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怪物少女の無双奇譚《フォークロア》  作者: あかなす
第五章 焦熱地獄篇
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焦熱地獄 13

 三獄同盟は不成立。本来その結末で以て、拷问教會イルミナティの野望はここで潰えるはずだったのだろう。


 だがそうはならなかった。何故か?


「そんなことより。ねえ、そこの貴女。次は貴女のおはなしを、聞かせてくださる?」


 それはこの場に――如月真宵。彼女が居たからに他ならなかった。


 羅刹王の放った言葉が、その視線の先――如月真宵に対して向けられたものだと気付いた瞬間、俺を含めその場に居た全員が一斉に彼女の方を見ていた。


「……えっ」


 その渦中となった如月真宵は思わず顔を上げ、その朱と蒼のオッドアイを羅刹王の黄金へと交差させていた。羅刹王の意図が解らないのか、咄嗟に言葉が出てこない様子でただ唖然としている。

 もはや何もかもが想定外の事態なのだろう。フィデスに至っては明らかに動揺した様子で、それでもこの状況を何とかしようと本の中に視線を忙しなく走らせていた。


「いえ……私からは、何も……」


 時間が止まったようにさえ感じた沈黙の後、ようやく絞り出すように溢した如月真宵の言葉は、たったそれだけだった。


「よくってよ」


 しかしそれを許さないように、羅刹王は間髪入れずに口を開く。


「貴女が今想っていることを、聞かせてちょうだい」


 羅刹王の浮かべる表情は先程までの虚無に近いそれでは無くなっていた。それはまるで無垢な少女のように、どこか愉しげな表情で――


「…………っ!」


 それを前にした如月真宵は、まるで対照的。見る見る内にその表情を、険しいものへと変えていく。


「オイ待テ……ッ!! ……な、ッ……!?」


 果たして何を読み取ったのか、慌てた様子でフィデスが声を荒げる――しかしその直後、フィデスの口からは大量の血がぼたぼたと溢れ出していた。

 一瞬にして何らかの攻撃を受けたのだろう。異能の具現化たる黒い本は気付けば消滅しており、フィデスは口と喉を抑え苦々しい表情でその場に蹲っている。


 やがて如月真宵はその場からゆっくりと立ち上がった。眼鏡の奥に控えた眼を鋭く光らせながら――そうして彼女は風にはためく黒いローブを、その場に脱ぎ捨てたのである。

 覆い隠されていた褐色の肌が顕わになる。頬に火傷を遺したその顔は、それでいて尚も美しい。一万年に一人の美少女、その妹と言われて納得出来る程度には。


「私は貴女を殺したい」


 そんな美貌を険しく歪ませる程に、強い殺意を込めながら――如月真宵、彼女は確かにそう言った。言ってのけたのだ。


「三獄同盟は堕天王を殺す方法を見つける為の時間稼ぎ――でも私にとってそれは羅刹王、貴女を殺す方法を見つける為の時間稼ぎでもある」


 一歩前に踏み出して、いつになく強い語調で、如月真宵は声を張り上げる。その視線は羅刹王を射抜かんとするような鋭さで、朱と蒼に憎悪を滲ませる。


「契約には従います。私達は貴女の為に堕天王を殺す方法を見つけましょう。けれど、それが見つかるよりも早く――私は必ず貴女を殺す。それが三獄同盟の真実。それが今、私の考えていること」


 更に一歩、前に踏み出す。まるで灼熱の中へその身を自ら投じるような無謀。人間が神に意見するかのような蛮勇。ここで羅刹王の機嫌を損ねれば、一瞬にしてこの場に居る者全員が殺されるであろうことは明白。


 それでも如月真宵は前に進んだ。誰も触れられない、触れようとすら思わない羅刹王に唯一人、彼女は近付いていった。その漲る覚悟は此方にも伝わってくる。困難に抗うその姿は、俺の心を踊らせる――


