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Forever at city.

作者: ババロア

この町は今日、パーティーがあるらしい。朝陽が上り、2時間後には町人はドレスコードに身を包み、町に出た。空には色とりどりの風船が浮かび、眩しすぎる青空をより一層華やかにした。町人は朝から庭や家の前に丸いテーブルを置き、ご馳走を並べた。酒を飲み、踊り、歌い、笑い、騒ぎ、時には語った。このような生活は次の日もだった。この町にある金が尽きるまで続くようだ。誰かしら反対しそうだが、誰もそんなことしなかった。パーティーが始まって1年経ったが今も続いている。それからさらに半年ほど経つと町の人口は半分になった。それでも町の人は、酒を飲み、踊り、歌い、笑い、騒ぎ、時には語り、パーティーを続けた。


そんなある日のことだった。

町から人が消えた。


この町に住む最後の男は、枕元にある写真を2年前とは比べ物にならないほど肥えた体で抱きしめ、「金が尽きる前に、私の命が尽きるようだ。」と語りかけた。そして、マッチに火をやり、ベッドの横の小窓から何本も投げ、庭に並べた世界を動かすほどの金を燃やした。その火に囲まれながら、男は死んだ。

その瞬間、町の人口の半分が減り、滅んだ。

そして後日、隣の町に吸収された。

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