呪われ少年と悪食な王

伊集宗は生まれる前から呪われていた。
何をしても巻き込み、何もしなくても巻き込まれてしまう。
死ぬことはなく、痛みだけが積もる日々。
呪われた人生の中で心をゆっくりとすり減らしていた彼の前に異界の王様を名乗る謎の人物、クラウンが現れる。

「時間はかかるけど呪いをといてあげよう。かわりに君は私にご飯を頂戴」

その言葉に宗は頷き、差し出された手を掴む。この呪われた日々から逃れ、平穏を生きるために。
これは、生きるために互いを必要とすることになった少年と王のお話。
彼らの出会いは偶然なのか、必然なのか……。

不定期更新。
※異物を食べるシーンや流血シーンなどがあります。ご注意ください