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プロローグで候。

士族の末裔といえば聞こえはいいが、実際は貧乏すぎて平民同様・・・いや、むしろ以下の生活の私。


嫁の貰い手だって見つかりそうにもない。


小さな妹や弟もいるのにどうやって生活をしたらいいのか・・・毎日がその日暮らし。


そんなときに女子奨学生として男子校への入学許可案内が届いた。


学費免除の上に優秀な成績をおさめれば、教師など女性にとっては希少な就職斡旋もしてもらえるとの好条件。


私は家族の期待を背負い、学園の門をくぐる。


そして思い出した。



ここ、明治維新あたりがイメージの武士道系BLゲーの世界だ!!



・・・そうだ!


男子校の中で衆道が流行りすぎてとんでもないことになってて、なんとか女生徒を投入することで起死回生を図る学園・・・ここがその世界か!!


攻略対象も主人公の男の子も武士道系で硬派なTHE日本男児って感じの性格。


主人公は2年生のときにに転入してくる男の子だったよね、たしか。

四民平等を謳っている時代背景からか、突然かわいい受け顔の男の子が入学してくるのだ。

実は高貴な血筋というのがあとで分かる。


けど、それは相手が誰かによって武士の末裔だったり、宮家の末裔だったり、微妙に変わるんだよね。

なんでだったっかな~?


時代は武士から軍人への過渡期。


海軍の幹部候補生の白学ランの先輩との組み合わせが最高だったなぁ・・・。

うへへ。よだれが・・・。



ちょうど明治維新前後をイメージしてるだけあって、服装は和装だけじゃなくて洋装スチルも結構あったりする。和風デートや洋風デート、攻略キャラによっていろいろ楽しめて面白かった!




男子校に婿を探しにした没落寸前の武士の娘が男子生徒にモテモテなヒロイン()を成敗しようとして、逆に攻略対象()にうまく当て馬にされちゃうんだよね~。



・・・ん?



当て馬令嬢って・・・もしかして私?!



え・・・



めっちゃいいじゃん!!!




BLを見守る壁になりたい。


それは腐女子界隈での悲願。


私もそうだった。



当て馬令嬢として薔薇(BL)を全力で愛でることができる!!!



…って、んん??



これ、たしか鬼畜BLゲーって話題だった気がする。



なんでだったけ?


えーと・・・。



そうだ!!



これ、攻略対象が死にまくるゲームだった!!


BADエンドで打ち首、NORMALエンドで島流し、HAPPYエンドのはずがなぜか切腹。


そう、このゲーム・・・「時つ神風~秋月に照らさるる萩~」は前半は先輩や後輩、同級生と恋におちるよくある学園系BLゲーだった。


ただし、転入から半年たつと旧幕府派と新政府派で争いが起きて、やがて内乱が起きる。


開戦時にもっとも好感度が高いキャラクターが属する派閥に入るんだけど、そのときの理由が実は旧幕府派の武士の末裔だったとか新政府派の宮家の末裔だったとかなんか判明するみたいな感じだった・・・はず。


結構本格的でシュミレーションというよりもバトル系RPGぽかった。

なんか剣の神様の加護を手に入れるとかなんとかでファンタジー要素もあったはず。


で、文字通り生死をかけて攻略対象のルートを進めるゲームだった!!



ちょうどファンタジーやらバトルゲーム系やらが売りだった会社が乙女ゲーのシュミレーション会社に吸収合併されてすぐのゲームだったからか、BL系ファンタジーバトルRPGという新しいジャンルだった。



ゲームをやってたときはHAPPYエンドなのになんで切腹?って思ったけど・・・。


いまの私なら分かる。


切腹は武士の世界において崇高な死だ。

誇りは永遠に守られる。


だからあえてHAPPYエンドが切腹なんだと思う。



よし!当て馬令嬢は前半に登場するただのモブだけど・・・!



全力で薔薇を愛でられるように攻略対象が幸せになれるように死亡フラグを折って折って折りまくってやる!!!


たぶん、主人公と恋をしなければ大丈夫なんじゃない・・・かな?!

攻略対象同士をくっつけよう!!!


目指せ!恋のキューピッド!!


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