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神具の印  作者: 零
第1章 一級霊跋師「我来斂徒」
12/18

第12話 修行(伝御編)

昨日は、七羽に"光纏"と神力のコントロールのすべをおしえてもらい、できることが増えたり自分の体質のことなども知ることができた。

そして今日は伝御に教えてもらうことになっている。のだが…


「こないな…」

「こないですね…」


5分前なのにも関わらず、まだ伝御は来ていなかった。

七羽なんて俺が30分前に来た時にいたのに、どうやら二人は大違いらしい。

あの三人が中学校以来の親友だなんて、にわかには信じがたいな。


そして時間まであと10秒だというときに伝御は飛び込んできた。

空から。

その瞬間雷の落ちたような轟音が鳴り、土煙があたり一帯に舞った。


「よし、じゃあ始めよ…どうした?」

「どうした?じゃないよ!そっちこそどうかしてるって!」

「そうですよ!人を時間ギリギリまで待たせて、その上落ちてくるなんて!」

「まあまあ、いいじゃん」

「「良くない!!」


伝御は悪気がまったくないようで、ヘラッとしていた。

おそらく、いつもこんな感じなのだろう。神具の印のメンバーに容認されているかは分からないが。

腹が立ったのは事実として、改めて修行をつけてもらうこととなった。


「俺が主に指導するように言われているのは、"属性変転"と戦闘技術だ」

「でた!属性変転!」

「上級霊跋師と言えば。という感じの技術ですね」

「まぁ、気持ちはわかる。かっこいいしな?でもこの神具の印では"属性変転"を使うのは、俺一人だぜ?」

「みんな上級なのに?」

「活用しないというよりは活用しにくいということですか?」

「ご名答!変転は使いにくいんだ。使いにくいポイントは主に三つある。

 一つ目は、素質に左右されやすいところ。例えばかの有名な霊跋師、生垣右眞は部分変転という特殊な技能を身に着けている。そしてその力はもちろん努力も多くしているだろうが、才能にとても左右されている。本人によれば、右腕以外の変転は難しくできても左腕らしい。そんな感じで、変転にも制限時間ができたり、消耗が激しかったりするから向き不向きがあるってわけだ。」

「なるほど…俺に使いこなせるかな?」

「それはやってみないとわかんねえな。もし、使えなかったとしてもやりようはいくらでもある。

 二つ目は、身体が常時エネルギーの塊になることだ。変転は神力を身に纏うのではなく、自分自身が神力となる。その身体は触れるだけで生物に傷を与えることができるし、他の属性に作用することができる。要するに仲間との事故が起きやすいってこと。だから好んで変転を使う人は少ない。大きいメリットにはそれ相応のデメリットがあるってことだよ」

「…そうなんですね」

「それで大怪我をする霊跋師もよくいるんだよ。

 そして三つ目は制御が難しいところ。単純に身体の構成物を変化させるから、相当な努力をしないといけなくなる。極めるなら尚更。だから変転メインはオススメしないぜ?才能あるって言われた俺でも時間かかったし」


真剣な表情でそんなことを言われると考えてしまう。

ならなぜ伝御は変転を使ってるのか…

俺は聞いてみることにした。


「じぁあ伝御はなんで変転を使ってるんだ?」

「ん?それは得意だったからだよ」

「でも危険なんじゃなかったのか?」

「あぁ間違えた、それしか出来なかったから。だな」

「それしか?」

「変転しかできないということですか?」

「そう。俺の取り柄は変雷だけだった。他にできることがないわけじゃあないけど、それも中途半端だった。そんな時に斂徒が声をかけてくれてな、戦い方と神具をくれた」

「だから神具の印にいるんですか?」

「あぁ。一生斂徒について行くって決めたよ。斂徒には言ってないから内緒な?」

「他のみんなもそうなのか?」

「どうだろうなぁ、七羽は俺とほぼ同じ意見だと思うけど…。でも全員の共通の想いは俺たちの主は斂徒ただ一人ってことじゃね?」

「おぉ、なんかすごいな」

「皆さんの一体感がすさまじいですね」

「そんなもんだよ。俺たちは斂徒に救われて、誘われたからな」

「へぇ、他のみんなにもいろいろあるんだな」

「気になるなら聞いてみろよ?」

「いいんですか?」

「みんな霊跋のこと好きだからな。特に真為なんかはなんでも話すと思うけどな。まぁ聞いとくとここにも馴染めるぜ?」

「だな。聞いとくよ」


他の人たちはどんな思いで神具の印にいるのだろう?

俺は聞いてみたくなった。

そして…


「長話にもなったが、変転の特訓すっか!ポイントは2つだ。光纏とは違い、身体の中の神力を速く循環すること。そして自分の変わる属性を高くイメージすることだ。特にイメージは大事で、自分の身体が変化した後の状態を強くイメージすることで、多くの闘い方ができるようになるぞ」


それから俺たちは特訓に明け暮れ、他の神具の印のメンバーの話を聞いたりしながら楽しい日を過ごした。

【データ】

輝橋 光迅

・体内神力のコントロール速度が早い

・上記に比べて体外神力のコントロール速度は人並みよりも遅い。本人の神力の性質によるものだと推測される。

・身体能力が高くさまざまな闘い方に適応できる模様。


泡舞 歌奈

・神力のコントロールに関しては常人並み。

・神力の量が多く、3時間無休で光纏のための神力を放出可能。

・頭脳を使う戦略的な戦闘が得意。

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