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かなり激しい運動をしました。

作者: ソウ マチ

かなり激しい運動をしました。なんの運動かと申しますと「会話」です……。


ふざけてません! 本気です! 腹筋つかって声を出す! わたしにとって立派な運動です! だって普段は誰とも話しませんもの! 誰とも会いませんから、誰とも話しません! ふだんやらないことをやるのですから会話は立派な運動です!! その証拠に、話している時に汗をかいたり目まいがしますもの! 胸はドキドキするし!! ドキがむねむねですよ!!


昨日はお友達のヤマコさん(50代・女性)が遊びに来てくださったのです☆ 前回お会いしたのは1年前。その時に拙書の1巻をプレゼントしました。そして最近2巻が出たのを知ったヤマコさんは、本を購入して「サインして~♪」と遊びにきてくださったのです。


ヤマ:2巻が出てるなんて知らなかったのよ! 教えてくれたらすぐ買ったのに! どうして教えてくれなかったのよぅ~!ヽ(`Д´)ノ


これ、わりとよく言われるのですけれど、どうしたらいいのか毎回困ります! 小説家になろうのエッセイで皆さまへ向けて「買ってください! お読みください!」そう言うのは平気です。買ってほしいし、お読みになってほしいから! そして買いたくない、読みたくない方はスル~できますから私が声を大にして訴えても、そこまでご迷惑にならない……と思います……たぶん……。


けれど個人的な知り合いの方へ個別に「買って♪ 読んで♪」と言うのはどうなのでしょう?? もし私が逆の立場でニガテなジャンルの本だったら、かなり悩みます。お付き合いがあるからと買いたくない本を買うのも……ですし、読むのはさらに……です。皆さまはニガテなジャンルの本を「面白いから!」そう勧められたらお読みになります? わたし、ニガテなのですよ……。


そういえば皆さまは、最初のページから読んで何行くらいで読み続けるか判断なさいますか? わたしは最初の3行で合わないと思ったらページを閉じます。昔は1行(!)でしたけれど、さすがに大人になったので今は3行です。最初の1行で心をワシ掴みにされて、最後まで怒涛の勢いで駆け抜けるお話が好きです。途中でいろいろなトラブルが起きてワケわからんまま読み進めて最後にハッピーエンドで終わってボーゼンとしながら「なんやわからんけど、ハピエンで良かった……」そう思わせてくれるお話が好きです♡ そして後で冷静になって思い返してみて、理論的に破綻のないお話が好きです。勢いはあるが、緻密に計算されているお話、そういうお話が大好きです♡


こういうお話は最初の1行からおもしろい! 突拍子もない場面から始まります。そして最初の3行が状況説明から始まるお話は、お話のテンポもゆっくりです。どちらが良いとか悪いではなく、たんに好みです。ゆえに「面白いから読んで!」そう勧められて最初の3行を読んで合わないと感じたお話はたいてい合わないですし、読んでいる間ずっとツライです。なんせテンポが違いますから。


ちょっと話は逸れますけれど以前にぜひとも仲良くなりたい女性に、おすすめの本を尋ねました。誰かと仲良くなりたい時は、どんな本を読むのか質問します。その本で話が盛り上がることもできるし、同じ世界を共有できるから。


いつでもにこやかで上品なその女性は「置かれた場所で咲きなさい」を勧めてくださいました。


ソウ:わたしも読みました! 大好きです!


彼女の上品な雰囲気にぴったりな本です! やはりお上品な方は、お上品な本がお好きらしい☆


ソウ:その本は読んだことがあるので、他の本を教えてくださいますか?

彼女:そうですね。「羊と鋼の森」はいかがかしら?

ソウ:さっそく読んでみますね!


読んでみると、やはり彼女の穏やかな雰囲気を思わせるお話でした。


ソウ:読みました! 素敵なお話でした!

彼女:そうでしょう? わたしも大好きです♪

ソウ:でも題名を見た時は、猟奇的なお話かと思ってちょっと怖かったです。ww

彼女:そうなのよ。わたしも猟奇的なお話を期待して読んだのですけれど、グロテスクな場面はありませんでした。それだけが残念なの。

ソウ:え??

彼女:でもとても良いお話で大好きになりました♪


上品で穏やかな女性が、サラリとおかしなことをおっしゃった……。でもお上品な方なので、それ以上ツッこむことはできませんでした……。こんなにお上品で穏やかなのに、ドロドロのデロデロがお好きらしい……!!


