ナエイモ男爵
サファイアを送ってきたリトマス領に住むナエイモ男爵に会うため、ウルを載せて北東都市ウィルへ来ていた。木の実LL×3個と銀貨15枚、MP,LPの補充に銀貨1枚、レインコートを一着銀貨20枚、ナエイモの苗を200個銀貨500枚で購入した。西方都市ダリアからジント王国へ入る。水を求めてやってくる人間や亜人、魔人など多種族がこぞって来ていた。酒場は大盛り上がりで、酒はバンバン売れ放題だった。今の状態を確認する。鞄、箒、マンモースの肉、モモンの実、ナエイモの苗、お金、空きは1つ。ビールを樽事200個ジョッキ2000個白金貨1枚で買い取った。空間に入れる。ここから南へ三百キロ行った所がナエイモ領である。海水を水に変える努力をしている。塩と水の分離だ。上から水属性初級魔法ウォーターリングを発動し、人工的な雨を降らせる晴れているのに雨が降っている。魔法使いが現れたことを村人が男爵に伝えに行った。手を振るナエイモ男爵。一通り水を撒いて干ばつを防いでから降りてきた。「まずは、来てくれてありがとう。ナエイモだ。」「Uです。」「石板研究者の君に頼みたいことがあって、手紙を送らせていただいた。この土地は雨がなかなか降らず、毎年、干ばつに悩まされている。そなたの力で干ばつを防いでもらえないだろうか?」「ほかの魔術師には?」「体よく断られた。大金を吹っ掛けられてな」「ちなみに領地はどこからどこまでですか?」二ヘクタール未満。住民も百人くらいの小さな領地だ。海と山に囲まれ、出口が上の騎士伯領しかない。氷属性中級魔法アイスレイジで山の下にトンネルを作った。これで、騎士伯領を通らずにした領地から行けるようになった。「まず初めにいきなり作業をしようとは思っていません。親睦を深めたいと思います。そこでビールと肉を食べて、精を出しましょう」村にひっそりとあった酒屋に集まり氷で冷やされたビールを飲んで、肉をたらふく食べる。子供達には、肉とモモンの実を渡して、食べる。甘くておいしいモモンの実はビールが飲めない子供の特権だと主張し、和気あいあいとした。次の日から開拓作業が開始された。ナエイモを植えるため、山を切り取り海沿いに移した。塩で作物が実らなくならない為の作戦だ。仲が悪かった、騎士伯領とは縁を切り、山を作って塞いだ。隣国の騎士伯領と仲良くなるよう馬車で氷で冷やしてある酒樽を納品すべく4つの馬車で向かった。水を撒き、耕して、馬の糞を分売して、また耕す。ナエイモの苗を植え、また違う場所を耕す。一日で耕し切った。今日もご苦労さん会を開き、パーッと盛り上がった。次の日、ナエイモが収穫できる状態にまで変化している。Uが全部のナエイモにTPをかけておいたのだった。石碑を立て、汝、Uが水の理をもって、大地に恵みの水をもたらさんと書置き地面に突き刺した。これで魔力を持つものが水属性初級魔法ウォーターリングを覚えるようになれる。不運なことに魔力持ちがナエイモ男爵とその子供しかいなかった。でも何とかなるだろう。騎士伯領から連れてきた女性は魔力持ちばかりだった。すぐに水属性初級魔法を覚え、村の未来を背負うことになった。ナエイモ男爵から貴族のカフスを貰った。どの国でも共通なので、持っていて損はないらしい。男爵の屋敷を見せてもらったのだが、お金に相当困っていたのだろう。お酒どころか食べ物すらまともにない。酒屋にビール五十本氷付きでおいていき、裁断したマンモースの肉を大量に用意した。石鹸も渡して、洗うように、鉄板はあるもので代用させた。酒屋は騎士伯領に言った連中でやることになった。ファイヤボールを使う石碑を置き触れると炎が出る仕掛けだ。それと取れたナエイモを合わせステーキ一品で勝負する。最初から香草がついているので焼くだけでよい。ナエイモをたくさん積み、行商に出かける村人。騎士伯領からもらってきた野菜の苗を植え、育てる村人。宿屋も開店し始め、素泊まりにした。銀貨1枚。薬草も育てる。ウルは、「なんだか、大事になってきてるんじゃない。」「ここまで来て、見捨てたら後味悪いだろ。」そう言って、行商人が来るのを待つ。あまりにも遅いので、飛行で偵察しに行くと、森の奥で馬ともども食われていた。馬車は無事みたいなので、緋色っていく。アイスユニコーンで村に到着した。食べ物は腐っててダメだった。使えるものは武器ぐらい。水で洗浄し、火で浄化した。ティラノドリラーというモグラの上位種が現れ、潜ろうとしたところを氷属性防御魔法アイスガードで防御するアイスランスで三次にアイスランスで突き刺すと絶命した。村人を呼び酒樽を酒屋と屋敷に降ろすように命じた。ジョッキは酒屋に降ろすよう命じた。空になった1枠を使ってティラノドリラーを空間に入れた。
