衆合地獄篇
名前:堕天王/如月暁星
性別:女
特徴:腰元辺りまで伸びた碧い髪。毛先の部分だけが朱い。アイドルモードの時はツインテール、オフの時は下ろしていることが多い。赤と青のオッドアイ。
怪異:酒吞童子
異能:自分が今居る階層を「酩帝街」にする。全ての怪異は「酩帝街」に居る間、あらゆる行動・あらゆる思考に制限が掛かり、異能の効果も弱体化する。特に「酩帝街から出ていこうとする者」「悪意を持って何かを傷付けようとする者」に対しては酩酊の効果が強く作用し、一瞬で泥酔・昏倒させてしまうまでに至る。
補足:「全人類を幸せにしたい」という彼女の願いはあくまでも個人的な欲望に過ぎず、悪意は無いが善意でもない。自己犠牲のつもりもなく、そもそも嫌だと感じたことを彼女は絶対にしない。地獄から戦争を無くそうとしているのも「幸せになる為には必要な事だから」という前提あってこそ。
地獄で離れ離れになった妹のことが気がかりだが、それはそれとして今自分に出来ることを精一杯やっている。その過程で色々あった結果「Dope Ness Under Ground」という名のバンドグループを結成した。
名前:シスター・フィデス/拷问教會第二席
性別:女
特徴:銀色の長髪。炎のような灼眼。修道服に改造を施し、上下がシャツとスカートに分かれている。宝石や鎖のような装飾を至るところに散りばめている。
怪異:さとり
異能:面と向かって一度出会ったことがある対象の、記憶・思考・情報を「頁」に具現化して読むことが出来る。「頁」の内容はリアルタイムで更新される。この「頁」が集積された媒体をフィデスは「閻魔帳」と呼んでいる。
補足:初代開闢王。現在は羅刹王の配下として酩帝街に潜入している。「三獄同盟」の契約関係で色々あった結果「Dope Ness Under Ground」のメンバーに加わる羽目になった。本人は死ぬほど嫌がっている。
名前:ライザ・スターリナ・クロヴォプスコフ
性別:女
特徴:金髪。碧眼。前髪に赤いメッシュ。白いタキシード姿。
怪異:麒麟
異能:体内電流を自在に操作出来るように肉体の通電メカニズム・電荷量・神経系等の異常改造。これにより発電、帯電、放電を可能とする。身体能力の強化は肉体改造の副次的な効果。
補足:生前は暗殺者、死因は拷問による感電死。死後暫くは羅刹王の配下として等活地獄を支配する「光り輝く霆王」だったが、その後の堕天王との出逢いが彼女の在り方を大きく変えた。堕天王のことを愛しているが、それはそれとして現在はキョン子と恋人関係にある。
名前:キョン子/黒須百合
性別:女
特徴:インナーカラーをピンクに染めた黒髪姫カット。隈のような深いアイシャドウ。ゴシックロリータ衣装を好んで身に纏う。
怪異:キョンシー
異能:面と向かって「本名」を呼び合った時、その対象と主従契約を結ぶ。主従契約を結んだ者同士が物理的に触れ合っている間、周囲に『2人だけの世界』を展開。外部からのあらゆる干渉を受け付けない状態となる。ただし此方から外部に干渉する事も出来ない。
補足:異能の関係で公の場では適当な偽名を名乗っている。ライザと恋人関係にあり、堕天王とは意外に仲が良く、フィデスのことは大嫌い。
名前:シスター・アナスタシア/拷问教會第五席
性別:女
特徴:透き通るような金色の長髪。宝石のような赤い瞳。黒い修道服に黒いマントを羽織っている。
怪異:吸血鬼
異能:自分の血で囲んだ場所を「領土」と定め、そこに居る者の血液を自在に操る。
補足:『死ねぬ子供のための遊園地』の管理者。三度の飯より戦いが好き。フィデスを敬愛している。
名前:べあ子
性別:女
特徴:淡い紫色の長髪。淡い色のニットとフレアスカート。単眼。ほんのりふくよかな体型。
怪異:バックベアード
異能:目を合わせている間、対象の意識を支配し、行動を操作する。
補足:フィデスに雇われて図書館を管理している。かつては夢見る少女、今は引き籠もりのお姉さん。物語を読むのが好き。
名前:ジョン
性別:男
特徴:太い繋がり眉毛。丸顔の男。
怪異:This Man
異能:好きな夢を見ることが出来る。更に、自分と同じ空間内で寝ている他人を、自分の夢の中に夢界実体として招待することが出来る。
補足:アナスタシアに雇われて地下闘技場を運営している。重度の薬物中毒者。
◆
名称:衆合地獄
説明:八大地獄の第三階層。酩酊し、忘却し、停滞することを赦された、地獄で最も天国に近い場所。
名称:酩帝街
説明:堕天王の行使する異能そのもの、もしくは衆合地獄そのものを指す。常に白い霧が漂い、区画によっては豪雪地帯も存在する。
名称:三獄同盟
説明:黒縄・衆合・焦熱の三大勢力が締結した同盟の通称。同盟獄間における他階層への侵略行為の停止を要求した堕天王に対し、羅刹王はそれに応じる代わり今後一切の不干渉を要求。開闢王の下、二大王の要求は契約として締結された。これに伴い開闢王率いる拷问教會は二大王を橋渡しする役割を担い各階層に教会内の人材を労働力として派遣、階層間での物資の流通を管理している。焦熱から衆合へ送られる食料等の物資も、実際には黒縄側の人間が製造した物である。
名称;禁后
説明:扉の無い空き家。古びた日本家屋。鏡台の前に立てかけられたつっかえ棒、そこに掛けられた黒い長髪。鏡台の引き出しに仕舞われた三枚の紙。
紙に書かれた『名前』を直接見た者に対して自動的に攻撃を開始。髪の毛によって対象を束縛、圧壊する。攻撃の対象にされた者はその間、異能の使用を制限され、身体的機能も弱体化する。紙が破壊されると異能も解除される。
名称:首切れ馬
説明:馬・象・ラクダといった複数の動物が混じり合っている人造怪異。定期的に焦熱地獄から食糧や物資を運んでくる。正確な名称もそもそもどういう存在なのかも不明であり、首切れ馬という名前は衆合地獄の住人が勝手に付けたもの。
名称:パンデモニウム
説明:堕天王も住んでいるタワーマンション。特定の順番でエレベーターの階数ボタンを押すと、13階、44階、666階に行くことが出来る。
名称:図書館
説明:地獄中の叡智が集うと評される図書館。先に進むことを諦めた者達が自らの知見を本にして寄贈を繰り返し、今のカタチになったという。寄贈者の中にはシスター・フィデスも含まれているらしい。
名称:死ねぬ子供のための遊園地
説明:シスター・アナスタシアが管理する大型テーマパーク。入場時に自身の血液が結晶化したチップを渡され、アトラクションを利用する際に使用できる。
名称:ノアの箱舟
説明:酩帝街西区に存在するラブホテルの名称。そこの433号室は、1人以上の侵入者を感知すると自動的にドアが消失し、セックスしないと出られない異常空間となる。
名称:净罪
説明:特殊な空間内において、指定の鋏を用いて切除した肉体の一部を捧げることにより、その者は新たな能力を後天的に獲得することが出来る。ただし鋏によって傷付いた肉体は二度と再生することはない。