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とある冒険者の心の中


挿絵(By みてみん)



  実のならない努力は無い。


 乗り越えられない壁は無い。


 努力をし続ける限り、いつか夢は叶う。



――そうであると信じたい彼がいた。



 諦めたら、そこで夢は終わり。


 努力の仕方が悪い。


 努力が足りない。


 頑張りが足りない。



――そうなのかもしれないと思う彼がいた。



 現実を見なさい。


 このままで良いの?


 そんな齢にもなって、まだそんなことを言っているの?



――分かってはいる彼もいた。



 貴方には無理。


 高望みし過ぎ。


 とりあえず生きているんだから良いじゃないか。


――確かにそうだと、納得しようとする彼が、今の彼なのかもしれない。



 齢を追うごとに、諦めを促す言葉が頭を掠める。

最近は特に頻度が高い。


そろそろ辞め時か。だけど彼は自分にできることは、コレぐらいしかないと思っていた。


別の他の道があるんだろうけど、その何かが思い当たらないし、見つからない。


それはきっと彼自身が“まだなんとかなる”と思っているからだろう。


だから彼は、“ロイド”は、そろそろ三十代半ばを過ぎようとしているにもかかわらず、未練がましく、幼い頃からの無謀な夢に縋って、冒険者を続けている。


「おっさん、この先は俺たちで行くから帰っていいよ」


 そんな彼の思いを打ち砕くように、一回り以上も若いパーティーリーダーが、あっさりとした口調で“クビ”を通告してきたのだった。


*続きが気になる、面白そうなど、思って頂けましたら是非ブックマークや★★★★★評価などをよろしくお願いいたします! 


また連載中の関連作【仲間のために【状態異常耐性】を手に入れたが追い出されてしまったEランク冒険者、危険度SSの魔物アルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる】も併せてよろしくお願いいたします!




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[気になる点] >齢を追うごとに “年を追うごとに”は、年月が経過するという意味ですので、“歳を重ねるごとに”か、“年を追うごとに”が正しいです。 どちらを使うかは好みですので、誤字報告機能ではなくこ…
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