表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/44

前作までの基本設定・主な登場人物・あらすじ

 この作品は、拙作『ラストオーダーは、うらめしや』および『ファーストバイトは、甘噛みで』の続編になります。

 これまでの基本設定・主な登場人物・あらすじを、以下にご紹介します。ネタバレを含みますので、前作・前々作をまだ読まれていない方は、どうかそちらを先にお読みいただきますよう、お願いいたします。尚、今作は、前の二作からある程度独立した作品として読めるようつとめますが、一部登場人物は引き続き登場します。


【前二作の基本設定】

 舞台は現代の日本。ただし、それと重なるように『魔界』が存在し、亡霊ぼうれい妖怪ようかい・魔物などが住んでいる。通常は『位相いそう』が異なるため、これらの存在は目に見えないが、霊感がある人間や、何らかの因縁いんねんがある人間には見えることがある。ただし、魔界の存在がこちらの世界で『実体化』すれば、誰にでも見えるようになる。

 魔界の存在からのトラブルを解決するため、古くから陰陽師おんみょうじ活躍かつやくしていたが、彼らは官僚かんりょうでもあるため、一般庶民には敷居しきいが高い。そこでいつしか、漂泊ひょうはくの芸能のたみである傀儡師くぐつしが、その役割をになうようになった。

 尚、現代の傀儡師は、呪文じゅもんの節約のため、数式を使用している。


【前二作の主な登場人物】

 ・半井風太なからいふうた……傀儡師。本業は売れない腹話術師で、芸名はピーター半井。髪型はアフロヘアー。

 ・ほむら丸……男の子のパペットに宿やど式神しきがみ。本体はオオカミの姿をした、青白い炎。

 ・みずち姫……女の子のパペットに宿る式神。本体は真っ黒な大蛇。

 ・広崎慈典しげのり……風太の友人。ホテルマン。少し霊感がある。

 ・相原晴美はるみ……広崎の後輩。サバサバした性格。何故か霊が見える。

 ・玄田泰聡やすあき……相原の同期のドアマン。ボーッとしていて、まったく空気が読めない。

 ・畑中珠摩すま……コンシェルジェ。広崎のホテルがおはらいを依頼している陰陽師おんみょうじ斎条さいじょう弥重郎道節やじゅうろうどうせつめい


【『ラストオーダー〜』のあらすじ】

 売れない腹話術師の風太は、友人の広崎に、自分の勤めるホテルの社員会が主催する余興への出演を持ち掛けられ、ある地方都市をおとずれた。

 その夜、ホテルのコーヒーラウンジで、幽霊らしきものが出現するという事件が起きた。いつもおはらいを頼む陰陽師が海外旅行中のため、広崎は代役として風太を推薦すいせんする。しかし、風太はお祓いを断り、別の方法で解決したいと申し出る。

 最初はしぶっていたホテルの総支配人も、式神のほむら丸を見て態度を一変いっぺんし、風太に依頼することになった。

 風太はネットで情報を収集しながら、一旦いったん魔界に戻したほむら丸に加え、みずち姫も召喚しょうかんする。仲の悪い二体の式神をなだめつつ、現場となったコーヒーラウンジの奥側半分に『いん半結界はんけっかい』を張った。これにより、魔界の存在は、入って来れるが、出ることはできないという。

 やがて現れた幽霊は、ドーム球場の近くで水死した高校生であった。一目惚ひとめぼれした相原に会いに来たらしい。

 だが、それを裏であやつっていたのは、埋め立てられた浜辺にむ河童たちであった。彼らは新しい住処すみかを求めて来たのである。風太は、みずち姫の所有する魔界の一部に河童を住まわせることで説得し、事件を解決した。

 しかし、この河童たちをめぐっては、過去に豊臣秀吉や石田三成と関わりがあったらしい。そのため、大阪で芸の修行をするという風太を、広崎は少し心配しつつ見送ったが、逆に、ほむら丸からお守りを渡された。


【『ファーストバイト〜』のあらすじ】

 大阪のグループホテルを研修のために訪れた広崎・相原・玄田・畑中の四名は、大阪のスタッフである錦戸の案内で(現在の)大阪城を見学することとなった。だが、途中で広崎が高熱を出し、足の痛みを訴えたため、ホテルに引き返す。

 広崎の熱が下がらず困っているところへ風太が現れ、ほむら丸の『ようの半結界』で魔界の影響から隔離かくりする。

 このままでは広崎が結界から出られないため、風太が原因を調べるうち、(かつての)大坂城で殺された果心居士が封印ふういんした麒麟きりんを、何者かが手に入れようとしていると気づく。

 それは果心居士を殺した犯人である弟子の玄嵬げんかいであった。玄嵬は錦戸の上司である、接客インストラクターの丹野に憑依ひょういしていた。危うく玄嵬にたおされそうになった風太を救ったのは、ホテルの医師に憑依していた果心居士であった。

 果心居士の与えたヒントで、風太は麒麟の封印を解くための『』、すなわちパスワードが広崎・相原・玄田・畑中・錦戸の五名の名前にかくされていると推理する。

 風太は、念のため陰と陽の半結界で二重に囲み、部屋から出られない広崎の分は髪の毛でダミーを作り、残る四名を東西南北に配置して、封印を解こうとする。だが、風太のめが甘く、四人はそれぞれ五感の一つずつしか使えない。そこで、四人は協力し、ついに封印を解くことができた。

 解放された麒麟はUFOのような親麒麟の元に帰り、広崎との異常な同調は消え、事件は解決した。


 それでは、次回より本編スタートです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