ぐらい聞いて欲しいんだけどね。」
トウマが後ろを振り返る。そこには、確かに先程までそこにいなかった、否、見えていなかった人物が姿を表していた。見た目、二十代後半、といった所だろうか。白を基調とした白鎧に身を包み、薄茶色のマントを羽織っている。白鎧の胸部には、・・・何かの紋章だろうか。レリーフのようなものが刻まれている。
「しかし、気付かれてるとは思わなかったよ。・・・どこで気づいたんだい?」
「妙な気配がした、って事ならムイ達の家を出たあたりからですかね。」
「・・・おどろいたな。じゃ、ほとんど最初から気づいてた、ってことか。」
男は、参ったな、という感じで頭を掻いている。
「で?何の為にわざわざ付いて来たんです?。」
「おっと、済まないね。僕は、このグランベルドからちょっと離れた所にあるネーリアって言う王国の・・・まぁスカウトみたいなものをやってる、ヨシュアって言うんだけど。」
「スカウト?」
「そう。君も知っての事とは思うけど、もうすぐ竜神祭で武具大会が行われるからね。なにかと流れの強者が集まるんだよ。で、めぼしい人物を見かけたら声をかけて廻ってるんだけ
ど・・・。」
竜神祭?初めて聞く単語だが、・・・ここは話を合わせた方がいいだろうか?
「つまり・・・僕はあなたの御眼鏡にかなった、ってこと、ですか?」
「うん。そういう事。どうだい?ネーリアに来ないかい?僕の紹介だって言えば高待遇間違い無し!勿論連れの子達の衣食住も保証するよ?」
「なるほど・・・ちなみに、拒否権は有るんですか?」
「え。出来れば一つ返事で来てくれると嬉しいんだけど・・・。」
「あはは。そういうわけには行きませんよ。今の所僕達に明確な目的は有りませんけど・・・
とりあえず、いろいろ見てみたいもので。」
そう言うと、ヨシュアと名乗った男は明らかに困ったな、といった様子で眉根を寄せる。
「ううん・・・。ネーリアも良い所だよ?おいしい物だっていっぱいあるし、風光明媚な観光スポットもあるし、なによりお酒!これがまた絶品でね。ちょっと癖があるんだけどなれると
もう病み付き!」
「あ、僕お酒飲まないんで。」
「ええ!?もったいない・・・。けど、どうだい?あ、それとも、僕の言うことは信用できないかな?」
「あ、いえ。別に信用できないとかそういう訳じゃ・・・。あ、でも。」
「ん?なんだい?」
「そういう事は隠れてる人を全員出してから言って欲しいんですけど。」
その言葉に。ヨシュアの表情が少しだけ、強張る。
「・・・何の話だい?」
「とぼけないで下さいよ。後ろの茂みに二人。そこの崖の上と木の裏に一人ずつ。」
「・・・・・・・・・。」
「あとそんなセールスマンみたいなしゃべり方しなくていいですよ?疲れるでしょう。」
「・・・これは・・・本当に、驚いたな。」
ヨシュアの目元が、引き締まる。同時に、穏やかだった周りの空気が一変して張り詰めたもの
に変わる。
「君はなかなか勘が鋭いようだね。それとも・・・それも、竜の力の恩恵かな?」
・・・やはり。この男はトウマに竜眼が宿っている事に気付いている。自分をスカウトだと名乗ったという事は、つまりは兵士になる人物を探していたのだろう。・・・だが、少なくともそれならばわざわざトウマ達を追ってくる必要は無い。つまり・・・
「あなた方の目的は、僕がグランベルドへ入る事の阻止・・・ですか?」
その言葉に、ヨシュアは薄く笑いながら答える。
「ふふ・・・半分は、ね。」
「半分?」
「言っただろう?僕はスカウトだ。君の、その紅き竜の力・・・ぜひ我が国に加えたい。」
「断る・・・と言ったら?」
「断る理由なんて無いだろう。まあ、どうしてもいやだと言うなら・・・。」
その言葉に呼応するように、彼の周りに隠れ微動だにしていなかった気配が。
「力ずく、と言う事になるね。」
動いた。動いた数は三っつ。先ず、正面。わずかに湾曲した独特な形のナイフを逆手に持った、
黒装束の男。
「ちぃっ!」
横薙ぎの一閃を、バックステップでかろうじてかわす。同時に男の右手を蹴り上げ、ナイフを弾き飛ばす。が、それをものともせず左手で殴りかかって、
(いや、これは・・・貫手!?)
