等活地獄篇
名前:黄昏愛
性別:女
特徴:黒い長髪。ハイライトの無い黒い瞳。黒いセーラー服。茜色のペンダントを首から下げて胸元に隠している。
怪異:ぬえ
異能:現世に既存する生物の姿形・能力・情報等を自身の肉体で再現。その際に自分が変身先の規格に合わせるか、変身先を自分の規格に合わせるかを選択出来る。
補足:再現性は自分自身の記憶・想像力に依存する。その為、必ずしもその再現が忠実である保障は無い。この性質を利用し、敢えて忠実通りにではなく自分にとって都合の良いカタチに遺伝子操作することも可能。
ただし異能を使用する度に肉体的にも精神的にもカロリーを消費する為、定期的に何かを食べて栄養を補給する必要がある。
名前:幻葬王/芥川九十九
性別:女
特徴:黒い短髪。凪いだような赤い瞳。上下黒いジャージ。その上から黒い学ランを羽織っている。
怪異:ジャージー・デビル
異能:不明
補足:規格外の膂力と怪物への変身能力を身体的な機能として有する。変身能力に関しては段階的に出力を上げることで半人半魔形態、怪物形態へと姿を変えることが出来る。
肉体の外側が異常なほど頑丈で、余程の事でも起きない限りはその皮膚に掠り傷ひとつ負わせることすら難しい。
ただし戦闘において一定以上の出力を発揮すると反動で肉体が内側から傷付いてしまう。また、怪異でありながら一度死ぬと二度と生き返ることはない。
名前:一ノ瀬ちり
性別:女
特徴:赤い長髪。濁ったような赤い瞳。血に薄汚れたタンクトップとショートパンツ。赤いスカジャンを羽織っている。
怪異:赤いクレヨン
異能:一度訪れた事のある場所で、尚且つそれがその場から動いていない時、その座標に血文字を浮かび上がらせる。血文字は場所自体が崩壊するか能動的に異能を解除しない限り消えることは無い。
補足:異能以外にも「硬質化した爪を自由に伸縮する機能」と「自身の体内の血流を自由に操作する機能」を有している。
ちなみに、彼女の二人称は気が立っている時や敵意を向けている相手に対してはカタカナ表記。落ち着いている時や気を許している相手に対してはひらがな表記になる。
名前:ロア
性別:不明
特徴:七色の布が幾重にも重ねられた分厚い虹色のフレアスカート。幾何学のまだら模様浮かぶパーティースーツ。白塗りの顔を左半分覆い隠す黒仮面。束感のある白髪。頭上には先が黒と白の二又に分かれた道化の帽子。
怪異:フォークロア
異能:この地獄に存在する全ての怪異に憑依する。呼ばれると姿を現し、真偽不明の噂話を語り聞かせる。
補足:地獄の水先案内人を自称する、この世界の一部。怪異の数だけ存在し、全ての個体は常に情報を同期している。およそ限りなく「全知」に近い存在だが、その性質から彼の噂話の信憑性は限りなく低い。また異能に対して特別な耐性を持ち合わせているわけでは無いため、一部の怪異についての噂話は語ることが出来ない。
名前:双葉かずら
性別:女
特徴:金色の長髪。特攻服を身に纏っている。
怪異:ライカンスロープ
異能:半人半狼の姿に変身する能力、及び身体能力の強化。また変身時、味方の数が敵の数を上回っていると、敵に対して優位性を獲得。
補足:屑籠の七幹部の一人。切り込み隊長的に突っ込んでいっては酷い目に遭いがち。
名前:四条すす
性別:女
特徴:おさげの青髪。青いダッフルコートを身に纏っている。壊れたヘッドホンを首に掛けている。
怪異:幽谷響
異能:半径10メートル範囲内の人間の声を聞き分け、更に範囲内に居る特定の1人に対して自分の声を脳内に直接聞かせることが出来る。交信も可能。
補足:屑籠の七幹部の一人。便利な異能なので知り合いからは重宝されている。
名前:五代みこ
性別:女
特徴:サーモンピンクのベリーショート。剃り込み。小豆色のジャージを身に纏っている。
怪異:小豆洗い
異能:三途の川を始めとした、あらゆる水源の水流を自在に操作する。津波を起こすなど。
補足:屑籠の七幹部の一人。強力な異能を持っているが本人がアホ、もとい異能を完全に使いこなせていないためプラスマイナスゼロ。
名前:六海カイ
