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神具の印  作者: 零
第1章 一級霊跋師「我来斂徒」
14/18

第14話 修行(火衣斗編)

昨日はとんでもなく疲れた。

神具の印で絶対に怒らせてはいけない人1位が迴遡になりそうだ…

あの無限に続く試練は一生経験したくない。


今日は火衣斗さん、じゃなくて火衣斗の修行だ。

まだ火衣斗って呼ぶの慣れてないんだよなぁ…

話は少しずれるが、神具の印ではルールはない。けれど必ず名前で呼び合うという取り決めがある。

斂徒は「仲間は俺にとって家族だから」らしい。

俺も斂徒の考えに異論はないし、他のみんなも名前で呼びあっていたので問題はなかった。だけど火衣斗や牙苑は違う。

あの人たちはいかにも年上って感じで、軽く接することが難しい。2歳差とは思えないくらいに年齢差を感じてしまう。「さん」が抜けない状態なんだ。

そんなことを考えていると、火衣斗がやってきた。


「よう!お前ら。今日の特訓は俺が担当するぜ」

「「お願いします!」」

「いい返事だ!でもここじゃタメ口で頼むぜ?」

「すっごい難しいですけど」

「それでもだ。うちのメンバーになりたいんだったら、そうした方がいい」

「やっぱり斂徒さんが決めた事だからですか?」

「違う違う。斂徒が決めたんじゃなくて、俺らが斂徒に合わせたいからだよ」

「本当にみんなそう言いますよね」

「火衣斗さ…じゃなくて、火衣斗も斂徒に助けられたのか?」

「おう。そうだな」

「詳しくお聞きしても?」

「いいけど特訓終わった後な」

「わかりました!」

「わかった」

「じゃあ早速始めよう!」


こうして火衣斗による4日目の特訓が始まった。


「といっても、俺が教えられることは少ない」

「というと?」

「俺が教えるのは創造系技能だ」

「出た!火衣斗の十八番(おはこ)!!」

「作成ですか?」

「いや全部だよ全部。一つずつ説明していくな。

 まず最初に創造系技能というのは4つの種類に分かれる。"作成"、"展開"、"設置"、"召喚"だ。創造系の技能は必ず自分の想像力を要する。4つのどれもが自分の神力を想像した通りに形を変えて作り出すことだ。

 "作成"は一番シンプルだ。この世に存在する、しないを問わず自分の想像通りの物を作る。機構なども付けることもできるが、全て手動となる。簡単にいえば道具を作る能力だな。

 "展開"は神力の広がった空間を作るものだ。迴遡が使ってるやつだな。その環境を大きくかけることができ、緻密なコントロール力が必要となる。ただ、そこまでイメージを必要とはしないからやりやすいって人もいる。

 "設置"はさらに繊細で、さまざまな条件によって発動させることができる遅発技だ。一つだけでは大きな力を持たないが、集まれば"作成"や"展開"よりも強くなる可能性をもつ。

 "召喚"は創造系技能の中で一番異質で、生物を模倣する能力だ。神力に行動ロジックを組み込み、生物のように動く物を作ることができる。いわゆるロボットメイクだな。

 こんな感じに創造といっても多種多様だ。向き不向きは変転ほどではないがあるから、自分にあったものを試してみてくれ」

「なるほど…」

「私"設置"をやってみたいです!」

「いいぜ!光迅は?」

「俺はとりあえず"召喚"かな。便利そうだし」

「よし!やってみよう!!」


火衣斗との特訓が始まった。

俺は"召喚"をやってみたが、なんか可もなく不可もなしみたいな感じだったな。

そして"設置"を選んだ歌奈だが、とてつもないスピードでそのコツを掴んでいた。

「知識を覚える方が得意」とか言っていたけど、おそらく感覚派っぽい。元々頭の回転が速いので、"設置"がとても合っていると思う。

そのまま俺は"召喚"、歌奈は"設置"の特訓に取り掛かった。

そして2時間後…


「よーし。こんくらいでいいんじゃないか?」

「なんとなくコツは掴めた気がする」

「とても勉強になりました!すごく戦術が湧いてきますぅ!!」

「いやぁ歌奈ちゃんはすげぇ"設置"に合ってたからなぁ。俺もビックリしたよ」

「歌奈は自分の得意?闘い方?がわかったのか?」

「はい!なんとなくですけどイメージは湧いてきます!」


歌奈がめっちゃ目をキラキラさせていた。

いや、ギラギラな気もしなくもない…かも。


「ちょっと時間も余ったし、最初の方にしてた話の続きでもするか」

「斂徒に助けられたのかって話?」

「そうそう」

「是非!教えてください!!」

「いいぞ。でも俺の話はそうパッとしないからな?」

「それでも」

「じゃあ話すが、みんな知っての通り俺は"作成"を使って戦っている。でも創造系ができるのはいい事だけどな、創造系()()ってのもやっぱダメなんだよ。他に評価なんてされなかった。どの師団にも入らせてもらえなくてな。そんな時斂徒に会って、"作成"ではなく俺の強みを教えてもらったんだよ。そんときから年齢なんて関係ない、一生仕えるみたいな関係になったかな」

「火衣斗にも努力した時期があったんだな」

「それゃあるよ。天才なんてそうそういないね」

「天才と呼ばれているのに?」

「あれは結果を見た評価だよ。だったら斂徒が天才って言われてるだろうよ」

「それもそうですね」

「斂徒すごいからな」

「そうだぞ!斂徒はすごいんだぜ!」


めっちゃ火衣斗が勢いよく話し出した。

そのまま斂徒の話題を話して今日は終わった。

ちなみに火衣斗の斂徒語りは1時間半にも及んだ。長かった…

【データ】

輝橋 光迅

・体内神力のコントロール速度が早い

・上記に比べて体外神力のコントロール速度は人並みよりも遅い。本人の神力の性質によるものだと推測される。

・身体能力が高くさまざまな闘い方に適応できる模様。

・創造系は"召喚"のみ多少使用可能。


泡舞 歌奈

・神力のコントロールに関しては常人並み。

・神力の量が多く、3時間無休で光纏のための神力を放出可能。

・頭脳を使う戦略的な戦闘が得意。

・創造系"設置"の適正を持つ。

・長詠唱系の術に適正あり。

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