「お姉ちゃんは、私が守る」


 そうして力強く紡がれた如月真宵の言葉に胸打たれ、昂揚させられたのは、どうやら俺だけでは無かったらしい。


「ふふ……うふふっ……」


 明確な殺害予告を受けたにも拘らず、この時の羅刹王は少女のように赤らめた頬をくしゃりと綻ばせて――眩しいほどの純粋な笑顔を見せたのだった。


「ごめんなさい、はしたないわね。でも……ふふっ。ああ、おもしろい。()()()()貴女、とてもおもしろいわ」


 気恥ずかしそうに微笑む羅刹王、その美しさ、愛らしさと言ったら最早例えようが無い。それでも敢えて言葉にするのなら――俺の頭では芸術という二文字しか出てこなかった。


「貴女、確かお名前は」


「……真宵。如月、真宵です」


「そう。マヨイ。貴女、今日からわたくしのものよ。わたくしだけを王と仰ぎなさいな」


 羅刹王はそう声を弾ませながら、如月真宵に向かって手招くようにその左手を差し出してみせた。


「貴女がわたくしに服従すること。そして、いつか必ずわたくしを殺すこと。それが条件。解ったなら、ほら。わたくしの手を取って、口吻を。三獄同盟の成立は、それで赦してあげる」


「……っ」


 妖艶に誘う羅刹王、その差し出された左手に向かって如月真宵は、戸惑いながらも一歩ずつ、着実に近付いていく。その様子をフィデスと開闢王は遠巻きに固唾を呑んで見守っていた。


「……いいでしょう。それで同盟が締結するのなら……契約には従います。ですが私にとっての王様はお姉ちゃんだけ。私は絶対に貴女のものにはなりません。それだけは忘れないで下さい……仮初の、我が主」


 そうしてとうとう触れられる程の距離まで近付いて、如月真宵は差し出されたその手に触れる。しかしその表情はやはり不満げで、彼女は鋭い目付きのまま羅刹王を見上げていた。


「いいえ。貴女は必ず、わたくしのものになるわ」


 対する羅刹王、目の前で睨み付けてくる如月真宵のその可愛げの無さすら面白いと言わんばかりに微笑んでみせる。


「時間はたっぷりあるもの。堕天王――あんな小娘なんかより、わたくしのほうがずうっと良いって――これからじっくり教えてあげましょうね」


 その勝ち誇ったような微笑は、どこか無邪気な子供のようで――そんな仕草一つで、羅刹王は観る者全てを魅了する。


「っ……絶対に殺してやる……」


 そんなものを前にして、尚も負けじと睨み付ける事をやめない如月真宵。その震える唇が、羅刹王の手の甲に向かってゆっくりと落とされる。

 その光景は九千年以上が経った今でも、俺の網膜に強く焼き付いて離れない。それは正しく、神話を描いた絵画のようで。

 そして、この瞬間だったのだ。一度火の消えた蝋が自ら燃え上がるように――俺の情熱が再生産されたのは。


「これだァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」


 その湧き上がる衝動の赴くまま、俺の口からはそんな大絶叫が轟いたのである。


「クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! これだ!!!! 見つけた!!!! 俺が描きたいものはこれだったッ!!!! 如月真宵!!!! 羅刹王!!!! 今日この時より、貴様等は俺の生き甲斐となった!!!!」


 そう、彼女達は芸術だった。俺が理想とする、崇高なる芸術そのもの。一度諦めた者は死ぬべきだなんて、そんな極論が馬鹿らしく思える程の、究極にして至高の芸術――これを描かずして何を描く。一度は芸術を志した者が、これを前にして二度目の生を諦め切れるはずが無かった。


「貴様等ほどの逸材が何故こんな地獄で燻っている!? 俺にはそれが許し難い!!! 芸術とは生命だ!!!! 芸術たる貴様等が死んでいる場合ではない!!!! 貴様等は生きなければ!!!! 俺は貴様等の死を許さないッ、だから俺はこの手で貴様等を――()()()()()()()()()()!!!! これこそ我が芸術!!!! 我が望み!!!! 我が愛ッ!!!! 貴様等を生かす事こそが、全人類にとっての救済となるッ!!!!」


 止まらない。彼女達を賛美する言葉が、想いが、俺の中で溢れ返る。そんな俺の熱量に応えるように――俺の肉体は変質を遂げていった。

 頭の穴という穴から噴き出した血が、俺の灰色だった髪を染め上げ――稲穂のような赤茶色へと塗り替えていく。

 全身を縛り付けていた鎖が如き包帯は自然と解け、俺の左腕に突き刺さっていた点滴の管は引き抜かれ――俺という存在が変わっていく。彩られていく。


「オオオオオ素晴らしいッ!!!! インスピレーションが止まらない!!!! 嗚呼やはり――俺は絵を描くために生きている、描けないなら死んだほうがいい!!!! クハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!!!!!」