紆余曲折はありましたけれど、結果的に素敵な本に巡り合えてラッキーでした☆ 困るのは勧められた本を好きになれなかった時です。きっと感想を聞かれるから読まないといけないのだけれど、読みたくない……。


そういうことを考えると気軽に「わたしの書いた本を買って♪ 読んで♪」と言えなくなります。なろうで皆さまへ言うのと、個人的に個別に言うのは意味合いが違う。リアルのお付き合いがありますから面と向かって「アンタの本、おもしろくなかった」とは言いにくいでしょうし……。ゆえに私は黙り込むのです。買ってとも読んでとも言いにくい……。結果として「どうして本が出てるって、教えてくれなかったのよぅ~!? ヽ(`Д´)ノ」そう言って叱られる……。


怒りながらもヤマコさんは「二巻も面白かった! 一気に読んだわ!」そう誉めてくださいました。良かった!! 喜んでもらえた!! 


すみません。ヤマコさんと知り合ったきっかけをまだお話していませんでした。ヤマコさんとわたしは「被害者の会」のメンバーです(苦笑)。以前の職場で上司のAさん(女性・50代)から壮絶ないじめにあって私が反旗をひるがえした結果、わたしへのいじめはなくなったのですけれど、次の標的がこのヤマコさんでした。自分がいじめられている間はまだ我慢できたがヤマコさんがいじめられているのを横で見ているのが耐えられなくて退職しました。今なら助ける元気はありますが、当時はその元気がなくて逃げるしかできなかった(涙)。


ヤマコさんはいじめに遭いながらも明るくたおやかにピンチを乗り切りました! そしてAさんは何人もいじめていた(わたしが知っているだけで10人以上!)せいか異動になり、ヤマコさんも希望した部署へ異動になってハッピーエンドになりました♪


ヤマコさんとわたしが一緒に働いていたのは、ほんの1ヶ月くらいです。それなのに数年たった今でも仲良くしてくださるし、遊びに来てくれる。本当に良いご縁をいただいたなぁと思います♪


わたしの部屋でヤマコさんが買ってきてくれたケーキをつつきながら、ああでもないwwこうでもないwwと色々な話に花が咲きます♪ 初恋の話、おいしかった料理の話、異動した職場の愉快なお話、ヤマコさんのご家族の話、次からつぎへと話題は尽きません♪ わたしは人様と会うのは久しぶりですし、会話も久しぶりです。話していると動悸がして汗が出てくる。ww これは運動だぜ! 会話はスポーツだ!ww


ひとしきり話して4時間(!!)が経過した頃。


ソウ:そういえばわたしたち、1ヶ月くらいしか一緒に働いてないですね。

ヤマ:ほんとね! ソウさんがいなくなって淋しかったわ!

ソウ:たった1か月しかいなかったのに、どうして仲良しになれたのでしょうね?

ヤマ:ほんとね。あの職場は雰囲気が良くなかったし、雑談もできなかったのにね!

ソウ:どうしてでしょうね?

ヤマ:たぶんね…………、





















たぶん私たち、Aさんにいじめられていたから、そのおかげで結束が固くなったのよ!!

ソウ:なんてこと! あのいじめがなかったら、ここまで仲良くなれていなかった!?

ヤマ:そうよ! だから私たちAさんにお礼を言わないと!! 意地悪なAさんのおかげでこうして仲良くなれたんだもの!!

ソウ:アハハハハ!! 「Aさん、わたしたちをいじめてくださって、ありがとうございます!」って言うんですか!?wwwwwwww

ヤマ:そうよ! 「おかげで大事なお友達ができました!」って言わなきゃ!!wwwww


なんて素敵!! いじめられていた時は悲しくて泣いてばかりだったし、仕事を辞めてからも心の傷が治るまで長い時間がかかったけれど、「だから知り合えて良かった♪」そう言い合えるお友達ができた!!

何があっても結果オーライ☆ 「これで良かった♪」って言えたらこっちの勝ちですよ!! わたしたち勝ちましたああああああ!!


