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第1話 出発進行!

実話です(笑)

待ちに待った日曜日。たまきは朝から旅に出る。


たとえ月曜日から濃いキャラの後輩たちに絡まれても、火曜日の部活中に腰を痛めても、水曜日の午後にこっそり執筆しようと、木曜日の放課後に特売を狙おうと、金曜日の部活中に足がつっても、土曜日の夕方に後輩に「もっとまじめにやればいいのに」と説教されても、たまきは全てを忘れて旅に出る。


……眠いけど。


  〇 〇 〇


土曜日。旅に出る前日の夜、たまきは忘れずに明日の用意をする。


「持っていくものは、スマホ、パソコン、ポケットWi-Fi、イヤホン、バッテリー、アルコール消毒のスプレー、暇つぶしの小説、着替え、防寒具、傘……」


容量が大きいというだけの理由で通学用かばんをひっくり返しそこに荷物を詰め込んでいく。

基本的に重いモノは入れない。パソコンは充電可能なノートパソコンを、暇つぶしの本は5冊。バッテリーは3つ、パソコン用、スマホ用、ポケットWi-Fiに分ける。

ポケットWi-Fiはスマホの容量を抑えるのにも使え、ノートパソコンでネットを使う時にも使用する。海岸や森の中などは寒いため夏でも防寒具は常備、着替えは靴下などなど。


スマホの画面では、チャットで部活の後輩との連絡が行われていた。


『またどっか行くんですか?』

『うん。どこにしようかな~……なんて』

『……もう考えてますよね?』

『モチのロン!』

『決めてるじゃん……』

「決め手なかったら困るじゃん。とりあえず明日早いから寝ますか……」


一方的に寝ると宣言したたまきはスマホの電源を切って、パソコンやバッテリー各種を充電器につないでいることを確認してたまきは床に就いた。


  〇 〇 〇


翌日5時。たまき起床。


「うぐぅ……眠いけどこれいじょうねるとまに#$@%&」


寝ぼけたたまきは何とか起きて身支度を整え、家を出る。もちろん親など起きてないので書置きをして出る。この時点で5時25分。


まだ薄暗い5時40分。コンビニで買った朝ごはんを持ったたまきは最寄りの駅に到着。ここから今日の旅の始まりの地点へ向かうのだ。


「さぁて、今日もがんばろー!」


駅構内で片手をあげても、もちろん答える人は居なかった……。


ホームに滑り込んできた電車に乗り込み、乗り換えてたまきがやってきた場所は品川駅。

一度改札を出て切符を購入。ローカル線などではICカードが使えない場合が多いため常に切符を買うのが好ましい。

その切符を携えてホームへ。これから乗るのは東海道線。東京から上野東京ライン、宇都宮線を経て宇都宮まで乗車する。


「……流石に3時間もロングシートに乗ったら腰が痛くなるし、ボックスシートもあるけど他の人と一緒になったら気まずいから……必殺、グリーン課金!」


説明しよう!グリーン課金とは新幹線、JR東日本の一部特急、横須賀・総武快速線、東海道本線、常磐線、高崎線、宇都宮線で使える“特別料金を払ってワングレード上の座席に座ること”であるっ!しかも在来線のグリーン車料金はどんなに遠くても800円!(※事前料金。車内で購入する場合は260円加算される)


ICカードにグリーン車の利用情報を書き込ませて、ホームに滑り込んできた宇都宮行に乗車。東京、上野、大宮、小山という、東北新幹線のお膝元を通って宇都宮を目指す。

グリーン車に乗車したたまきはちょっとした優等感を持ちながらダブルデッカーの下の階へ移動。大体の人は上の階に乗ることが多く、宇都宮線内の車窓は住宅地が多いため、見晴らしがよくても特にいいことはないし、人があまりいないのだ。


『この電車は上野東京ライン宇都宮線直通、宇都宮行です……』


品川駅を出て、進行方向左側に田町車両センターを、右に横須賀線と東海道新幹線の線路を見ながら列車は進む。


そんな車窓を無視した腹ペコたまきはコンビニのレジ袋から朝ごはんを取り出す。今日の朝ごはんはサンドイッチとコーヒー。合計400円弱で財布にも優しく、匂いもきつくない。


『Green cars are number 4 and the number 5.Green car tickets is required in the Green car. The next station is Shinbasi』


今回の出発時間は朝6時台。駅中のコンビニの営業時間は6時40分からなのでそれより前の場合はこのようにコンビニで事前に買っておかないと目的地に行く前までに空腹でえらい目に遭う可能性があり、車内販売などがされていない路線もあるので要注意だ。


その後、尾久駅に着く頃にはコンビニのレジ袋は携帯用のゴミ箱へと早変わりしていたのだった、




私の旅の始まりはたいていがこうです、

参考にしていただければと思います(笑)

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