 俺はその足で揚々と彼女達に向かって歩き始める。創作意欲という名の薪が無限に焚べられ続けているその全身は、燃え上がるような活力に満ちていた。


「しっ、シスター・バルバラ……!? 一体、何を……!?」


 そして当然ながら、そんな俺を見る周りの反応は騒然としたものだった。特に如月真宵、彼女は俺の奇行によって、ともすれば羅刹王の機嫌を損ないかねないと危惧したのだろう。彼女は思わず羅刹王の手の甲に触れかけていた唇を咄嗟に離し、俺に噛みつかんばかりの声を張り上げる。そこにいつもの冷静さはまるで無かった。


「お……落ち着いてください! 怪異を現世に蘇らせるって、一体何を……!? 正気ですか!? そんな荒唐無稽、叶うわけが無い……!」


「何故そう言い切れる? 異世界転生なんてものが実際に存在するのだ、ならば異世界から現世に舞い戻ることも不可能だとは言い切れまい」


「うわあ!? 急に落ち着くな!」


 隣に並び立った俺から露骨に距離を取ろうとする如月真宵。あの羅刹王の前でさえ堂々と振る舞っていたというのに、俺に対する彼女の反応は怯えてすらいるようだった。些か傷付く。


「マヨイ? 此方は?」


「……バルバラです。我々の仲間に最近加わった……」


「そう」


 目の前まで迫ってきた俺に対し、羅刹王はやはり動じること無く、その眼で真っ直ぐに俺を捉える。射抜くようなその視線が、俺の心臓を鷲掴むようで――


「貴女、人間を愛しているのね」


 ――この時の俺の感動と言ったらない。彼女は一目で俺の本質を見抜いたのだ。俺を理解したのだ。それはまるで、初めて同じ惑星に生まれた同胞を見つけたような。そんな感慨に俺の目頭は炎のように熱くなっていた。


「でも、不思議だわ。きっと貴女、人間に殺されたはずよ。その後でさえ、貴女の人生は凌辱されたに違いない。貴女は人間を憎んでいるはず。それなのに、どうして愛する事を諦めないのかしら」


 彼女は俺に質問する――しかしきっとその程度、彼女ならばわざわざ訊かずとも解っていたはずだ。つまり彼女は俺を試そうとしている。当然だろう。彼女にとって俺は有象無象の一匹に過ぎない。ならば示さなければ。


()()()()()()


 俺の口は、彼女に余計な時間を取らせないよう、即答していた。


「全ての生命は愛される為に誕生する。その中でも人間はやはり特別だ。何故なら人間は生命で唯一芸術を理解出来るからだ。芸術こそが人間を特別足らしめ、愛されるべき価値を宿す。だから俺は人間を愛するし、人間もまた俺を愛するべきだ」


 常ならば、俺の言葉は誰にも理解されない。だから俺はいつも諦めていた。人間との相互理解を。俺の事を理解してくれるのは、いつだって芸術だけだった。

 だから――芸術そのものである彼女ならば、きっと俺を理解してくれるに違いない――そんな縋るような想いが、俺に言葉を紡がせる。


「例え人間がどれほど愚かで、時に憎かろうと、芸術の為には赦してやらねば仕方あるまい。愛してやらねば仕方あるまい。そうしなければ、俺は生きていけないのだ」


「だから、わたくしを現世に蘇らせる? 貴女が、生きていく為に?」


「不遜を許せ、我が女神。きっと貴女は現世に未練など無いだろう。余計な世話に違いない。それでも、許せ。芸術に敬意を払う者として、俺にはそうする義務がある。貴女は芸術の化身。そんな貴女の死は世界の損失。人類の救済を望むこの俺が、それを見過ごせるはずも無い」


 生気を得た俺の灰色の三白眼は篝火のように揺らめきながら――次の照準を隣の如月真宵へと定めた。俺と目が合った如月真宵は思わずぎょっと身を竦めている。


「そしてそれは貴様も同じだ、如月真宵。悪いが貴様の願いは叶わん。俺が貴様等を諸共、この地獄から救い出してやるからな」


 俺の挑発に如月真宵もとうとう堪忍袋の緒が切れたらしい。彼女はその瞳孔を見開かせ、いよいよ声を荒げ始めた。


「さ、さっきから何なんですかあなた……!? もうこれ以上……話をややこしくさせるのはやめろ! 私の計画の邪魔をするな……ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ!」


「俺はもうゴッホではない。拷问教會イルミナティのバルバラとして、俺は新たな画家人生を歩むのだ。俺は人類を救済する。それを邪魔だと言うのなら……良いだろう。俺と勝負だ……如月真宵ッ!!」