あっという間に時間は流れ、ヤマコさんは「また来るわね!」そう言ってニコニコ顔でお帰りになりました♪ ぜひまたいらしてください♪


楽しかったなぁ! それに運動(?)もできたなぁ! ご機嫌さんでお皿を洗っていると、珍しく電話が鳴りました。水巻町のシマカワさん(女性・70代・仮名)からです。シマカワさんとわたしの母は、わたしが産まれる前からのママ友です。シマカワさんの息子さんとわたしは同級生。彼とわたしの付き合いはないのですけれど、なぜかお母さんであるシマカワさんとわたしは今でも交流があります。さいきんご機嫌うかがいで送った手紙のお礼の電話でした。


シマ:あのマチちゃんが本を書くとはねぇ~! すごいねぇ~! 想像もせんかったばい!!


子どもの頃のわたしはブサイクで性格がわるくて、アタマも残念な子でした。いろいろと残念すぎて、親も周囲もどう扱ったらいいか困り果てていた。その後も何度か行方不明になったり(当時はほとんど住所不定無職でした)、結婚や離婚を繰り返し家には寄り付かず、流れながれて滋賀へ行き、わたしが何をしているか想像もつかなかったらしい。ところが本が出版されて小さな町で一大センセーションを起こし、町長様や教育長様から感謝状を頂いているわたしがデカデカと町の広報誌に載り、水巻町図書館にはわたしのコーナーができた!! シマさんが言う「あのマチちゃん」の「あの」には、ありとあらゆる意味が含まれているのです(苦笑)。


わたしがどん底で人生の最底辺をウロウロしている時も(今もウロウロしていますが)、シマさんはわたしの味方でした! わたしが無名とか有名とか関係なく、いつでも可愛がってくださった!


シマ:マチちゃんに会いたいよ! また帰っておいでっちゃ!

ソウ:わかりました! 機会を見つけて帰ります!

シマ:いっしょにご飯食べるばい! いっぱい作って待っとくけんね!

ソウ:ありがとうございます! お願いします!!


今日は本当に良い日だったなぁ~! ヤマコさんが来てくださって、シマカワさんともお話できた! 皆さんのおかげで今のわたしがいるんだ! この感謝の気持ちを忘れないようにしよう!!


そして今日はフカオさん(女性・50代・仮名)が出演する音楽会に行ってきます! 最近コーラス・サークルに入ったフカオさんが、震災被害に遭った学校へピアノを贈るための音楽会に参加されるので応援に行きます! フカオさんからも「どうして本が出てるって教えてくれなかったのよぅ~!? 本屋さんで見てビックリしたわよぉ~! すぐに買ったわよぉ~! ヽ(`Д´)ノ」そう言って叱られました。ww ありがたいことです☆

そしてこのフカオさんも「Aさんからいじめられた被害者の会」のメンバーです。wwwwww メンバー、多すぎ!!wwwwwww どんだけいじめてんだよ!!wwwwwww


たくさんの素晴らしい方に恵まれて、本当に幸せ者だと思います。そしてリアルでは出会えなかった、こよなく創作を愛するなろう仲間の皆さんとお近づきになれたことも、とても感謝しています☆ もちろん今このエッセイを読んでくださっている「あなた」もなろう仲間です♪ 書専、読専問わずなろうでお近づきになれたら「なろう仲間」でございます♪ 今日もお目にかかれて光栄です♪ 御高覧くださってありがとうございます♪


こんなにたくさんイイコトがあって、いったいどなたに感謝したらいいのでしょうね?


…………意地悪なAさん? Aさんに感謝したらいいの?? (←なんか違う)


どなたに感謝したらいいのか? 答えは一つ! わたしに関わってくださるすべての方に感謝します☆ みなさんにイイコトありますように☆ いつもお祈りしています☆ (そして意地悪なAさんにも、イイコトありますように♪)

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― 新着の感想 ―
[一言]  私もソウ先生のお仲間に加えていただけるんでしょうかね(笑)  光栄です——って入力しようとして「後衛です」に(汗)  後ろの列でこそっとしてるなら、いてもいいぞってことかも(苦笑)
[一言] 話さないと話し方を忘れる瞬間があります〜。 ソウさんが今日も健やかで良かったです♪ それにしてもAさん、どんだけのことしてたんだ……
[一言]  運動ですが、のどの運動もやってください。  私の親が誤嚥性肺炎で亡くなりまして、最期はかなり悲惨でした。  食べれない、飲めないでした。  だから、今のうちにのどを鍛えてください。  大声…
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