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第93話 こいつ餌にしないか

 行くかとは言うもののいったい何をしていいかわからない。

「タナカこっちだ」

 マイヤーがいつの間にか移動しており地面から顔だけが出ている。近づくとそこは地面を掘り通路となっている、要するに塹壕だ。塹壕に6人全員が飛び込む。飛び込んだ先に屋根付きの横穴の様なところにマイヤーはいたので入る、そこは武器庫のようで大量の武器弾薬が仕舞いこんであった。

「はっはっはっいつの間にこんなもんを掘ったんだ」

 リヒターやドワーフの長っぽい人までが来ている。

「あんたらと戦うと決めたときからだよ、それは置いとくとしてそこら中に武器がある使え」

「これは攻略するのには時間がかかりそうだな」

「そんなわけがあるか」

「リヒターこの陣地を甘く見るな、お主がこれに挑めば全滅もあり得るぞ」

「大規模な魔術使えば」

「それで全滅せんように折れ曲がっておるところが多くあり隠れるところが多くなっておる、反対に小規模で戦えば戦力を分散するしかない、つまり勝てても被害は大きいぞ、それすらもわからんとはな」

「それで、あの、あなた方は何でここに」

「あれはお主をねらっているんだろう、ならここが最前線だ。部下は部下でかってにやるだろう」

「伝令、S5の効力は薄く、また敵に動きはありません」

「だがそれ以外にやつに攻撃する手段はない、弾は腐るほどあるんだ撃ち続けろ、いい射撃訓練だろう」

「はっ伝えてきます」

 いきなり飛び込んできた伝令がまたどこかに去っていく。

「と言うわけだがあんたらの方で何か別の手段はないか」

「ふん、あると思ってるのか」

「と言うわけでタナカたちはなんかないか」

「何もないよ」

「なあこいつ餌にしないか」

「タナカさんを餌にするんですか」

「と言っても塹壕を駆け回って貰うだけだがな、それで相手の出方を見よう」

「まあいいけど道がわからないぞ」

「私が案内しよう」

「ならワシも行こう、最前線にいられるのはワシの特権だからな」

「…………なら私もいく」

「それなら」

「通路は狭いところもあるからな4人までだそれ以上だと全滅したときが怖い」

「けどタナカが取り残されたら」

「イリア落ち着いて、この3人がやられてるなら、自分が1番始めにやられるよ」

「それは、そうね」

「それで納得されるのもちょっと」

「タナカさん気を付けて」

「タナカ気を付けろよ」

「何に気を付ければいいんだか」

「よしいくぞ」

 横穴から出る準備をする。順番としてはマイヤー、メリベル、自分にドワーフの長っぽい人の順だ。

「行く前に行っておくが何が起きても立ち止まるな、横穴がそこら中に開いてるから飛び込むんだ」

「分かった」

「じゃあ着いてきてくれ」

 横穴から飛び出し、走り出した。

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