「お断りだっ! 大体、絵を描くのはもう諦めたとか散々言ってたくせに! それを今更……ってか、人類の救済と絵を描く事に何の関係があるんだよ!」


「ククッ……考えてもみろ。この俺が至高の芸術を完成させたとあれば、たとえ死人だろうとその素晴らしさに蘇るはずだろうがッ!!」


「なんだそのトンデモ理論!? 羅刹王、こいつの言う事は気にしなくて大丈夫ですから……!」


 怒鳴り合う俺達二人の姿は、さぞ滑稽に映っていた事だろう。これでは三獄同盟そのものが破綻しかねないと思うのも致し方ない状況だ。俺達から離れた場所で開闢王に肩を支えられながら立ち上がっているフィデスが声を出せない代わりに憎悪を剥き出しにした灼熱の眼光で俺を睨み付けている。おお怖い怖い。


「ふふっ……やっぱり、おもしろいわ」


 だが安心しろフィデス。芸術の化身たる彼女がそんな狭量のはず無いだろう。


「なら、競争ね」


 騒がしい俺達のやり取りを暫し優雅に眺めていた羅刹王は、ふと思い至ったように言葉を降らせた。競争。その一言に如月真宵はキョトンとした表情で羅刹王を見上げている。


「誰が先に願いを叶えられるか、早いもの勝ち。だって誰かが願いを叶えれば、必然的に誰かの願いは叶わなくなるもの」


 その通り、俺達の願いは三者三様――それどころか相反するもの同士。三獄同盟によって齎される物資と時間的猶予を最大限に利用して、誰が先にいち抜けるかの争いだ。

 それをさも愉しげに語る羅刹王、くすくすと微笑うそんな彼女に、あの如月真宵もいよいよ観念し始めたのか。口を衝きそうになった言葉をどうにか飲み込んで、彼女の話に耳を傾ける他無かった。


わたくし達は共犯者。願いを叶える為に、互いを利用し合うの。だけどね――これだけは約束しましょう? それが例えどれほど困難で、途方も無い時間が掛かったとしても、わたくし達は願いを決して諦めない。もしも約束を破ったら――貴女達から張り合いを感じなくなったら。わたくし――何をするか解らないわ?」


 それがただの脅しではない事は明白だった。そもそも彼女は如月真宵の挑発が無ければ同盟を認める事すら無かっただろう。そこに俺も加えて、この三竦みの関係性にこそ彼女は望みを見出したのだ。

 もはやこの地獄の命運は、俺達の一挙手一投足に委ねられたといっても過言では無い。それは此処に居る誰もが理解した事だろう。


「あぁ……もう! わかった……わかりましたよ……っ!」


 やがて諦めたように、大きく溜息を漏らしながら――如月真宵は羅刹王の手を奪い去るように強引に取って、その甲に無理やり口吻を落としてみせたのだった。


「でもこんな約束、わざわざするまでも無いですけどね……! 私が諦めるなんて、それこそありえないんだから……! 私の願いを叶える為に、貴女達の事は精々利用させていただきます……っ!」


「ククッ……それでこそだ、我が好敵手。約束しよう、俺は貴様等の為に在る。協力は惜しまん。だが最後に勝つのはこの俺だ。努々、覚悟しておけ」


 啖呵を切る俺達を、彼女は慈愛に満ちた眼差しを向ける。


「ふふっ……そう、きっとこれは最初から――私達三人の為の物語だったのね」


 斯くして役者は出揃った。これは選ばれし者達の物語。奇跡を求める者達の軌跡。

 地獄の底で願いを叶えるべく、煮え立つ釜の中へその身をやつす、怪物少女達の物語――その序章。


「……あの、羅刹王。僕のほうからも念の為確認しておきたいのですが。羅刹王は三獄同盟の成立に賛同する、という事で宜しいのでしょうか」


「あら? まだ居らしたのね。ええ、よくってよ。当然、先程のわたくし達のおはなしも、契約の一部に織り込んでくださるのでしょう?」


「それは勿論。ところで、このあと我々は堕天王との会合も控えているのですが……」


「ええ、貴女達はもう行っていいわよ。ああ、その箱は置いていきなさい。わたくしはこれから、マヨイと、バルバラと、三人でお茶会を開くの。使うから、それ」


「そうですか。解りました――……とのことです。まあ、結果オーライで良かったのでは? シスター・フィデス」


「知るかクソッ……! 勝手にヤッテロ……!」


 九千と五百年にも渡って続く俺達の物語は、こうして始まったのだ。

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