~現実ゾンビの対処方~
これから連載していこうと思います。よろしく!
俺は、陰山悠。ごくごく普通の高校二年生。普通じゃないといえばクラスに一人は居そうな陰キャボッチが俺のことだということ。ちなみに陰山優という弟がいる。しかもイケメンで陽キャでクラスの中心のような存在の奴。お陰で付いたあだ名は「出来損ないの悠」。最近では「出来損ない」なんて省略されるようになった。さてそんな陰山悠の1日を紹介します。
1.学校に行きます。
2.挨拶します。
3.無視されます。
4.隣の弟がきずかって挨拶を返してくれます。
5.HR
って感じだけど今日は違って先生がいないからHRが始まらない。だから教室はザワザワしていたのだが一つの放送で教室は静まり返った。
「あなた達には、七日間この学校で生き延び北・南玄関から脱出してもらいます。そして今から一時間後に北玄関からゾンビが放出されます。そのゾンビに噛まれると噛まれた人もゾンビになります。ただし、一人でも玄関から脱出出来ればゾンビになった人たちも元に戻ります。しかし誰も脱出出来ない場合は分かっていますよね?ハッハハハハーー」
この声は先生達ではない。ならいったい誰が...って言うか絶対ゾンビなんているわけ...
「キャーー!!」
みんな「どうした?」と言わんばかりに悲鳴を上げた女の子に近寄っていた。俺もだ。そして女の子が何やら震えていて慰めている。だが俺はその女の子には目もくれず腰を抜かしてしまった。
「お...おい。みんなあ...あれ。」
俺は必死に声を絞り出し北玄関を指差した。すると、みんなも分かったようだった。優が俺に近寄って倒れた。ショックだったのだ。だが、俺は優を起こしてはやれない。優を助けるのは他の人に任せて廊下に出た。
「みんなーー!本当にゾンビがいるぞーー!にーげーろー!」
と。
初めは誰もが笑っていたのだが面白半分で北玄関を見に行った先輩が青ざめた顔だったので事態は本当の事なのだと伝わった。みんなが動き始めて俺も対策を取らねばと一旦教室に戻ると起きた優が
「後二十分しかないぞ。何か良い案は?」
と前で焦った顔をしてみんなの意見をまとめていたところだった。