10 再会
すみません、更新がすごく遅くなりました‥‥‥。
申し訳ないのですが、今回は文字数かなり少なめです。
タイトルを少々変更させていただきました。
物語の内容は変わっていません。
「あぁ‥‥‥そうだ。私は、精霊を知っている」
リン。きっと貴方は精霊だったんだろうね。
気づかなかった。気づけなかった。
「忘れてて、ごめん、リン‥‥‥!」
――—あの後、リンはどうなったのだろう。
リンの髪は水色。瞳は深い青色。水属性の精霊だったのだろう。
だからこそ、火を消すことができたのだ。
‥‥‥だが、あの量の火を消すなんて、どれほどの魔力を使わなければならなかったのだろうか。
精霊は近くの空気中から魔力を吸い上げ、たくわえるものの、それでも無限ではないはずだ。
しかも、リンは火を消した後、あの場から消えてしまった。
つまりは、そういうことなのだろう‥‥‥。
「私のために死ぬなんて‥‥‥ほんと、リンのばかぁ‥‥‥!!」
半ば泣き叫ぶように言った瞬間、呆れたような声が割って入った。
「んもう、勝手に殺さないで」
聞き覚えのある声に、レイルは目を大きく見開く。
振りむくと、まるであの時の姿から変わっていない、色素の薄い髪の女の子が立っていた。
「りりりりり、りりり‥‥‥!?」
驚きすぎて噛みまくってしまい、さらにそれで焦ってまた噛んでしまう。
「久しぶりね、レイル」
くすっと笑うリンの姿に、レイルは呆気にとられながらも彼女に向かって手を伸ばす。
「ううう、ちゃんとあったかいぃ‥‥‥‥!」
「ふふ、元気だった?」
泣きじゃくるレイルに眉をさげながらも、優しい笑みを浮かべるリン。
「元気だった、元気だったよ‥‥‥!」
「よかったわ! あの後、レイルはどうなったのだろうって心配でたまらなくて……」
「私だってリンが心配だったよ! 一体どこに行っていたの? あの時何があったの!?」
リンはへにょりと眉をさげ、人差し指を口元に手を持っていく。
「ごめんね、それはヒミツ!」
「えっ」
精霊王様に口止めされてるの、と申し訳なさそうに言うリンを見て、レイルは鼻をぐずっとすすりながらも精一杯の笑みを浮かべる。
「そっか‥‥‥でも、リンが生きててくれてよかった」
飛びつくようにしてリンに抱き着く。
「ふふふっ。もうレイルの前からいなくなったりしないからね!」
「絶対?」
「もちろん!」
リンとレイルは満面の笑みを浮かべ、お互いをぎゅうぎゅう抱きしめあった。
一方、その頃ラルカは――――。
「いいモン見せやがってぇッ、んぐッ、こちとら精霊至上主義者だぞオイィ」
レイルとリンの再会を窓から盗み見て、感動している真っ最中であった。
完全に素がでてしまっている。
「うえぇぁぁお幸せにぃいぃ」
大泣きしながらもパシャパシャと連写しまくるラルカ。さすが、自称・精霊至上主義者である。
だが‥‥‥‥‥
「何やってんの、ラルカ」
「ぎぃやぁぁぁぁぁああぁぁ」
いきなり登場したライルに、ラルカの心臓は破裂寸前、白目をむいて地面にぶっ倒れた。
「え。ちょッ、ラルカ!?」
ライルが慌てた声を上げるも、ラルカはもう死んだようにピクリとも動かない。
慌ててラルカをゆすったライルは、驚愕の顔でつぶやいた。
「‥‥‥気絶してる。なんで?」




