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Chapter1 秘密と秘密と秘密

やっぱり後半からグロさが目立ちます。前半は、のんびーりと・・・?

この話は、可愛い天使の(ような)双子が変な世界へ行く前の話です。(えっと短編にて・・・)






「どーでも良いから話を始めてよ」

「・・・スイちゃんが飽きる前に!!」






はいはい。分かりましたよ。

今、双子がいるのは寮完備の学園です。

幼、小、中、高、大とエスカレーター式なんです。

双子には両親がいないので、ここの学園長が養ってくれてる(らしい・・・脅してるという噂もある。こちらのほうが信憑性が高い)



「失礼なこと考えなかった?作者」

「・・・分かってるよね?」



・・・すびばぜん(訳:すみません)!!

ですが、情報の一部でして・・・



「プライバシーのへったくれも無いわね」

「どうでも良いよ」

「そうね」



双子は、さっさと教室に入ってく



「おっはよーん♪」

「・・・」

「・・・・・・・おはようスズメ」

「姉は無視か!!弟に至っては何だその間は!!」

「おはよう奏」

「うっす!!相変わらずだな」



斉藤雀・・・バカ

鈴本奏・・・男女男



「バカって失礼だなぁ!!」

「・・・ウチに至っては何?」

「バカはそのままよ」

「カナは男の子だもん」



そうだ。鈴本奏は見た目は男女のように見えるが実際に男なのだ。ややこしいけどね。

後は設定見れば分かるけどね。



「よっ!!」

「おはようシン君」

「・・・・あのぉ」

「「・・・」」

「こらっ双子!!無視すんじゃね!!」

「豊田・・・いつからいたんだ?」

「・・・鈴本が話してるとっから」

「つまりはぁ・・・最初っから?」

「そうだ・・・」

「「「(影が薄いから分からなかった・・・)」」」

「アンタの影が薄いから分からなかったのよ」

「(喋っちゃった〜!?)」

「なっ・・・」

「どうせ、みんなも思ってたんでしょ」

「サクラ!!」

「思ってたんだ・・・」

「「「あ・・・」」」




相田深太浪・・・スポーツ少年

豊田彦麿・・・良く分からない




「なんか・・・嫌な予感がした」

「「気のせい」」

「・・・はい」



双子の目は笑って無いが天使の笑みを向けたら黙った。

あの笑みに勝てる者はいないから。



「さぁ、席に着け!!着かない奴は・・・・・・」


「(何なんだ〜!?気になる!!)」と、クラス全員が思った。



「・・・相変わらずだねスイちゃん」

「あのバカ先」




双子除いて。



矢澤蓮・・・双子の担任で、ドSっぽいが詳しくは不明(どっちにしろ双子には勝てない)




「微妙なセリフが聞こえたが・・・まあ、いい。授業を始めるぞ」



微妙とは失礼な。

蓮は教科書を開き黒板に向き合った(別に黒板が好きという訳では無い)



「・・・(暇だなぁ)」


「・・・(暇ねぇ)」



双子だから同じ言葉という訳では無い。二人には、テレパシーのような力があるのだ。だから、片方が辛かったり悲しかったらすぐに分かってしまう。便利のようで厄介な能力だ。


それと、双子はサボってるのを、なぜ教師の蓮が怒らないかというと怖いから・・・だけでは無く(まあ、怖いけど)頭が普通の常識を超え素晴らしく良いから必要無いのだ。







――そのせいで、化け物扱いを受けてたが――







「(何か事件が起こらないかしら?)」

「(起こったら大変だよ?)」

「(つまらないじゃない)」

「(そうだけど・・・)」



水仙の席は窓側の後ろ側で、桜はその前だ。



「どこか、爆発しないかな?」

「!?」

「スイちゃん!!声に出てる!!」



水仙の恐怖のセリフにクラス全員がビクッとして、ブリザードが・・・

皆、寒そうにしてる。

水仙は気付いて無い。

桜は唖然としてる・・・のか?



