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第92話 でこのあとはどうすれば

「やったなタナカ」

 そんな声と共にアルフ達が駆け寄ってくる。

「タナカならできると思ってたわ」

「タナカさんよかった」

「なんとかなったよ、あれそう言えばメリベルは」

 メリベルを除いてみんないるために気になる。

「あそこよ」

 イリアが指した先には人だかりが。

「そのタナカの剣折れたのに直ったじゃない、そんな剣どうやって打ったのか聞くために集まっているらしいわ」

「そうなのか」

「その刃が直る剣俺にも使わせてくれよ」

「いや無理だと思う、前にスライムが剣に化けた時みたくしただけだから」

「なんだ、勝手に直る剣とかじゃないんだな」

「だからメリベル助けにいかないと不味くない、説明しようがないんだし」

 少し不安になる、だがメリベルはイリアが指した人だかりから出てきた。

「………タナカおめでとう」

「ありがとう、ってメリベルこそ大丈夫、人が大勢集まってたけど」

「………うん、素材のせいにして逃げてきた」

「素材のせいって」

「………マイヤーから貰った金属で打ったらああなったって」

「なるほど」

 つまりあの人だかりにはマイヤーが捕まっているらしい。つまりお礼を言うのは少しあとになりそうだ。メリベルが来たのでなんだかんだで握ったままになっている剣の残骸を見せる。

「けどごめんメリベルの作ってくれた剣折っちゃって」

「………別にいい、どんな剣でもいつか折れるし」

「けど」

「………戦って壊れたなら仕方ない」

「分かったわよ」

 そのまま剣の残骸を。

「仕舞うところがないや」

「あのタナカさんこれ」

 そう言ってメリベルが革で作った箱状の鞄を渡してくる。

「タナカさんがいない間に作ってみたんですが」

「ありがとうリズ助かるよ」

 リズから鞄を受け取りたすき掛けをする。そしてその鞄にその剣をしまう。中には弾やマガジンが入っていてごちゃごちゃしていたのだが何とか仕舞う。

「でこのあとはどうすればいいんだろう」

 辺りを見渡すとまだ暗い、深夜にやらされていたためだ。

「そう言えばなにも聞いてないわね」

「『こんなに早い時間からお集まりで』」

 龍が現れる。

「『では回答を聞こうか、そこにいるタナカを引き渡すかそれとも』」

「野郎共新しい材料が来たぞーーー」

「「「「「「「「おーーーー」」」」」」」」

「武器をとれーーーー」

 ドワーフ達が盛り上がっている。

「『そうかなら』」

「私たちも一緒だ、撃て」

 その言葉と共にどこからともなく重たい銃声が響き渡る。

「『それが回答か、ならばみな死ね』」

「自分には聞いてくれないのか」

「タナカほらよ」

 龍が何かをして来る前にアルフが銃を投げる、アサルトライフルのS2とショットガンのS3だ。弾は入っている。S3を背負い、S2を構える。

「行くか」

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