表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

バス停

作者: 白之 絲

バスを待つ

暮れ始めた空の下で

バスを待つ


次のバスまで11分


車もあまり通らぬ道を

ハクセキレイが横切っていく

尻尾をふりふり

こちらには目もくれず


看板に書かれたバスの行き先

わたしはその終点の地を知らない

いつも途中下車してしまうから


バスはどこへ向かうのか

畑はあるのか

川はあるのか

家はあるのか

名だけ知る 見知らぬ地を想う


わたしは知らぬことばかりだ

ひとりバス停に佇んで

どこにも行けぬ迷子のように


子どものように泣かずとも

途方に暮れることはできる

こんな時わたしはひどく寂しくなる

誰かとその時限りのお喋りをしたくなる


次のバスまであと7分


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