表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロール国物語  作者: 雛倉弥生
2/5

モンブラン国からの客

「ただいま〜!」元気よくアリーアは言う。グレイスは笑顔で迎える。「おかえりなさい…じゃないわ!


何、何も無かったように過ごそうとしてるんだよ、今朝のこと忘れたのか!?だとしたらあんた馬鹿だろ、


絶対馬鹿だろ!」これが当たり前になってきて慣れてきている自分を殴りたい。「無駄に傷つくなぁ…


いつかは仕事が出来るようになってみせるわ」笑顔で宣言していた。「いつかっていつだよ!って言うか、


そもそも出来る日が来るのか…!?」絶対来ないだろう。全員がそう思った瞬間だった。


その時、ヒールでカツカツと床を歩く音がした。見ると、女性がこちらに歩いてきた。


薄紅色の長い髪をポニーテールにし、まるで獲物を捕らえるかの様な鋭い金の瞳の美女だった。


彼女はアリエル・ヘンリエッタ。マシュマロ大陸に名を馳せた格闘家だ。その美女は深い息を吐く。


「女王、どうしても会わなきゃいけないの?」「同じ格闘家でしょ、仲良しじゃないの?」アリエルは


アリーアに掴みかかった。「はぁ、誰があの猪突猛進と仲が良いって!?そんなわけないでしょうが!」


相当毛嫌いしているようだ。アリーアは若干引き気味だ。「いろいろ大変なのね…」その時…


「アリエル・ヘンリエッタ!!」男の声が聞こえた。それもかなり若い。声の主は門の方から歩いてきた。


金の髪に緑の瞳、浅黒い肌の男と、濃い緑の髪に灰色の瞳、色白の肌の男だった。アリエルは金の髪の


男を睨んだ。「現れたわね…ライアン・グリンデルバルト!」双方は睨み合っていた。「嫌な予感がするわ」


アリーアの言葉にグレイスが頷く。「同じく…」ライアンとアリエルは床を蹴った。驚くほどに距離が


縮まる。二人の拳がぶつかる。「強いじゃない」「当たり前だ!」言葉を返し、後方へアリエルを


蹴り飛ばした。だが、壁の少し手前で踏みとどまった。アリエルの口から血が流れる。蹴られた腹が


痛むが、耐えた。格闘家として、この国の国民として女王の前では恥をかきたくはなかった。弱音を


吐きたくはなかった。アリエルは笑った。「これからが本番よ」その時、アリーアが二人の間に入った。


「ストープ!アリエル、ライアン、やめなさい!」二人は素直に謝った。「ごめんなさい…」「ごめん」


アリーアは二人の頭を撫でた。アリエルは嬉しさを隠しきれていなかった。一方、ライアンはそっぽを


向きながら照れていた。アリーアはもう一人の男に声をかけた。「そこの君、こっちへ」門の近くにいた


もう一人の男は慌ててアリーアの元へ来た。










「うちのライアンが大変申し訳ございませんでした!!」男は勢いよくライアンの頭を自分と同じように


下げた。「お、おい!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