指が二本立てられている事に気付いたトウマは、それをかわさずに、一歩前へ出て額で受ける。ぶつかる衝撃と同時に、めぎ、といういやな音が聞こえた。
「ぐぁぁああっ!!」
男が指を抑えて後ずさる。が、かまっている暇は無い。残る二人が、左右同時に攻めてくる。左を無視し、先に右側に反応する。
「はぁあっ!」
息を吐き出しながら、十分な威力を乗せて掌打で相手の胸部を貫く。相手を戦闘不能にするには十分な一撃。だが、男は倒れこむようにトウマに掴みかかってきた。
「っ!しまっ・・・!!」
掴みかかってきた男が、薄く、笑いを浮かべる。初めからこれが目的だったのだ。先の二人はトウマの足を止める為の、フェイク。最後の一人で確実にトウマを仕留めるための。それでも、最後の一人を迎撃する為に、後ろを振り向く。が、そこには誰もいない。
「!?」
そんなはずは無い。最後の一人が、自分を仕留めに来るはずだ。と、トウマはふと不自然な物に気が付いた。足元にある、自分の影。そのすぐ近くに、不自然な、丸い、影。
「・・・!そこ、かぁっ!!」
確認している暇は無い。経験と勘を頼りに、自分に対して降ってくるものを全力で蹴り上げる。どぐぅっ!という嫌な音と、右足に伝わるやわらかいものを踏み抜くような感触。そして、
「ご・・・がぁ・・・。」
降ってくる、赤い、雫。最後の一人が、落ちてくる。トウマを掴んでいた男も、力尽きたのか崩れ落ちた。倒れた黒装束の男達から少しだけ離れ、最初の一人に守られるようにこちらを見据える、ヨシュアに向き直る。
「・・・まだ、続けますか?」
「いや・・・。こちらの、負けだ。イリス!」
彼がそう呼ぶと、草葉の陰から、動かなかったもう一人の人物が現れる。
「彼らに応急処置を。」
「はいっ!」
非戦闘員、なのだろう。イリスと呼ばれた少女は、倒れた黒装束の男達に駆け寄っていく。手にもった大き目の救急箱のようなものから、包帯やらなにやらを取り出し、てきぱきと応急処置を進めていく。
「本当に強い、な。彼らは我々の国でも、精鋭と呼ばれる部類の人間なのだが・・・。」
「い〜え。これも竜のお力、ってやつですよ。」
その言葉に、ヨシュアは苦笑する。
「まぁ、そう言わないでくれ。こっちも仕事なんでね。」
「いえまあ、まるっきり自分の力って訳じゃないんでいいんですけどね。それより・・・。」
「ヨシュア様!」
トウマの話を、イリスの声が遮る。
「どうした。」
「セイロスの損傷が激しすぎます。術の使用許可を。」
「許す。急いでやれ。」
「はい!」
そういうと、イリスは箱の中から大きめな青いビンのような物を取り出し、その中身をセイロス
と呼ばれた男―――先程、トウマが全力で蹴り飛ばした為、胸の部分が思いっきり陥没している―――に振り掛ける。
「あ。あの、え〜と。」
「ん?・・・ああ、君が気に病む必要は無い。襲い掛かったのはこちらの方だし。」
「いや、そう言われても・・・ってうわ!?なんだこれ!!?」
男に振りかけられたビンの中身、最初は少し粘着質な液体かと思っていたが、それが・・・ウジュウジュとうごめき始めた。
「ききき気持ち悪っ!」
「うん?知らないのかい?これは青スライムから意識体を引き剥がした物で、怪我をしたとこ
ろに寄生させれば体を修復してくれる手伝いをしてくれるんだよ?まあしばらく患部がぷるん
ぷるんになっちゃうけどね。」
「うぇぇぇ・・・。試したくないなぁ・・・。」
うじゅる、うじゅると這うように移動し、患部に入り込んでいく。そして、こんもりと傷口が青スライムで満たされる。
「よし。術式、詠唱・・・。」
静かに。イリスがつぶやき始める。
[・・・汝、「命」を産み、育む「水の精霊」よ。我が名は「イリス」。彼の者に慈悲深き「癒し」の力を与えたもう・・・。]
セイロスの体が、淡く、輝く。と、
「ご、はぁっ!げはっ!!」
急に血を吐き出した。
「うわ!?」
「やりました!息を、吹き返しました!!」
「ああ。よくやった。皆を連れて下がっていろ。」
「はい!」
驚いた。どうやら助かったみたいだが・・・。イリス達は、肩を貸しあい、十分な距離を、離れていく。
「・・・さて。トウマ君・・・僕達の目的は君をグランベルドへ入れないことだ。」
「あれ?勧誘じゃなかったんですか?」
「出来れば、そうしたいんだけどね。竜眼の戦士は、それだけで十分な戦力になるし、士気も上がる。」
「なるほど。そうかもしれません。」
「君がグランベルドに入ると言う事は、ほぼ確定的にグランベルドの兵になる、と言う事だ。」
「・・・そうなんですか?」
「竜眼の許可を取るつもりなんだろう?あれは、許可する変わりに国の大事には兵として参加
しろ、ってものだからね。」
「・・・・・・・。」
それは、知らなかった。しかし・・・。
「まぁ戦争しかけようなんて国もいないから、事実上兵役は有ってないような物なんだけどね。」
その、はずだ。絶対に無いとは言い切れないが、あんな化け物共が国を守ってるとすれば、そうそう戦おうなどとは思わないはずだ。
「で、どうだい?家の国に、来る気になったりしないかい?」
「ううん・・・正直、分かりません。行くとしても・・・グランベルドで、もう少しいろいろ
見てから、ですかね。」
「・・・そうか。なら、仕方が無い。」
そう言って、ヨシュアはきびすを返す。
「僕らはもうしばらくこの辺りにいるから、もし気が変わったら何時でも来てくれ。歓迎するよ。」
「・・・そうですか。分かりました。」
「それじゃ、気を付けて。」
そう言い残して、ヨシュアは去っていった。
「ふう。さて、急がないとな。・・・多分最下位確定だけど。」
そう言って、坂を下り始める。竜の国の王都へと、踏みこむ為に・・・。
どうも初めまして&今日和。こめです。え〜と、最近何かと忙しくて更新が遅れております。・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・。次回はついに!あの男が登場・・・予定。あくまで予定。読んでくださった皆様に少しでも楽しんでいただけるよう精進します故見捨てないでいただけるとありがたいです・・・。あ、ご意見・ご感想も随時募集中ですのでよろしくお願いします。ではでは。