表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/103

第69話 あの騎士は私が止めてあげる

『遺跡ってなに』

『まあなんと言うか古代文明の遺産と言うか』

 説明しようと思ったところでマイヤーとササキが来る。

「タナカ遺跡ってあんなところに行くのか」

「あんなところって」

「俺も勇者時代に行ったがあのスライムは倒せないぞ、数も多いし」

「だがあそこなら妹を治す手段が」

 そこに呼びにいったリズとイリアのおばあちゃんが来て、全員揃う。

「全員で10人もいるのか」

「ササキさん運べるの」

「ああ、おじいちゃんをバカにするなよ少し待ってろ」

 ササキが家の中に戻っていく。

「しかし遺跡をどうやって制圧するか」

「いや制圧は」

「軍に協力を、いや無理だな、チート持ちが2人いるから」

 そこに1台のバスが来る。

「みんな乗ってくれ」

 中に乗り込むとそこは普通のバスであった。

「一応装甲は改造してあるが武装がないからライフルでもショットガンでも好きなの使ってくれ」

「いやあの」

「何でもいい全員乗ったんだ早くいくぞ」

「わかったよ、捕まってろよ」

 バスが出発する。

「タナカ説明しなくてもいいの」

「なんかもういいや、自分が説明してもわかってくれそうにないし」

「おいタナカ早く武器をとれよ」

「わかってるよ」

 S2を用意する。と言っても構えられる余裕はないのでアルフに手渡す。

「アルフ代わりに持っててくれ、撃つ必要ないし」

「だよなぁであの2人には」

 ちらりと前を見るとマイヤーとササキが話し込んでいる。

「説明してもわかってくれないよ、最悪マイヤーだけでも止めてくれ」

「俺がか」

「他にとめられそうなのいる」

「いないが、切られたりはしない、よな」

「と思うけど」

 話し込んでいる2人がかなり熱がこもっている。それを見ると自信がなくなる。

「説明してくるか」

 2人に近寄るが、かなり話し込んでいる。

「あのさ」

「このバスどれくらいまでの防御力が」

「RPG位なら余裕だが、スライムどもにたいして使ったことはないからわからん」

「なら防御魔術を使いたいが、あいつらの攻撃は」

「あの」

「そうかなら突っ込んだら正面の装甲下ろすしかないか」

「そんな機能が」

「それくらいはな、こいつは突入用だし」

「でその後は」

「後は仮想モニターで」

「便利だな後で売ってくれないか」

「気が向いたらな」

「それで突入後だが」

 離れそしてもとの場所に戻る。

「無理」

「だけどよ、あの勢いならためらいなく切られないか」

「だよな、メリベル盾は」

「………防げるかもしれないけど狭くて使いにくい」

「そっか、後は自分とイリア、エレナは無理だし、リズも」

「無理です」

 6人で頭を抱える。

『どうしたの』

『あの騎士を止める手段を考えてる』

『そうなの、ならこうチートだっけ、それで止めたらいいんじゃない』

『それで止められるなら悩んでないよ』

『なら私が止めようか、それくらい動けるし、それに死んでも』

『いや』

 何か言いかけようとするが、他の代案が思い付かない。それに一番効果がありそうな手段だ。

『お願いします』

『お願いされます、それで遺跡って本当になんなの』

『昔のシェルター、前に大怪我したときに利用したんだけど、この世界の人は敵と見なされてて使用できないからこんなことに』

『なるほどね、わかったあの騎士は私が止めてあげる』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