性別:女
特徴:ネオンイエローのボサボサ髪。バチバチに開けたピアス。パンクなファッション。
怪異:河童
異能:水の中でも窒息することなく、自由に泳ぐことが出来る。また、近くにある水源が大きいほど本人の身体能力が強化される。
補足:屑籠の七幹部の一人。五代の異能と相性がよく、戦闘時は連携することが多い。
名前:七瀬ラン
性別:女
特徴:黒髪ポニーテール。白いワイシャツ。黒いパンツスーツ。
怪異:雪女
異能:半径5メートル範囲内の空気中の水分を瞬間的に凍らせる。
補足:屑籠の七幹部の一人。落ち着いた物腰なのもあって頼りにされがち。
名前:八尋よどみ
性別:女
特徴:黒髪ボブカット。長い前髪で目を隠している。オーバーサイズの黒いパーカーフード。
怪異:モスマン
異能:視覚機能の強化。広角、望遠、暗視が可能。また蛾のような怪物の姿に変身する能力、及び身体能力の強化。
補足:屑籠七幹部の一人。一ノ瀬ちりに片想いしている。
名前:竜胆尊
性別:男
特徴:毛量の多い紫の長髪。和服。筋骨隆々とした長身。
怪異:アジ・ダハーカ
異能:双頭の蛇龍を召喚、使役する。蛇龍は千種類の魔術的な機能を有している。
補足:十六小地獄の一角、極苦処のリーダー。
名前:月野刀夜
性別:男
特徴:黒髪短髪。半裸。刀剣を剥き出しのまま帯刀している。
怪異:片葉の葦
異能:虚空から刀剣を具現化する。具現化された刀剣は時間経過で消滅。
補足:十六小地獄の一角、刀輪処のリーダー。
名前:火口岳
性別:男
特徴:茶髪短髪。黒いローブ。全身に入れ墨。
怪異:消えずの行灯
異能:自分の身体を発火させ、そうして発生した炎を操作する。また、自分自身の異能で生み出した炎に対する耐性を獲得。
補足:十六小地獄の一角、闇冥処のリーダー。
◆
名称:地獄
説明:人間が死後に堕ちる異世界。八つの階層から成る世界の総称。赤い空に黒い太陽、植物の自生しない死の大地。
人間は地獄に堕ちる直前『Earth Narrative Manager』通称『声』と呼ばれる存在によって走馬灯を分析される。その結果最も適した「怪異」の依代が与えられ、この際に全ての怪異は「異能」「不死性」「地獄内共通言語」といった様々な能力・知識もまた授けられる。
名称:怪異
説明:地獄の住人の総称。地獄に堕ちると人間はこれに転生する。依代となる噂話や都市伝説の種類によって、得られる身体的機能や異能には差異が生じる。なお依代の出典に影響され、生前の在り方から精神的にも肉体的にも変化・乖離・歪曲してしまうケースも多い。
名称:異能
説明:怪異の能力、略して異能。同じ依代の怪異でも、異能には必ず個体差が生じる。異能はその怪異にしか持ち得ない固有のスキルであり、同じ異能を持つ怪異は存在しない。
名称:機能
説明:怪異の身体的機能の総称。異能と違って必ずしも個体差が生じるわけではない。
名称:現世
説明:この物語の登場人物が転生前に生きていた現実世界。
名称:猿夢列車
説明:この世界の一部。地獄の階層間を行き来する唯一の交通機関。時刻表は無い。誰かが待っていれば気まぐれにやってくる。
名称:三途の川
説明:各階層の周囲を取り囲んでいる、果ての無い海。近付くものはあらゆる異常性を無視する白い腕によって引き摺り込まれる。
名称:閻魔大王
説明:今の地獄を形作った最初の怪異だとも、転生時に聞こえる『声』の正体だとも噂されるが、詳細不明。
名称:等活地獄
説明:八大地獄の第一階層。全ての亡者は最初に必ず此処に落ちる。その性質上、八大地獄の中で最も混沌とした無法地帯。
名称:屑籠
説明:等活地獄の中央区を拠点とする一大組織の通称。老若男女問わず弱き者達を庇護する為に活動し、中央区内の秩序を守っている。しかしその実態は組織内で統制が取れておらず、末端の構成員に至っては好き勝手に略奪行為を繰り返していた。幻葬王・芥川九十九が抜けた今、組織としてその体制を再び見直す必要が出てきたようである。
名称:十六小地獄
説明:等活地獄の各地区をそれぞれ拠点としている十六の派閥組織、その総称。