西方都市ダリアの冒険者ギルドでティラノドリラーを討伐したのを確認させると、EランクからDランクへ昇格した。本当はSランクのギルドだったらしいが、倒してしまったならどうしようもない。ドリルの部分をファイヤボールで焼き切り、肉は内蔵を取り出して、肉屋に売った。白金貨40枚の仕事だった。急いで戻り、野菜という名目で金貨10枚分買い込んだ。冷凍しているので日持ちするはずだ。ナエイモ男爵量に戻り、野菜を取り出す。リフレッシュな野菜をふんだんに使って、酒屋で出す料理のレパートリーが増えた。素泊まりだった宿屋も二食付きに変更された。伯爵との晩餐にも間に合い、キンキンに冷えたビールがことのほか、伯爵に受け、月一で物資の輸送をすることになった。自分たちはナエイモとビールを提供する。あとから聞いた話では、ビールを製造するのが大変だったとか、Uが置いてったビールが尽きる前までにビールを完成させる必要があるため大麦を買い占め、試行錯誤を繰り返し、やっとの思いで作れるようになったと。ステーキは幻の味として、店に出回ることは無いと断言したらしい。畑はナエイモ1に対して3が大麦だ。移民の許可はしていない。ただでさえ、狭い領なのにこれ以上人が増えては困ると進言したらしい。南の未開発の土地を耕せばよいとのことを言われ、今度もUの力を借りたいと手紙に書いてある。サファイアが入っている。飲むと氷属性魔法が上がっているような気がする。氷属性初級魔法アイスキットがバレットに変わった。アイスユニコーンに乗っている時は、弓矢に変化することになった。マンモースを20匹狩って、解体し、香草を塗って空間に放り投げていく。次に、魔人族の処へ行き、山を吹っ飛ばせる力の有る奴を探していると魔族ギルドに登録する。待つこと数時間、目の前に現れたのは、子供!「話は聞かせてもらった。でどこを破壊したいんだ。」「領地を拡大したいのです」「フン、で代償は?」「これです。」マンモースの肉にアイスランスを突き刺し、ファイアボールで炙り出す。その香りは全体に広がり、見るものすべてに熱いまなざしを見せつける。食べようとした奴には「これは我のじゃ、それにしても、そろそろいいのではないか。Uよ。」「まだですよ。ミディアムレアが魔族にとって一番おいしいのです。まだ焼いてないところがあります。我慢も強さの一つです。…。出来ました。」肉に飛びつく子供の魔人。「美味しい美味し過ぎる。このようなものがあってよいのか。だめだ。だめだ。あってはならない。否、なくては困る、こんな美味しいものが無ければ…やってられぬ。」一つの大きさでおなかがいっぱいになった途端、眠くなって、眠ってしまった。毛皮のコートを着せて、起きるまで待つ。「ウル」「はい」「なかなか起きないね。」
「初めまして、Uと申します。ささやかではありますが、ビールをお持ちいたしました。ご歓談くださいまし。」ティラノドリラーを鉄板代わりにドリルをスパッと切りテーブルにした。ラードを載せ、肉のいい香りを出す、網を張ったところに細かく切ったマンモースの肉を並べる、裏返しにするためにもう一枚の網を合わせて裏返しにする。焼けたところで飛行で各々の口元へ肉が運ばれていくぽたりぽたりと肉汁があふれ出る。それをかみしめると“うまい!うまい!”の連発が。去ろうとすると、「さっきはたかって悪かった。だから、肉を焼いてくれ!」「仕方がありませんね。」ジョッキを片手に肉を食う。小さく切ってあるからかみしめられる。肉のうまみが脳髄に刺激される。ギルドマスターが、「困りますな。ここで祝杯を挙げられるのは。」二十分後、いやはやおいしいものはみんなで分かち合うって最高ですな。受付嬢も交代で参加している。「ジョッキが足りないな。何人分だ」「七人だ」バケツリレーで渡される。もう十個樽を開けますか。新しく開けた。我先にと飛びついたため樽が倒れるところでアイスガードで倒れずに済んだ。「飲み物は逃げません。足りないなら五個専用で各々にお渡ししますがどうされますか?」「いや~、さすがにそれは飲みきれねえ」ティラノドリラーを燃やして元に戻し、ドワーフに白金貨10枚で売った。酔いがさめてもらうのは困るので20樽追加して置いておいた。空ジョッキも100個置いておいた。「童は眠ってしまったのか、何と不覚」
なかなか目覚めない魔族にしびれをきたし、U自身が土木作業をすることにした。氷属性中級魔法アイスレイジで山を崩す。投下させて平地にする。アイスランスで障害物をどかせた。あらかた必要な役割は終わっただろう。男爵に報告すると、「これから、行商の旅をしてくださいませんか?」