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ナエイモ行商

 ナエイモを広い地域に広めてほしいという男爵からの願いだった。断ったのだが、ダイヤモンドを貰い、回復魔法ウィトリートや治癒魔法ナイツ・オブ・メスに効果があるので、快諾するほかなかった。ウルは人の弱みを握られるとぷんぷんモードである。資金は金貨10000枚でいかようにも使って構わないとの事。馬は遠慮した。持ち馬があるということで、夜更けに出立しアイスユニコーンで上の騎士伯領を目指した。右上に抜け道があるのが分かる。あえて作っておいた。抜け道があればそれを使うに越したことはないし、山越えをするバカはいない。氷の道が出来る。しかし、それもつかの間、消えていく。荷馬車の後ろはアイスガードで固定してある。北上すると直ぐにバステン伯爵領になるんだなと思い、ボール街に着いた。バステン伯爵領の主都である。早速市場で買い物客に混じるのではなく、出入り口付近で肉を焼きながらナエイモを焼いていく肉と芋のバランスが絶妙にマッチングしていることを知らしめるためにおいを閉じ込めたものを氷と火でしぶきとして街の中に充満させる。ウルが「そろそろかな。やって来ると良いね」「ああ、追い風できっと来るさ」

 ナエイモの売れ行きは上々で、マンモースの肉のおかげで大ブレイクした。ナエイモ地方を強く協調した。川を渡ればすぐなので、隣同士仲良くしていただけたら嬉しいものです。と言って、カフスを見える位置に上げ、貴族である証を見せて、「もう一つ頂けるかしら。」と言わせる。今やナエイモは貴族間で知らないものはいなくなり始めていた。甘みのあり、コクのある芋ナエイモ。一個銅貨50枚から進んで銅貨80枚まで値上がった。相手が貴族とわかるや否や、「銀貨1枚から承っておりますが、…。どのくらいにいたしますか?」見栄の張る貴族は、十個頂戴。銀貨55枚になります。一つが銀貨1枚、二つが銀貨3枚、三つが銀貨6枚となっていきますので、…。一歩も引けなくなった。買えなければ、うわさが立つ。このようにして、販売していった。さらに北上してイッセル子爵領へ向かう。そこの中心都市エレガーではナエイモのうわさでもちきりになっていた。大量に捌いた。残りは三籠、ケレシー男爵領を回ったが、値段が高いと言って、断られた。マレー伯爵領で残りのナエイモを捌き切った。ケレシー男爵領ではスルーしたことが問題視されていた。無事ナエイモ男爵領に入ると、状況を説明した。褒美はダイヤモンドを貰った。

手がようやく空いたので、本命のケレシー男爵領に眠る石碑を見つけに行く。マレー侯爵夫人からの依頼で、もとはケレシー家の娘だった。父を討たれ、敗北を期す時に妃になることで領民を守った。ケレシー城の地下道に入る。低空飛行で進んでいくモンスターの巣窟にはなっていなさそうではあるが、時間の問題だろう。頼んでもいないことをやっても損するだけだからな。氷属性初級魔法アイスキットを六装填させると、目的の部屋に入る飛行で石板だけを浮かしてアイスランスの三本槍で退路を確保する石板を空間に放り込むとマンモースの肉を五十にして重ねた。肉が突き刺さり防犯装置は解除された。肉を燃やすと地下水路から脱出し、マレー伯爵家に行く。貴族の服を来てカフスを止めるジャケットを来て、黒のローブを買い直す鞄に仕舞込み、空間に投げ入れる。招待状の返事を返し、馬車で行くと出迎えてくれた。晩餐会では横の席に座り、なめした黒鞄を用意してくれ、早速道具を入れ替えようという話になった。LP、TP、毒消しを入れた容器にローブレインコート。これではあまりに小さすぎるということからオーダーメイドで作らせるので寸法を測らせてほしいとの事になった。その一瞬のすきに石板をなめした小さな鞄へ入れた。その夜、夫婦で営む時間、冷めた夫婦の告別式を上げた。

