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神具の印  作者: 零
第1章 一級霊跋師「我来斂徒」
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第13話 修行(迴遡編)

伝御との修行は、変転ができるかどうかを確認したあと戦闘技術を叩き込んでもらった。

変転の適正はというと、俺は『準』、歌奈は『無』、らしい。

『準』というのは、能力自体は使えるが完全ではないという意味らしい。ちなみに『無』は使用不可で、『準』の上完全使用可能が『有』、その上の部分変転可能が『特』らしい。


そして今日は迴遡に創造系の"展開"と支援術を教えてもらっている。

俺たち二人は"展開"があまり上手く使えずにいたが、迴遡は「僕の専売特許を取られても困るからね」と言っていた。

それから支援術では歌奈が才能を発揮した。

即効性のあるバフはかけれないが、長い時間をかければとても複雑で強い力になるとか。

俺には難しいような気がしたが、迴遡が面白そうな顔をしていたので多分良いってことなんだろうな。

 


さて支援に関してからっきしだった俺は今、遠距離攻撃が得意な迴遡から遠くの敵に対しての闘い方を教えてもらっていた。


「そうじゃない。なんていうか相手の攻撃の呼吸の間を縫って近づく感じ」

「なるほど…」

「まぁ、難しいか。よし。クレナさーん。光迅と手合わせしてあげて」

「はーい。どんくらい?」

「35くらいで」

「オッケー」

「クレナさんとやるのか!?」

「私一応従魔なんだけど?」

「あ、そっか…」

「相手してあげるから。かかってきなさい」

「はい!わかりました!」


クレナさんは従魔だが、戦闘もできるらしい。

普通人型の従魔って戦闘補佐とかしかできないって聞いたんだけどな…

まぁ斂徒だからと俺は納得した。



数時間経ち、この日の修行も終盤を迎えていた。

ちなみにクレナさんはめちゃくちゃ強かった。

反応速度は早いし、刀の扱いは一級品だし、あの見た目で(従魔だから見た目は関係ないが)何歳なんだと思った。

他の従魔のみなさんも強いのかな?疑問が増えた日だった。


「光迅、なんか収穫はあった?」

「ああ、めちゃくちゃクレナさんが強くて学ばせてもらったよ」

「そう。歌奈の方はなかなかいい感じになったよ」

「すごく、疲れました…」

「成果が発揮されるのは明日だと思うから感覚忘れないように」

「はい…」

「…そんな大変だった?」

「そうなんですよぉ。もうむりですぅ」


珍しく歌奈がヘナッとしていた。

そんな大変だったんだ…


「斂徒はスパルタだから。まだまだ序の口」

「斂徒さんってあれ以上に厳しいんですか!?」

「僕もボコボコにされたよ」

「迴遡も?」

「うん。最初は神具の印に入る気なんてなっかたんだよね」

「じゃあどうして?」

「僕にもいろいろあるんだよ。詳しく話す気はないよ?でも簡単に言うと救われたってこと」

「救われた?俺たちみたいに?」

「ん~、そうゆうのじゃないけど。まぁ神具の印の全員斂徒に救われてるようなもんでしょ」

「七羽さんと伝御さんのは聞きましたよ」

「ならわかると思うけど、斂徒って優しすぎるんだよね。そのくせに自分には厳しいんだよ。だから今度は自分たちがっていうメンバーで集まってる。どの師団も上下関係は重んじるけれど、ここほどリーダーファーストなところは無いと思うな」


リーダーファーストとはリーダーが決めた事に絶対というルールのことであり、師団でリーダーが仲間の意見を聞かないという皮肉で言われていたりする言葉だ。

今は違う意味だろうが。


「本当はね、僕は反対だったんだ。君たちが入ってくるの。そんなに身構えないでよ?別に嫌ってるわけじゃないし今はもう賛成だから」

「そうだったのか…どうしてなんだ?」

「斂徒のことはあんまり気軽に話せないんだけど、特殊な人間ってことくらい見ててわかるでしょ?だから理解することはとても大切だ。斂徒は他人を理解できる人だけど、相手は斂徒を理解できないことが多い。斂徒はそれでも良いんだろうけど僕たちは違う。七羽も伝御も火衣斗も牙苑も真為さんも全員ね。だから見定めなきゃいけないし、僕は自分でもわかってるけど警戒心が強いからどうかなと思ってた。でも、何日か君たちを見て安心できたよ。僕の中では合格ってところ」

「それなら良かった」

「認めてくださり、ありがとうございます」

「まあね。認めてもらうってことなんだったら、七羽と伝御に認めてもらえば問題無しだよ。七羽と伝御は優しいし気配りができるけど、こんなかじゃ一番厳しいよ。顔にも出さないだろうし。信頼を勝ち取るならリーダー格からってね」


最初の印象は素っ気ない感じだと思っていた。口数少ないし。

でも迴遡は大切な人のために、冷静に人や周りを見て行動していたんだなと気付かされた。

神具の印最高のバッファーと聞いていたが、日常でも影からサポートする縁の下の力持ちだったてことなんだな。


「俺も迴遡のイメージ変わったかも」

「へぇ、どんなふうに?」

「え?言っても怒らない?」

「いいからいいから」

「素っ気ないヤナ奴から仲間想いのツンデレ?」

「言うねえ。よし、光迅だけあと2時間修行な」

「嘘だろ!?」

「本当に決まってるだろ?」


非常に良い笑顔が俺の脳裏に焼きついた。

【データ】

輝橋 光迅

・体内神力のコントロール速度が早い

・上記に比べて体外神力のコントロール速度は人並みよりも遅い。本人の神力の性質によるものだと推測される。

・身体能力が高くさまざまな闘い方に適応できる模様。

・展開などの創造系が使用不可


泡舞 歌奈

・神力のコントロールに関しては常人並み。

・神力の量が多く、3時間無休で光纏のための神力を放出可能。

・頭脳を使う戦略的な戦闘が得意。

・創造系"設置"の適正を持つ可能性あり。

・長詠唱系の術に適正あり。

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