第75話 本当にありがとう
不安を少し残して飲み会がお開きになる、1番騒いでた2人が寝てしまった為だ。ササキの方はイリアのおばあちゃんが背負いながらスライムに案内され出ていき、マイヤーとユキは2人とも歩いて出ていき、自分達6人が残された。
「さてと、どうしようか」
「直接いってもいいけどほとぼりが冷めてから行ってもいいわよね」
「………私は早く行きたい」
「私はどちらでも構いませんよタナカさん」
「自分もどっちでも、メリベル早く行きたいのはわかるけど捕まったりしたら」
「………大丈夫、小さい町だから私の事知ってる人もいるはず」
「知ってるからって捕まんなかったりは」
「………しないけど、話くらいは聞いてくれるはず」
「ならほとぼりが冷めるの待った方がいいんじゃない、メリベルの言うこともわかるけど話も聞いてくれなくて追い出されたりしたら大変じゃないかしら」
「………それは」
「なら近くまで行って、話ができるかだけ確認しないか」
「けど遠回りにならない」
「さぁ、けど時間に追われてる訳じゃないし」
「そうだったわね」
「………いいの」
「構わないって、けどそれだと全力で逃げるかもしれないよな」
「タナカさんなら保存食を多目にもらっておきましょう、あれなら軽くて量も多く積めますし」
「タナカはついでに武器も貰わなくっちゃね」
「えっああなるほど」
今イリアの実家に色々と忘れてきたことを思い出す、と言うか全て置いてきてしまった。
「急いでましたし仕方ないですね」
「と言うか今の今まで忘れてたのに驚いてるよ」
エレナが肩を叩いてくる。
「何エレナ」
布で来るんである小物を手渡してくる。
「ありがとう」
包みを解くとナイフが出てくる、忘れ物の内の1つの護身用のナイフだ。
「本当にありがとう」
そう言って頭を撫でてあげる、すると嬉しそうにしていた。だが抜き身のために仕舞うところがない。その為にまた布で包む。
「それじゃあ後は寝ようか、なんか眠いし」
お酒を飲み、お腹がふくれたためかかなり眠い。
「もう少し飲まない、余ってるのがあるし」
「まあ少しくらいなら」
そこら辺においてあるコップを拾って注いで貰う。エレナ以外も飲むようだ、エレナだけはジュースだが。
「「「「かんぱーい」」」」