鞄の仕立てが終わった後、鞄を移しているところにエメラルドが入っていた。エメラルドは風属性魔法、Uには何の効果も与えないと思っていたが、飛行に役立つことを忘れていた。最近、「スピード狂に目覚め始めている」と呟くウル。「飛ぶことが一番のストレス解消なんだモ~ン」といって、服の中に隠れるウルであった。川に小さなエメラルドが落ちていたので、ウルに食べさせたところ飛行についていけるようになった。どんなに早くても顔だけは出して話せるようになった。普通の飛行では首に乗り優雅に隣の肩に移動したりすることも出来るようになった。ナエイモを大量に確保し過ぎたので、エルフの里へ持って帰ることにした。エルフたちの反応が見たかったからでもある。「美味しい。上手い。」高評価なようなので、Uの畑にナエイモを植えることにした。暫くの間、帰らないので誰かが面倒を見てくれることになるんだろうけど…。すると、困った知らせが、お風呂の水の魔石と火の魔石が壊れてしまって使えなくなってしまったらしい。すぐに直して、入れるようにした。皆首を傾げ、湯の量が前と比べて増えていると気づいたみたいだった。風呂土風炉の間のところにあるたきの奥に石板があるのが分かった危ないところなので飛行で取りに行く無事取ってから何もない平地のところで石板に触れた。ドラゴンとの戦いに引きづりこまれた。場所はデザート砂漠。燃え盛る炎で熱い。焼けずにいられるのは氷属性が強い性質だからだろう。ブレスに対してアイスガードで防ぐ。一枚だと一回の攻撃しか防げない。二枚板で防御する。飛行で空を飛んだ時に閃いたことがあった。氷属性特殊魔法吹雪で自分のフィールドを作り出す。相手の動きが悪くなり始めた。基礎代謝がなくなり、体から熱が発散して自分の体から熱量を作り出せなくなっていた。そのうち鼓動が止まって、完全に息を引き取った。自分の空間にしまうと元居たエルフの里に戻っていた。魔人領域での冒険者ギルドでもGランクなので、そちらも何とかしたかった。竜を買ったことにすれば、ランクが上がるだろう。魔人族の受付嬢に竜を討伐したことを伝え、その実物を見せると、ひっくり返った。さすがの魔人族も竜種相手はびっくりするのだろう。ランクが2ランク上がり、Eランクに昇格した。「魔族のお金は持っていますか?では、説明します。魔白金貨1枚、魔金貨100枚魔魔銀貨100枚、魔銅貨100枚となっています。今回の討伐では、魔白金貨20枚の討伐になります+ソロでの討伐なので魔金貨500枚が支給されます。続いて素材回収ですがご自身でお持ち帰りになりますか?それともどなたかにお渡しされますか?」「自分で持ち帰ります。」ドラゴンを回収し、エルフの里へ戻っていく。ウルが「後ろに着かれているよ。」「わかっている。それなら」氷属性特殊魔法吹雪で逃げ切った。フロスト地方の自宅で、着古したローブでドラゴンの解体作業を行っていた。解体と言っても翼、足、頭、お腹である。おなかを短剣で開き中身を確かめる。クリスタルがあるはず、大きなルビーのクリスタルが存在した。手に触れると一口大になった。飲み込むと体が熱くなった。そして、ドラゴンが急に動かなくなった要因、石板、強い力を感じる。手に触れると氷の結晶が張り巡らされて防御される氷属性上級防御魔法六花を無詠唱習得した。ドラゴンの中にドラゴンのつぶれた状態があった。取り出すと息を吹き返し飛び立とうとしている。しかし体が未成熟の為、飛べない。時間が経つにつれて声も出なくなった。人間の骨も多数出てきた。これは誰の供養なのかわからなくなった。


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