黒縄地獄篇
名前:開闢王
性別:女
特徴:ペストマスク。黒いキャソックの上に黒いフードコートを羽織る。
怪異:不明
異能:等価交換の絶対遵守。約束を守ること、嘘偽ざることを強制し、それに反する者は『腕』があらゆる異常性を無視してその四肢を引き千切る。
補足:彼女はおよそあらゆる『答え』を識っているがその反面、自身に関係する記憶の殆どを失っている。自身がどんな怪異を依代にしているのかすらも思い出せず、その能力を今は暫定的に『腕』と呼んでいる。
名前:歪神楽ゆらぎ
性別:女
特徴:足元まで伸びた白い長髪。白いワンピース。虹色の瞳。両腕に蛇の鱗のような入れ墨。
怪異:くねくね
異能:自身の存在を知覚したモノを無差別に狂わせ、精神的にも肉体的にも変質させてしまう。知覚時の物理的な距離が近ければ近いほど変質の影響は大きくなる。
補足:狂化の影響を強く受けてしまったモノは最終的に粘土のような材質となり、歪神楽ゆらぎの『玩具』を造る材料に利用されてしまう。彼女の狂気に抵抗できる者は絶無に等しく、その無差別さ・理不尽さこそ彼女が最強の怪異と呼ばれる所以でもある。現在は開闢王の指示によって大聖堂の地下迷宮、その最奥で引き篭もり生活を送っている。
名前:シスター・アグネス/拷问教會第八席
性別:女
特徴:黒髪長髪。2メートルを超える長身。黒い修道服。ボディラインを強調させる為に敢えて少し小さいサイズの修道服を身に纏っている。モスクの香り。
怪異:八尺様
異能:自身よりも若い(未熟、歳下である)と判断した相手に絶対的な優位性を獲得する。あらゆる攻撃を受け付けない、相手を必ず先回り出来る、離れていても気配を察知するなど。
補足:対象の年齢を判断できる材料が多ければ多いほど、異能発動時の優位性が増していく。逆を返せば判断材料が乏しい場合は効果を上手く発揮出来ず、またアグネス本人の「気分」によっても効果量は左右されてしまう。
名前:シスター・エウラリア/拷问教會第十一席
性別:女
特徴:ドリルのように捻れた栗色のツインテール。両脚を欠損しており、車椅子に乗っている。黒い修道服。
怪異:テケテケ
異能:どんな防御も貫通し、どんな攻撃も受け付けない、万能の両腕。腕力に限定した超強化。
補足:本名は足立歩夢。彼女の異能はその気になれば腕力のみで地面を這い、高速で移動することも可能。しかし流石に普段からそんな姿は見せられないということで、車椅子を愛用している。
名前:シスター・アガタ/拷问教會第十二席
性別:女
特徴:黒毛混じりの金髪長髪。裂けた口角を黒いマスクで隠している。黒い修道服。
怪異:口裂け女
異能:衣服と地肌の間に異次元の空間を作成し、そこに手を伸ばして異空間内の物体を引っ張り出せる。異空間内の物体は予め自分の手で収納しておく必要がある。
補足:本名は阿片美咲。元は屑籠の幹部だった。一ノ瀬ちりに対して並々ならぬ想いを抱いている。
名前:シスター・セシリア/拷问教會第九席
性別:女
特徴:シスターベールで頭を丸ごと隠している。鋭い目付き。黒い修道服。
怪異:隙間女
異能:自身の肉体を周囲の影に同化・潜伏させる。
補足:敵の背後に忍び、不意打ちの毒で身動きを封じる暗殺戦法を得意とする……のだが、黄昏愛には通用しなかった。
名前:シスター・クリスティーナ/拷问教會第十席
性別:女
特徴:ピンク髪。青い肌。黒い修道服。
怪異:ゾンビ
異能:自身の汗や涎などの体液が対象の体内に侵入した瞬間発動。対象の意識を一時的に奪い、その行動を操る事が出来る。
補足:大聖堂の地下迷宮にて『精鋭部隊』を引き連れ黄昏愛に抵抗していた……のだが、特に出番も無いまま人知れずやられてしまった。
◆
名称:黒縄地獄
説明:八大地獄の第二階層。等活地獄から逃げ延びた者達が救いを求めた結果辿り着く場所。そこに待ち受けるものは破滅か救済か、はたまた別の道か。全ては開闢王のみぞ知る。
名称:拷问教會
説明:指導者である開闢王の下、黒縄地獄を支配する一大組織の名称。中央区の大聖堂を拠点としており、黒縄地獄の住人の殆どがこれの信者である。
各階層に諜報員を潜伏させ、情報収集及び資材調達を行なっている。特に等活地獄には大量の諜報員を潜伏させており、使えそうな人材がいないか常に監視し、見つけ次第引き抜いている。
また、『シスター』と呼ばれる全十二席の幹部が存在し、特にその『上位六席』は拷问教會の運営方針に直接関わる大きな権力を有している。
名称:救済
説明:人間の肉体と複数の異能を混ぜ合わせて出来たペーストに加工処理を施した薬物の総称。服用からトリップまでの即効性と、脳の構造を変質させてしまう程の極めて強い効能、それに伴う幻覚作用が特徴。
名称:大聖堂
説明:黒縄地獄の中央区に聳え立つ巨大な教会施設。大理石など明らかに地獄では手に入らないような物資を用い建造されている。地下には迷宮が存在し、歪神楽ゆらぎを始めとする様々な怪異が収容、隔離されている。
名称:白鯨
説明:歪神楽ゆらぎの異能によって造り出された人造怪異。普段は地中に潜って休眠しており、歪神楽ゆらぎの意思に反応して地上に出現、上空を飛行する。この白鯨が噴水孔から排出させる青い液体に触れたものは、歪神楽ゆらぎを間近で観測した時と同等の狂化を受ける。
名称:黒蛇
説明:歪神楽ゆらぎの異能によって造り出された人造怪異。普段は歪神楽ゆらぎの体内で休眠しており、歪神楽ゆらぎの意思に反応して腹部を食い破り出現する。歪神楽ゆらぎの胃腸をベースに造られた存在であり、消化器官と直接繋がっている。