「はぁ・・・」

「(溜め息つきたいのはクラスのみんなだよ)」



水仙は天然だったっけ?とおもう桜だった。



「って、天然ってどーいう意味?食べれるの?」

「食べれねーよ!!」

「豊田くん。うるさいです。授業中ですよ」

「卑怯だーー!!」




何故か影薄(影が薄い奴を略して)が怒られた。

まぁ、双子を怒るなんて出来ないからね。




「・・・あれ?」

「どうしたの?」



もう、堂々と会話をしてる。

周りは黙ってるが聞き耳を立てている。



「あそこに幽霊がいる・・・」



水仙の言葉にざわつく教室。中には立ち上がる生徒もいる。



「え?」

「ほらっ、校舎の近くの木に・・・」



途中で黙った水仙。

何名か好奇心で近付いて来た。




「・・・・・・・・・・・・・・・顔を探してる頭から上が無い腐敗した女性が」

「ぎゃーーーー!!」



多分(いや、絶対)わざと溜めて言ったね。

確かに外には水仙の言った通りの人物(?)がいた。

桜は青ざめながら下がってく。



「あれ?サクラ君も苦手だったけ?」



妖しい笑みを実の双子の弟に向ける最低な姉。




「・・・スイちゃん?」

「・・・蓮サボるわね」

「疑問符無いじゃないか・・・行って来い」

「ほら、行くわよ。サクラ君」

「い、行くの?」

「幽霊が私達に勝てると思ってるの?」

「・・・・そりゃあ」



水仙は桜の手を“無理矢理”掴んで走ってった。

珍しく桜は泣きそうな顔をしてるが・・・






場所・・・校舎の近くの木(あの場所です)




「わ〜た〜し〜の〜顔〜は〜ど〜こ〜?」

「(・・・グロい)」

「ねぇ・・・ブス」

「!?」

「アンタ・・・私をブスと言ったわね!!」

「普通に話せるじゃない・・・ウザいわね」

「・・・私が怖くないの?」

「怖いって言うのはね・・・・・・・こういう事よ!!」




ナイフを取り出し人差し指に傷を付けた。

鋭利なナイフだったため(斬り方が上手だったためか)痛みは無い。そして、僅かに血が流れた。水仙は流れた血を舐めた。口の横に血が付き、口元が上がった。

それが、妖しく色気があった。

小学生らしくない怖さと色っぽさがあった。

顔が無い幽霊さえも見惚れてしまうほどだ。

桜は、頭を抱えた。


それよりも、指を斬ったのは水仙がMというわけではなくて(むしろSだろ)水仙の口に含んだ血は水仙の手に触れた途端に固形になった。

その、固形になった血を水仙の妖しい笑みに動けなくなった幽霊に近付き触れた。




「私達の血には様々な効果がある・・・・・例えば・・・」




首の断面にグジャグジャに塗り付けた。

水仙は、その時も快感のような笑みを浮かべてる。

幽霊は、もがき苦しんだ。

そして、水仙はそっと幽霊から離れた。




「その血は、身体中の細胞内を侵し続け・・・やがて・・・」




水仙の言葉が止んで数秒後・・・バーッンとボガーンが混ざって、良く分からない擬音を出した。

そこには、さっきまで呆然と立っていた幽霊はいなかった。

爆発の元は、どうやら幽霊だったらしい(幽霊が爆発するのかは不明だが、水仙には不可能は無いという事なのか・・・)



「ありがとうサクラ君・・・」

「相変わらず惨い・・・」

「思って無いくせに・・・」



どこから出したか分からない傘を使って、水仙に返り血を浴びせないように庇っていた。




「・・・後悔はしてないわ」

「僕だって・・・どうしようも無い事だから」

「“生きる爆弾”か・・・」

「それだけじゃ無いでしょ?」

「まだまだあるのよね?」

「スイちゃん」

「ん?」

「ナイフ貸して?」

「良いけど・・・」



水仙は分からないという風に首を傾げた。




「さく・・・!!」

「っ・・・」



桜は自分の指を水仙のように斬った。

声を掛けようとしたが止めた。




「呑んで?スイちゃん・・・」

「・・・ん。ありがと」



水仙は桜の指から血を呑んだ。まるで吸血鬼のように・・・




「スイちゃんが破壊なら・・・・僕は癒しだから」

「・・・っ」

「あまり使わないで?スイちゃんは貧血になりやすいから・・・」

「・・・ん」

「スイちゃんは、僕より“弱い”し“脆い”から・・・」

「弱くなんて・・・無い」

「・・・寿命だって」

「言わないで」

「!?」




桜が何か言おうとした途端に、水仙は手で桜の口を押さえた。

水仙は桜の指から口を離した。




「よし。もう大丈夫ね」

「・・・」

「守られるほど弱くは無いわ」

「(分かってるよ・・・でも、たった一人の肉親だから)」

「・・・ありがとね。でも、サクラ君には幸せでいて欲しいのよ」

「(卑怯だよ・・・逃げるの?)」

「逃げ切ってみせるわ・・・私だもの」

「(数秒早く生まれたからって・・・)」

「姉ぶって悪い?こうでもしなきゃ・・・自分が保てないもの・・・」



桜は、未だに塞がれてるせいで喋る事が出来ない。

桜は何も言えないが悲しげな顔をしている。



「絶対にサクラ君を傷付けないから」

「(・・・僕だって)」




二人を、そっと見守るような薄い二つの月が照らしていた。



一つの月は、燃えるように。

もう一つは、哀しむように・・・


グロくてすみません!!(人によってはまだまだかもしれないけど)ってか、いきなり秘密バレたって有り得ないよね?

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