4話、能力の弱点と謎の人物
頑張りました!
私が地下に着くと、案の定フランは暴走していた。
「コワス…………コワスコワスゼンブコワシテヤル!」
そう言い放ちフランは私に襲い掛かってきた。
「やるしかないか!」
「スペルカード発動!」
「スターボウブレイク!」
「スピア・ザ・グングニル!」
私はグングニルをフランに向かって投げたが、フランの弾幕に当たり減速。そのまま床に突き刺さった。
そしてフランの弾幕はそのまま私に向かって来た。
「やべ!」
私は間一髪でかわしたが、フランは余裕そう。
「フフフ…………モウオワリ?」
「まだまだ!」
「スペルカード発動!」
「封魔陣!」
私の弾幕は当たるには当たったが、かすり傷程度のダメージしか入っていないようだった。
「レーヴァテイン!」
フランのレーヴァテインは私の足に少し深い傷を作った。
「これじゃあ満足に動けない…………自分の所に弾幕が到達したら間違い無く負ける!」
「ソウダヨ。ワタシモカンガエナシニコウゲキシタワケジャナイ。」
「こうなったら!」
「スペルカード発動!」
「フフハハハハハハハハハハ!」
「スペルカード発動!
「スターダストレヴァリエ!」
「もう一度スターボウブレイク!」
2人が弾幕を放つ。私の弾幕はギリギリでスターボウブレイクを相殺、ほんの少しだけだがフランに向かっていき直撃した。
「ウワアアアアアアアアア!?」
そして、私は勝利した。しかし………
「良かった…………あ…れ…?」
その瞬間、私は倒れてしまった。
「…………亜!霊亜!」
その声で私は目覚めた。
「えと……霊夢、どした?」
「どした?じゃないわよ!霊亜あなた倒れたのよ!」
あーそういえばそうだったっけ。
「それよりも大丈夫なの?」
「うん。何ともないよ。」
レミリアに話を聞くと、どうやら様子を見に来たら私とフランが倒れていたらしい。
「あっと…………なんかごめんなさい。」
「レミリアのせいじゃないでしょ。おかげで能力の弱点が分かったし。」
「能力の弱点?」
霊夢の質問。まぁ説明しようかな。
「今回、私はスペルカードを連発した。倒れたのはそれが原因。」
私の能力にも上限のようなものがあり、それを超えると倒れてしまうのだ。
「なるほどねぇ」
「それよりも霊亜、私の館に住んでる人を集めて来たから紹介するわ。」
「まずは私の妹のフラン、ミント、ミリアよ。皆、自己紹介して。」
「まずは私から。私はフランドール・スカーレット。フランって呼んで。後…………さっきはごめんなさい。」
「大丈夫、大した怪我もしてないし。」
「はぁ。良かったぁ」
フランはもの凄く安堵した様子だ。相当心配していたみたい。
「次は私ですね。私はミントスフィア・スカーレットミントとお呼び下さい。」
「宜しく!」
すごい礼儀正しい子だな。
「…………ミリアドールスカーレット。宜しく。」
「よ、宜しく。」
あんまり心を開いてくれてないなぁ。
「後はあの子とパチェ、小悪魔ね。」
「ごめんレミリア!遅れた!って霊亜!?」
遅れてやって来た彼女は霊亜を見た瞬間、驚きで固まっていた。霊亜も同様だ。
「え?なんであいが?」
「あなた達、知り合いなの?」
霊夢の質問。驚きながらも頷く霊亜とあい。
今更だが彼女は聖宙あい。霊亜が幻想郷に来る前、外の世界の友達なのだ。そしてあいは1ヶ月前に行方不明になっていた。
「ここに居たんだ。」
安心した様子の霊亜。あいが居なくなってから、ずっと心配していたのだ。
「霊亜も紫に連れて来られたの?」
「うん。」
「2人が再開した所で質問何ですが…………」
「霊亜さん。何故あなたからフレアお姉様の魔力がするのですか?」
(どうする?言っちゃう?)
『言って。』
(分かった)
「それは私がフレアだから。正確に言うと、フレアと私は一緒の存在なの。」
「それってどういうこと?」
「お姉様…………なの?」
「フレアと交代すれば分かるかな?」
「急に交代しないでくれよ。そして…………久しぶり。皆。」
次は再会の話です。